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ネパ-ル登山隊 K2・8611m冬季初登頂 おめでとう 第4回

ネパ-ル人の2登山合同隊がK2・8611mの冬季初登頂、おめでとう その四回目

 前回までの3回は、ネパ-ル人だけのパ-ティが中国とパキスタンの国境に聳えるK2峰8611mの冬季初登頂したこと。そして、K2の登山史。前回は世界第2位の高峰K2に、第二登を果たした1977年の日本隊の様子、だった。

 今回は、1977年の日本隊の登頂者たちが、その20年後の1997年に、20周年を記念して企画実施したパキスタンのスキムブルム峰の遭難事故について触れてみる。

スキム・ブルム峰氷河雪崩遭難事故

 1977年のK2日本隊の第二登の成功の20年後。20周年記念のパキスタン・スキム・ブルム峰登山隊は、神奈川ヒマラヤ登山隊。7360m峰の隊長がK2登頂者の広島三朗と以下16名。

 8月17日に8人が登頂し、19日にベ-スキヤンプへ全員下山。その日の夜中20日1時15分にスキム・ブルム峰の氷河が崩壊し、急傾斜斜面をもんどりうって転がり落ち、氷が雪状の爆風となってベ-スキャンプを襲った。

 神奈川ヒマラヤ登山隊のベ-スキヤンプを、時速200kmで駆け抜けた猛吹雪の爆風雪崩は、就寝中のテントを吹き飛ばし6人死亡、4人負傷の大惨事となった。

 爆風で40m飛ばされた2人用テントで、一人が死亡し、もう一人は助かる、という生死が偶然であったらしい。

 K2登頂の様子は「白き氷河の果てに」の書籍で、このスキム・ブルム登頂と遭難事故は「夢は白き氷河果てに」の本になっているらしいのだが、わたしは読んだことがない。

世界と日本の雪崩分類

 我が国には、原則として氷河はない。万年雪が氷河なら、在るのかもしれないが、ヒマラヤやヨ-ロツパアルプスの氷河に匹敵するものはない。

 日本の雪氷学会や国内雪崩講習会の雪崩分類には、氷河雪崩はないし、説明も省かれている。しかし、今回のスキム・ブルム氷河雪崩のような国際的な雪崩分類には、氷河雪崩が含まれている。

 わたしが北海道雪崩講習会の講師を担当したときは、中級クラス教室の雪崩説明に氷河雪崩を説明したし、ヒマラヤの氷河雪崩の様子の動画を、受講者に見せていた。

 ネパ-ル人だけの登山隊が、冬季K2初登頂おめでとう、のブログが、だいぶん横道を歩き出してしまった、のだが、次回も横道を歩こう。

 氷河雪崩は、わたしも1991年に経験してる。1991年、ポストモンス-ン季節のネパ-ル、アンナプルナⅠ峰8,091mのベ-スキヤンプが襲われた写真を次回に見てみたい。この動画が在るのだが、ブログに動画掲載の方法が解らず、写真を見てみる。

 

パキスタン・スキム・ブルム峰 7360m(テレビ放映の写真)

 

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神奈川ヒマラヤ登山隊

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雪崩死亡者

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スキム・ブルム峰 7360m 新聞記事

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日本ヒマラヤ協会の日本隊氷河雪崩遭難事故表

パキスタン・スキム・ブルム峰 7360m事故の以前にも多くの氷河雪崩遭難事故

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北海道雪崩講習会のテキスト・雪崩分類表

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1991年 ネパ-ル・アンナプルナⅠ峰、氷河雪崩のテレビ放送

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