ネパ-ルの楽しいトレッキング その七十三回目
エベレスト街道・トレッキング(ソルク-ンブヒマラヤSol khumbu)の三十四回目
前回は、1982年ポストモンス-ン季の、ソルク-ンブヒマ-ルの西となりロ-ルワリンヒマ-ルに聳えるカ-タン峰の登山を写真で見てみた。
前々回まででネパ-ルヒマラヤのエベレスト街道トレッキングは、全てのル-トを写真で見てみた。
今回はエベレスト街道をポストモンス-ン季に歩いて、街道沿いに咲き誇っていた花々を写真で見る。
ネパ-ルの高山植物の見ごろは夏季。毎日雨が降る季節に花々が咲き乱れる。プレやポストモンス-ン季の気候は、大きな低気圧が来ない限りは、ほとんど降雨はない。毎日好天が続く。プレは段々と温かくなり、ポストは冬の寒さが日々増してくる。
ネパ-ルヒマラヤのお花の季節は山ひるの出る雨季
雨季のネパ-ルヒマラヤは、私たち人間にとっては嫌な季節でもある。いやなのは「山蛭ひる」。動物の血を吸って子孫を残すのだ。血を吸うことでは蚊と同類となる。草原や木の上で、近くをどうぶつが通るのを待ち構えている。
ひるが多いのは森林限界以前の標高地帯。ヒマラヤ山岳地帯では2千m前後で、木の下部を歩行すると、動物の通る気配を感じて「ポトリ」とひるが落ちてくる。そして、草原では、ここでも動物の通る気配が分かって、足にへばりつく。
高山植物に興味のある人や、ヒマラヤの花の撮影で、モンス-ン季のネパ-ルヒマラヤを訪れる人が居る。日本で暮らしていては見られない、貴重なヒマラヤに咲く多くの高山植物を見る代わりに、ヒルに見舞われる。
私がエベレスト街道を訪れた季節は10月~11月のポストモンス-ン季。エ-デルワイス(薄雪草)は枯れかかっていて、ちょうど見ご頃。エ-デルワイスはネパ-ルヒマラヤのどのコ-スでも、3千5百m前後の標高でこの頃見ることができる。
エ-デルワイス(薄雪草)
ヒマラヤのブル-ポピ-(青いケシ) 花の季節を終え種を作る季節 雨季にはブル-の花を咲かせる
ケシの花のスケッチ
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