ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その百二十一回目
カトマンドゥ盆地内の寺院や仏塔
ボダナ-ト仏塔と、その周辺地域の僧院や寺院 四回目 サンゲトン・ゴンパ
ボダナ-ト・ストゥパ-の外周にあるサンゲトン・ゴンパ、カギュ派ゴンパで早朝に、僧侶によるチベット仏教特有打楽器の宗教音楽を奏でている。
カギュ派は、チベット仏教の4大派閥宗派のひとつ。11世紀に翻訳されたタントラ(密教経典)に従う宗教、といわれている。
開祖は、マルパ・ロツァワとその弟子のミラレパ。ミラレパ以来、レパといわれる在家行者が白い絹衣を纏(まとい)い、白派ともいわれる。
マニ車は、サンスクリット語でचिन्तामणि、摩尼車と書く。チベット仏教の仏具で、クルクルと廻すので転経器(てんきょうき)とも呼ぶ。
一回まわすと、一回お経を唱えたと同じ功徳がある。
マニ車の側面や中には、マントラが刻まれていたり、丸められた経文が納められている。
手に持つマニ車や、寺院には数十センチから数mの巨大マニ車がある。
ボン教のマニ車は、左回しで、中に収める経文もボン教経文でなければならない。
どうしてマニ車は右回りなのか
チベット仏教やヒンドゥ-教では右が貴重とされている。どうしてなのか。
わたしなりに考えてみた。
ブッダ・お釈迦様の誕生は、ネパ-ルのルンビニで母親マ-ヤの右わき腹から生まれたと云われている。どうも、この右わき腹の「右」が以後、色々な場面や歴史の経過で、「右手」「右回り」になったのでは。
右肩も宗教信仰の云い方では貴重。
マニ車を右手で右回りに。そして、仏塔を回るのに右回り。マニ石も右回りに廻る。
その反対に、ヒンドゥ-教徒やネパ-ルでは、左手は不浄の手として、食事は右手で行なっている。
サンゲトン・ゴンパ
ゴンパの外にも中にもマニ車