ネパ-ル西部地方の寺院と仏塔
ネパ-ルの王宮と寺院(仏塔) 二百二十六回目
カトマンドゥ盆地より西部にある寺院と仏塔
22.バンディプル町の寺院
前回の「ネパ-ルの宮廷と寺院・仏塔」は、 マナカマナ寺院の写真を見た。
今回は、「ネパ-ルの宮廷と寺院・仏塔」の復活2回目。バンディプル町にある寺院の写真。
4ケ所の寺院
標高1000mの小高い丘の上の町バンディプルには、4ケ所の寺院がある。長さ200mに満たない中央バザ-ル通りにガネ-シャ寺院とビンドゥバシニ寺院 Bindebashini Mandir。そして、通りの南側小路にマハ-ラクシュミ-寺院MahalaxmiMandirが。北東の通りより少し小高い所にカ-ジャ・デヴィ寺院Khadga Devi Mandir。
ネワ-ル様式建築のバンディプル街
バンディプル町は,カトマンズとポカラを結ブリテイビ・ハイウェイを、北北西に約140km走ると、ドゥムレ町、そこから山道を8km登ったところにある。
標高千mほどにホテルやレストランなどが並ぶメインストリートは、200mに満たない街で、ここが中心街。表通りに並ぶ家々の後ろ側には、もう家がない。
バンディプル町の歴史は古い。18世紀以降インドとチベット間の交易ルートの宿場町として栄えた。
18世紀に、ここの近くのゴルカ町の王様がカトマンドゥ盆地の3王を武力で攻め、ネパ-ルを統一。その時、カトマンドゥ盆地の先住民だつたネワ-ル族のバクタプル住人達が、ここバンディプルに逃れてバザ-ル通りを築く。以後、1973年のカトマンドゥ――ポカラ間の自動車道路開通まで、チベットとインドの交易路宿場地として栄えた。
バザ-ル通りには、寺院などレンガ造りの、19世紀に建築されたネワ-ル様式の建築物が残されている。ここの通りは、車の入れる所から階段を登らなければ行けず、歩行者天国道路となっている。また、ヒマラヤが遠望できる景勝地で、空気の透き通る冬には、アンナプルナ・ダウラギリ・マナスル、ランタン・ヒマ-ルなど真っ白な氷河を抱えるヒマラヤを一望する。
ネワ-ル建築様式の寺院
ガジュ-ルは、屋根の頂にある先の尖った金属製のもので。天から神様が降り立つ目印になる。金色のベル形や壺形・相輪・宝珠などの形が組み合わさったものなどある。
トゥンダ-ルは、軒先を支える方杖(ほおづえ)。王宮や寺院に見られ、寺院に祀られている神に関するさまざまな神獣や神像が彫られている。
ビンドゥバシニ寺院 Bindebashini Mandir
ポカラにも同じ名称の寺院がある
丘の上に建つカ-ジャ・デヴィ寺院Khadga Devi Mandir
左側の建物は小学校
バンディプル街のバザ-ル・メインストリ-ト
道路の真ん中に建つキタカナ図書館
トゥンディケル広場の菩提樹