ネパ-ルの王宮と寺院(仏塔) 百八十九回目
カトマンドゥ盆地の寺院と仏塔
16.バクタプルの王宮と寺院 20回目 トウマディ-広場のニャタポラ寺院のグリフイン石像
前回は、ニャタポラ寺院の5段の基壇中央階段両脇にある10の石像の、下段から三番目の石像、獅子石像の写真を見た。
今回は、石階段の両側にある10基の石像の、下から順に戦士と象・獅子・グリフイン・女神とある、4番目のグリフイン石像の写真を見てみる。
グリフイン Griffin
グリフインを少し調べて見た。
グリフインは、霊獣や聖獣と云われ、古代から宗教的な建築物に出てくる。
世界各国の言葉では、まずイギリスの英語でグリフイン Griffin、フランスではグリフォンGryphon、ドイツではグライフGreif、ラテン語やギリシャ語はグリュプスGryps、最後に我が国日本では鷲獅子・わしししと書いて「じゅじし」と読んだり訳されている。
全くの伝説上の生物で、獅子や狛犬と同様に霊獣や聖獣の役割。
その姿は、上半身が鷲や鷹の頭と翼、下半身がライオン。
古代ペルシャでは、首都ペルセポリスの遺跡が、複雑な幾何学の数学や天文学を利用して造られてい るのと、当時の芸術には、ライオン、孔雀、グリフィン、不死鳥といった、実際のものと想像上のものを組み合わせたスタイルが残っている。
ネパ-ルのグリフインは、大きな耳と角があるように見える。
ニャタポラ寺院