koyaken4852のブログ

ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

2022年 新年あけましておめでとうございます 第2回

2022年 あけましておめでとうございます その2回目

 

今年の干支は寅。

 わたしの年賀状の絵柄は、ネパ-ルのチトワン世界自然遺産に生息するベンガル虎。

 わたしのプログ1月1日の続きで、今回からはネパ-ルのベンガル虎やチトワン・ナショナルパ-クを今回からアップしたい。

ネパ-ルのベンガルトラ

 ネパ-ルに生息する虎はベンガルトラ

 特に生息数が多いのは、東西に細長い国土の中ほどにある自然保護区のチトワンナショナル・パ-ク地域。南北では最南端でインド国境に接する地域になる。

 公園地域に塀がある訳でもなく、インドとの国境に境の塀がある訳でもないので、この付近一帯に虎が生息してる、と云った方が良いのだろう。ネパ-ルとインドを行ったり来たりする虎がいたり、公園地域からネパ-ル人の生活する地域にも出没するのは避けられないだろう。ネパ-ル人が虎に喰われて死亡するのが後を絶たない現実もある。ちょうど北海道で羆の被害にあうのと似た状態を想像できる。

ネパ-ルのベンガルトラ生息数を調べてみた。

 2013年現在ネパ-ルでは5年前と比較して63%増加して、確認されている虎の数は198頭。その内チトワン世界自然遺産地域内では約100頭。2018年の調査では235頭で9年前の2倍なので、2009年に約117頭前後になる。

 ネパ-ルの国立公園・野生動物保全局(DNPWC)は、「現状を把握し、既存の保護戦略を評価する」目的で、2021年12月5日からチトワン国立公園(Chitwan National Park)にカメラの設置作業を開始。保護区と周辺の森、合わせて1万2千平方キロm以上の土地に、4千台近くの動体検知カメラを設置。ベンガルトラは専門家が体の模様で識別する、らしい。

 

 世界的には、虎の生息する国は世界で13ケ国あり、虎保護目的の定期的な会合が行われているらしい。

 インドの虎生息数は、以前4万頭いたが2千頭まで減少。毛皮販売目的の狩猟が原因。現在は虎狩猟が禁止されている。

アメリカの俳優レオナルド ディカプリオさんの虎保護活動

 レオナルド ディカプリオさん当時40歳は、ネパ-ルのベンガルトラの保護目的に2010年11月23日、世界自然保護基金(WWF)に100万ドル(当時8300万円)を寄付。そして、2013年11月にも、世界自然保護基金(WWF)に300万ドル(当時3億円)を寄付している。

 レオナルド・ディカプリオ基金は、特に使用目的を特定せずに2015年にも環境保全活動に18億円を寄贈している。

 

 北海道では羆との共存が叫ばれているが、ネパ-ルでも虎との共存を前提の虎保護活動が進んでいる。自然保護活動をする人や動物の専門家は共存すべき、との主張だが、日本では山菜取りの最中にクマに襲われる事件が後を絶たないのと同様に、ネパ-ルでも統計では2012年一年間に7名の現地住人がトラに襲われる被害で死亡している。

 トラに殺された本人は勿論、ご家族にとっては「トラ保護」は命を奪われる、とんでもない活動、となる。

 

ネパ-ルのチトワン世界自然遺産地域に飼われているベンガルトラ

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ネパ-ル・チトワン国立公園

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