ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その四十三回目
寺院と仏塔 その二十六回目 カトマンドゥ旧王宮広場の寺院と仏塔 その二十五回目
15.セト・バイラヴァ神 Swet Bhairab
前回は、バグワティ寺院の写真を見た。
今回は、セト・バイラヴァ神像の写真を見てみる。
セト・バイラヴァ神像は、前回のバグワティ寺院の北側に、東方向左側にはセト・バイラヴァ神像とデグタ-ル寺院が並んでいる。この神様を閉まっておく壁の格子の直ぐ前には、プラタップ・マッラ王の石柱がある。
デグタ-ル寺院は次回、写真で紹介する。
わたしは11年前からネパ-ル暮らしをしている。一年に数日しか開帳しない、このセト・バイラヴァ神にはなかなか出会えない。
セト・バイラヴァ神
1794年ラナ・バハドゥル・シャハ王が建設。
「セト」は「白い」の意味。「バイラヴァ」は、破壊の神シヴァの恐ろしい暗黒面の性格を表した呼び名で、恐るべき者・畏怖者の意味。
セト・バイラヴァ神像の御開帳は、毎年9月に開催されるインドラ・ジャトラ祭の際に8日間だけ格子の扉が開かれる。4.クマリの館の主生き神様クマリが、カトマンドゥを三日間廻るのもインドラ・ジャトラ祭だった。
インドラ・ジャトラ祭は、神々の王、雨の神を祀るお祭り。
大きな口を開けたセト・バイラヴァ神は、儀式としてこの8日間ネパ-ルの地酒のチャンを飲む。
インドラ・ジャトラ祭の間、この神の前でニワトリや羊などが生け贄として捧げられる。
ネパ-ル航空のマ-ク
セト・バイラヴァ神の顔は、ネパ-ルの国営航空のネパ-ル航空のシンボルマ-ク。2008年にネパ-ル国王が退位する前は、ロ-ヤル・ネパ-ル航空と呼ばれていた。
15.セト・バイラヴァ神 Swet Bhairab
インドラ・ジャトラ祭の8日間以外は格子に隠れる
右からバグワティ寺院とセト・バイラヴァ神 左に三段屋根のデグタ-ル寺院
神様の前で仏画を描き始めた
セト・バイラヴァ神はネパ-ル航空のマ-ク
2008年ネパ-ル国王の退位以前はロ-ヤル・ネパ-ル航空
インドラ・ジャトラ祭、ニワトリや羊などが生け贄として捧げられた血だまりが
セト・バイラヴァ神像の左隣にはデグタ-ル寺院(次回紹介)が並んでいる