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北海道勤労者山岳会創立60周年記念祝賀会の開催

北海道勤労者山岳会創立60周年記念祝賀会が上札内町交流会館で開催

 2023年9月23日、上札内町交流会館において、道内から100名が参加して北海道勤労者山岳会創立60周年記念祝賀会が開催された。

 午後3時過ぎ、まず記念講演。2024年中に国立公園指定が決まっている日高山脈。演題を「日高山脈国立公園化に向けて」として環境省帯広自然保護官事務所の山北育実さんの、約2時間30分の講演。

 現在の日本の国立公園は、34ケ所、220万ヘクタ-ル、国土の5.8%。日高山脈が国立公園指定されたら、現在の国定公園との違いや、どうなるのか、等々細部に亘る解説。大変勉強になった。面積は国定公園10万ヘクタ-ルから20万を超える面積に拡張され、飛び地のアポイ岳襟裳岬周辺の断崖海岸地形を地続きにしたい、との希望も聞けた。

 講演会後の祝賀会は、まず北海道連盟会長のごあいさつに次いで、全国連盟会長の祝辞、そして、乾杯。

 北海道連盟会長は、あいさつで暫くぶりの連盟行事の札幌市外開催の説明があった。北海道登山研究集会が51回まで、毎年札幌で開催されているが、20年ほど前までは旭川と帯広や釧路などで毎年「組織学校」などの交流目的の集会・会議が行われていたのに、20年ぶりの開催で、今後なんとか札幌以外での全道規模で、会員が集まれないものか、との問いかけだった。加えて、講演の「日高山脈」と、日高山脈の麓の上札内での開催、24日の記念登山も日高幌尻岳登山、と日高一色の60周年行事の指摘。

 全国連盟会長あいさつは、長野の美ヶ原開発反対や大雪山縦貫道路反対の運動が盛り上がった50年前、多盛な登山活動に加えて、自然保護や海外登山、事故防止活動など、多彩な登山にかかわる活動を続けてきた北海道労山、60周年おめでとう。

 乾杯の音頭は、道央地区勤労者山岳連盟会長。祝杯に先立って、記念誌に掲載された60年間に山岳遭難事故で死亡した24名の仲間に黙とう、の呼びかけ。創立60周年記念行事が、一瞬引き締まった瞬間だった。国立公園指定やお酒の入った祝賀一辺倒になりがちな雰囲気が、記念誌に24人の名前を掲載し、現在とこれからの未来に会員の仲間を失わない誓い、だった。これ以上の遭難対策はない。

 祝賀会会場には、日高山脈の写真展と帯広勤労者山岳会会報の表紙を飾る帯広労山会長さんの、絵画展。

 祝賀会料理は、全てが帯広労山会員の手作りだった。

 

上札内交流館

 北海道勤労者山岳会創立60周年 垂れ幕

開会あいさつ 北海道連盟会長

全国連盟会長の祝辞あいさつ

祝杯 道央地区連盟会長

会場づくり

料理作り

参加者受付

料理お品書き

祝宴盛り上がる

記念講演「日高山脈国立公園指定に向けて」