新年明けましておめでとうございます。その二回目 ネパ-ルの牛
2021年は丑年。
今日は、ネパ-ルの牛の写真を見てみる。
ネパ-ルの牛は、シヴア神(ネパ-ル語のデバナガリ文字でशिव)の乗り物、シヴア神の乗り物牡牛のその名をナンディ。
また、ネパ-ルと言えば、標高3千m以上の高地に生息するヤクもいる。ヤクの写真は後日に。
路地裏で見かけるネパ-ルの牛
1980年代には、カトマンドゥの国際空港トリブバン・エアポ-トからカトマンドゥ中心街までの間には、到る場所に牛が歩き、寝そべる牛に車が避けて通る、を見かけた。
それが今日では、自動車道路にはほとんど牛を見かけなくなった。が、街に牛がいなくなった訳ではない。
カトマンドゥの自動車道路から住宅街裏路地には、餌の草を探す牛が多数歩いているのを見かける。
昔のカトマンドゥ市内には、殆どが広大な畑作地が広がり、大地主の家には牛が飼われていて、そのミルクを飲んでいた。
昔のネパ-ル農家の一階には、飼い牛部屋と住み込み牛飼い部屋があり、二階に農家の住人が住む家々が多かった、らしい。そして、二階の住民の台所の床が土床で、床掃除には牛の糞が使われていて、青臭い牛糞で綺麗に拭かれていた。
今日のネパ-ルは、管理牛の野良牛化は禁止されている、のだが、あちこち牧草を探す野良牛を見かける。野良に見えるが飼い主がいるのだろう。
ネパ-ル路地裏に見かけるの牛、女性や子供は怖いのかすぐそばを避けて恐る恐る通る
雨期の草地は格好の餌場 私の借りているフラツト(借家)の塀の前
ヒンドゥ-教三大神の一人シヴア神と牡牛ナンディ
カトマンドゥ・ダルバ-ルスクエア-Durbar Square(王宮広場)の裏門の上にシヴア神と牡牛ナンディ
寺院の屋根を支えるトゥンダ-ルに、牡牛ナンディの乗るシヴア神
ネパ-ル語でトゥンダ-ルは、軒先を支える方杖(ほおづえ)。
王宮や寺院に見られ、寺院に祀られている神に関するさまざまな神獣や神像が彫られている。
カトマンドゥのパシュパティナ-トPashupatinath にあるパシュパティナ-ト寺院の中に牡牛ナンディ
シヴァ神の異名である「パシュパティ」が地名と寺院名に
シヴアが滞在したとの言い伝えのあるこの地は、はるか1500年以上も昔から巡礼の地。ネパ-ルでは最高の聖であり、インドなど海外からのサドゥや巡礼者が数多く訪問する聖地。
パシュパティナ-ト寺院内は残念ながらヒンドゥ-教徒以外立ち入りが禁止。西門からは、金色のナンディ(牡牛)のお尻が見える。お尻しか写真にできない。