ネパ－ルのバザ－ル　第６８回

ネパ－ルのバザ－ル・商店街・商売　第六十八回
９．カトマンドゥ市内・メイピ－地区のバザ－ル　三回目
水道事業バザ－ル

　前々回から、カトマンドゥの中心街のタメ－ル地区の北側の地域、メイピ－地区のバザ－ルの写真を見ている。
　今回も、メイピ－地区の商売バザ－ルの写真。
ネパ－ルの水道事情
　ネパ－ルの首都カトマンドゥの水道は、雨期の水の多い季節でも、需要に供給が追い付かない。
　一日の内一時間か二時間も、街を走る水道管に水道水があれば良い方。二日に二時間になり、そのうち三日に二時間になる。
　水圧の弱い水道水なので、どの家でも水道水をポンプで汲み上げる。わたしの借家は三階建てで、その一階部分全てのフラットを借りている。地下に巨大な水槽があり、水道水を一度地下タンクにポンプで汲み上げ、そして屋上のプラスチックタンクに再度汲み上げる。
　水道の蛇口には、金網が付いていて、数十日使うと、そこに砂利がたまって水が出なくなり、砂利を取り除くことになる。
　勿論だが、日本人が水道水を直接飲むと、大変なことになる。３０分後か一時間後には、胃の中の物が全て吐き出すことと、お尻から水が噴き出す。こうして二日くらいは家から出ることができずに、便器に座りっぱなしが続くことになる。ネパ－ルに行く人は、必ず下痢止めの薬を持参が原則。
　カトマンドゥの水道管は埋設してから、相当古い。それで、各地で古い管に穴が開き、水道水が漏れて地面に漏水する。その地面からの漏水を汲んで売る商売も成り立つ。
　わたしは１２年前からネパ－ル暮らしをしているが、札幌からカトマンドゥに到着して一番最初にすることは、まず一番近くの商店に出かけてミネラルウオ－タ－２本を購入。口に入れる水は、全てこのミネラルウオ－タ－。歯磨きの水も当り前にこれ。
　わたしがネパ－ルで購入するミネラルウオ－タ－の値段は、１９Ｌ入りで６５ＲＳルピ－か９０ＲＳ。１ＲＳルピ－＝１円。１９Ｌ入りのプラスチックボトルのデポジット料金は１５００ＲＳか３千ＲＳと高額料金。
　ちなみに、水のことをネパ－ル語で「パミ」。水道局は「パニポカリ」。カトマンドゥの日本大使館の隣の建物がカトマンドゥ・パニポカリ。ここ一帯の町名がパニポカリ。
　お湯のネパ－ル語は「タトパミ」。ゆえに、温泉はタトパミと呼ぶ。