2022年 あけましておめでとうございます その3回目
今年の干支が寅なので、前回はネパ-ルのチトワン世界自然遺産に生息するベンガル虎をアップした。
今回からは、トラの生息地ネパ-ルのチトワン世界自然遺産の写真をアップする。
ネパ-ルのチトワン世界自然遺産
ネパ-ルのチトワン世界自然遺産について、少し調べてみた。
チトワン世界自然遺産は、国際連合ユネスコ(教育科学文化機関)の世界自然遺産登録が1984年。
ネパ-ルでは1984年以前から、このチトワンエリア一帯の自然保護が続いていた。1962年ネパ-ルの最初の野生動物保護区に、又1973年最初の国立公園に指定されている。
日本以外の国の「国立公園」は、日本の国立公園とは若干異なる意味をもっている。日本の国立公園法の規定は、「保護」と「利用」が併記されているが、アメリカを筆頭に世界の「国立公園」法では、「保護」のための指定だ。正反対の意味をもつ規定が並立されている法律が、なぜ認められるのか、わたしには理解不能だ。
日本で、世界遺産登録されると、地元自治体や地元観光業者が喜ぶのを不思議に思う。世界遺産は、その価値を維持するために多額の費用がかかったり、決して観光事業が成り立つわけではない、のである。
先進国の世界遺産登録エリアで、人の入域数制限がないのは日本だけだろう。日本は発展途上国なみの認識と取り扱いなのだ。
チトワン世界自然遺産の説明が、少し横道を歩き出したので、元に戻そう。
チトワン世界自然遺産地域は、ネパ-ルの東西のちょうど中間点で、南北ではインドとの国境に接する最南端に位置し、面積は932平方Km、東西80km、南北23kmで亜熱帯性気候のタライ平野にある。
エリアは、ネパ-ルのマハ-バ-ラタ山脈とチュ-リア丘陵の間に位置し、ラプティ川、レウ川、ナラヤン川の三川と、それらが形成する三日月湖とその河川敷から構成されている。
エリア周辺は、三耗作も可能な田畑が広がる平原からなり、晴れて空気のクリアな日は遠くマナスル峰とその周囲のヒマラヤを遠望できる。
植物や動物は、亜熱帯気候独特の多種が生息していて、植生は草原地帯には50種を超え、中でもエレファントグラスと呼ばれるがまの種類(Saccharun)は丈が8メートルになるものもある。丈の短い種類(Imperata)は、昔から屋根を葺く材料として活用されている。
43種類の哺乳動物が生息し、両生類と爬虫類は45種類以上、鳥類450種以上が確認されている。他には、沼ワニ、コブラ、緑クサリヘビ、そして多種多様なカエルとカメが生息。
バ-ド・ウォッチングに最適なのは乾季の3月~12月。北海道から亜熱帯地方の野外に行くには、11月以降が一番良いだろう。なぜなら、3月~10月は暑過ぎるから。暑いのが通り越して熱いくらいだ。
次回は、チトワン世界自然遺産へ入る方法と、中の様子を写真で見てみる。
チトワン国立公園内にかかるチトワン・ナショナルパ-クの看板
チトワンエリアの鳥類の説明看板
チトワンエリア内に飼育されているベンガル虎