ネパ-ルの楽しいトレッキング その五十六回目
エベレスト街道・トレッキング(ソルク-ンブヒマラヤSol khumbu)の十七回目
前回は、ナムチエバザ-ルからタンボチエへ向かう途中のキャンヅマkyamjuma までを写真で見た。そして、ネパ-ルヒマラヤの登山トレッキングのゴミ問題について触れた。
今回は、キヤンズマのロッジからの眺望で、ヒマラヤ襞(ひだ)が美しく天に突き上げるようなタムセルク峰Thamserku 6623m(6608m)を写真で見てみる。
山の標高の表示は、6623m(6608m)の複数にしてある。これは、ネパ-ル政府の法律や内閣の閣議で決定されているのを6623m。他のカッコ内表示の6608mは地形図などで表示されている、実数に近い標高。
ネパ-ルヒマラヤの山名と標高
ネパ-ルでは、山の標高を決めるのは日本と若干異なる。ヒマラヤがネパ-ル政府の政策の中心となっているので、主に観光省が担当。そのため、山名と山の標高はネパ-ルの法律や閣議の決定内容になっている。閣議決定する書類がワ-プロミスで実際と違っていても、その違った内容で決定される。後でワ-プロが判明したら、改めて閣議の開催が必要になる。
ヒマラヤは地質の造山運動から出来ているため、今でも標高が高くなっている。北海道の日高山脈とほぼ同じ時期にヒマラヤも隆起し、日高の場合は1839m峰(イッパサンキュウ)が測量のし直しで1842mになったように、ヒマラヤの山々も隆起し続けている。
2015年4月25日に発生したネパ-ル大地震の影響で、エベレストの標高が変わったのではないか、とインドの測量局がエベレストの測量を行う報道があった。
ネパ-ルヒマラヤの山名だが、法律や閣議決定では、ネパ-ル語と英語の表記になる。わたし達日本人は英語を日本語に変換して、勝手に日本語山名を決めているのが現実。例えば英語表記でkoyamaだと、直訳でコヤマになるが、チョット面白くするためにコヤ-マ峰と勝手に決めても良い。世界中どこの誰も文句を言う人はいない。登山計画書の正式名は「ネパ-ルヒマラヤ・コヤ-マ峰登山計画書」となる。勿論、ネパ-ルの観光省登山局へ提出する登山申請書は「koyama」だから、なんの支障もない。
では、タムセルク峰Thamserku 6623m(6608m)を写真で見てみよう。
タムセルク峰Thamserku 6623m(6608m)
ギヤンズマ村からタムセルク
マニ石とタムセルク峰
朝日のタムセルク峰