ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その百三十一回目
10.カトマンドゥ市内に点在する寺院と仏塔
第3回
アンナプルナ寺院 Annapurna Mandir とアサン・チヨ-ク
カトマンドゥ市内のタメ-ル地区から旧王宮広場に向かい、前回写真で見たタヒティ・チヨ-クの目玉仏塔前を通り、六差路のあちこちから集まるアサン・チヨ-ク。ここにアンナプルナ寺院がある。
アンナプルナ寺院は、三層の屋根の寺院で、典型的なネワ-ル建築文化の木造テンプル。アンナプルナはネパ-ルヒマラヤに聳えるアンナプルナⅠ峰・Ⅱ峰・Ⅲ峰・Ⅳ峰と同じ名称。
アンナプルナは、直訳すると「豊穣な女神」。アンナプルナ寺院には「豊穣な女神」像が祀られている。
アサン・チヨ-ク
アサンと呼ばれる広場。チヨ-クはネパ-ルの独特な呼び方で、日本語の広場に相当するが、正式には「周りに建物がある空地」と理解する。ネパ-ルは1950年に鎖国を解いて開国。それまで、自動車が一般的でなく、自動車のない国だった。それでもちろん自動車道が無かったので、馬車や牛車の行き交う広場。 その後、国連の援助で自動車道路が造られ、自動車の行き交う交差点をチヨ-クと呼ぶ。
ここ、アサン・チヨ-クはバザ-ルになっている広場。野菜売りが主なベジタブル・バザ-ルになっている。
ネワ-ル建築のアンナプルナ寺院
ネワ-ル文化は16世紀からカトマンドゥ盆地に花開く。このアンナプルナ寺院の様な建築様式から、金銀細工、仏像彫刻など、あらゆる華やかな彫刻建築文化が続いた。
ネパ-ルのヒンドゥ-教寺院は三層・四層・五層の寺院が多い。ここのアンナプルナ寺院は三層。
トゥンダ-ルと呼ばれる軒先を支える方杖もネワ-ル建築の特徴。王宮や寺院に見られ、寺院に祀られている神に関するさまざまな神獣や神像が彫られている。
アサン・チヨ-クとアンナプルナ寺院
アンナプルナ神像
トゥンダ-ルと呼ばれる軒先を支える方杖
お参りするヒンドゥ-教徒がいくらかのお金を出して灯明を捧げる
仏教徒が灯明を