ネパ-ルの王宮と寺院(仏塔) 百八十八回目
カトマンドゥ盆地の寺院と仏塔
16.バクタプルの王宮と寺院 19回目 トウマディ-広場のニャタポラ寺院の獅子石像
前回は、ニャタポラ寺院の5段の基壇中央階段両脇にある10の石像の、下段から二番目の石像、ゾウの写真を見た。
今回は、石階段の両側にある10基の石像の、下から順に戦士と象・獅子・グリフイン・女神とあるね3番目の獅子石像の写真を見てみる。
一番下段の戦士は人間の10倍の力がある。そして、更にその上がその10倍で人間の100倍のパワ-。更に上に行くにしたがってその10倍づづ力が強くなるとされているので、この獅子ぞは1000倍になる。
獅子石像
ヒンドゥ-教の獅子について、少し調べて見た。
ヒンドゥ-教の国インドでは、古代インドの寺院や仏の守護としてライオンを二対、両脇に置いた。実際にインドでは、インド・ライオンが生息してる。
インドに限らず、古代エジプトや古代オリエントでも同様で、スフインクス石像がそれ。
獅子や狛犬は、ライオンの頭をした人間の姿の仮想の動物。ヒンドゥ-教ではナラ・シンハ神と呼ぶ。
ライオンの頭をした仮想の動物である獅子は、ヒンドゥ-教の三大神の一人ヴィシュヌ神の10の化身の4番目の神ナラ・シンハ。
人獅子と書いてナラ・シンハ神は、人や神・動物などよりも強いとされているヒラニヤカシプ魔神をも殺す神。
ここニャタポラ寺院前の獅子石像は、守る寺院に背を向け、参拝者と正対。日本でよく見かけるのは、無角の獅子と有角の狛犬が左右に一対が多い。
神の化身とは、実際に目的を実現させるため、人の目の前に現れる神のこと。
前回ゾウの石像の写真を見た
ニャタポラ寺院前の二頭の象についても、少し説明する。
ヒンドゥ-教の象は、ガネ-シャと呼ぶ。
サンスクリット語गणेश では、ガナ「群衆」イ-シャ「主」で、人々の主の意味。
あらゆる障害を取り除いてくれる神で、除災厄除や財運向上など「富の神様」として商人に人気がある。
カネ-シャは、シヴァ神とその妻の子供の神だが、どうしてゾウの顔なのか、次の機会にでも説明しよう。
ニャタポラ寺院