ネパ-ルの王宮と寺院(仏塔) 百五十三回目
カトマンドゥ市内に点在する寺院と仏塔
11.スワヤンブナ-ト・ストゥパ-Swayambhunath Stupa 4回目
前々回は、スワヤンブナ-ト・ストゥパ-建立当時の歴史、前回は、スワヤンブナ-ト・ストゥパ-の説明と写真を見た。
今回は、スワヤンブナ-ト・ストゥパ-が世界文化遺産登録されたこと、と顔色の変化の写真を見てみる。
ネパ-ルの世界遺産登録は、全国に4カ所。その登録の歴史過程から。
ネパ-ルの世界遺産
ネパ-ルの世界遺産は全国に四か所。その内二か所が自然遺産で、他の二か所が文化遺産。
1.世界自然遺産 サガルマータ国立公園सगरमाथा 1979年登録
2.世界文化遺産 カトマンドゥ盆地の七ケ所काठमाडौं उपत्यका 1979年登録
3.世界自然遺産 チトワン国立公園चितवन राष्ट्रिय निकुञ्ज 1984年登録
今回写真を見るスワヤンブナ-ト・ストゥパ-は、2.のカトマンドゥ盆地の中のひとつ。
カトマンドゥ盆地の世界文化遺産は、登録正式名称は日本語で「カトマンドゥ渓谷」だった。「渓谷」では実際のカトマンドゥ周辺の地形でないので、わたしは「カトマンドゥ盆地」と呼んでいる。
1.パシュパティナート寺院広場 Pashupatinath (Temple of livingbeings)
2.ハヌマン・ドカ(猿神と門=カトマンズ旧王宮広場)Hanumandhoka
3.パタン旧王宮広場
4.バクタプ-ル旧王宮広場
5.スワヤンブナート仏塔
6.ボダナート仏塔
7.チャングナラヤン寺院
1~7は全てカトマンドウ盆地内にあ.る。盆地内にまとまってこれだけ沢山の世界文化遺産があるのは世界でもネパールだけ、と珍しい。
ちなみに、世界文化遺産登録基準(評価基準)は下記の通り
1.人類の創造的資質を示す傑作。
2.建築や技術、記念碑、都市計画・景観設計の発展において、ある期間または世界の文化圏内での価値観の交流を示すもの。
3.現存する、あるいは消滅した文化的伝統、文明の存在に関する独特な証拠を伝えるもの。
4.人類の歴史上の重要な段階を示す建築様式、建築・科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本。
5.ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落や土地・海上利用の顕著な見本。もしくは、危機に晒されている、人類と環境の交流を示すもの。
6.顕著な普遍的価値をもつ出来事、生きた伝統、思想、信仰、芸術的・文化的作品と直接または実質的関連があるもの。
1. 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
2. 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
3.顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と、直接にまたは明白に関連するもの。この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている。
スワヤンブナ-トの顔やスカ-トの変遷
スワヤンブナ-ト仏塔は、理由は分からないが、四面にあるブツダに起因する見据える目や、その顔の上のスカ-トの色など変化がある。そして、歴史的には自然災害などで全体が壊れ、大修復作業が行われている。
わたしは、ネパ-ルにある目玉仏塔の顔に見える4面の上の幕のことを、スカ-トと呼んでいる。理由はないのだが、ハチマキでは色気も何もない、ので顔の上半分を隠すスカ-トだ。ひたいやおでこにスカ-トとは、何かへんかな。
スカ-トの色が変わる。そして、目の形や位置も変わる。目と鼻の位置も
ちなみに、鼻は数字の9に近いが、ネパ-ル語の1.ネパ-ル数字の1は、無限大を表わす