koyaken4852のブログ

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ネパ-ル サガルマ-タ8,848m単独登山禁止

エベレスト8,848mが単独行禁止

 ネパ-ル観光省登山局は、2017年12月30日に世界最高峰サガルマ-タ8,848mの、単独登山禁止を発表した。

 2018年からエベレストのネパ-ル側、ただ一人で登る単独行が禁止される。この単独登山禁止事項は、ネパ-ルヒマラヤ全ての山に適応されることになった。ネパ-ル政府閣議決定されたのだろう。

 

このネパ-ル登山規則改定は、昨年の8月から予告されていた。

 わたしの友人で、ネパ-ルに1970年代から住んでいる一家のホ-ムペ-ジに、昨年8月と12月に書かれていた。登山規則改定は10項目に及び、単独登山者の登山申請禁止や両足のない身体障害者の登山禁止など。

 昨年8月には5項目が予定が記されていた。 1.ガイド等を伴わない単独登山の禁止。 2.全盲や義足など障害のある人々の安全確保のために原則登山禁止。 3.75歳以上の登山者の登山禁止。 4.8千M峰を登山する登山者は、7千M峰登山経験をもつこと。 5.ヘリコプタ-は登山用品を運ぶことに限定、レスキユ-ヘリ以外のベ-スキャンプ以上の飛行禁止。等々。

 

エベレスト単独登山禁止の影響は、プロ登山者の論争必死

 ネパ-ル政府のサガルマ-タ8,848M峰単独登山禁止は、世界の登山愛好者にどのような影響があるのだろうか。

 ヒマラヤ登山を志すプロの登山者は、8千M峰の無酸素単独登山が究極の登山表現方法。プロ登山者にとっては、自分の登山アイディンテティがなくなるのも同然。

 8千M峰は世界に14座。そのうち10座がネパ-ル国に鎮座している。ネパ-ルヒマラヤ登山の単独登山禁止処置は、プロ登山者の反発必至。

 

ネパ-ル政府は、2017年春のプロ登山者の滑落死を重視か

 2017年4月29日、スイス人ウエリ・ステクさんが単独3山登頂を目指し、ヌプチェ登山中に滑落死。スイス人ウエリ・ステクさんは、数々の世界の極限登攀を成功させ、世界的最強登山家と云われていた。

 4月29日、無酸素単独で、ヌプッチェ7,879Mとエベレスト西稜を登攀し、東南稜下降しロ-チェ8,518Mの3山縦走を目指していた。

 世界の登山界やプロクライマ-間では、世界的登攀記録に挑んだ末の滑落死に、どのような反応を提示するのか。

 ネパ-ル政府は、この単独無酸素の大記録の目の前にした滑落死を重視したのだろうか。プロと称する登山者の、危険性を無視した無謀登山と認定したのだろうか。

 登山の対象とする登攀は、もう人類の限界を超えてしまっているのだろうか。それでも挑戦する人類の好奇心や向上心を、ネパ-ルの登山規則が待ったをかけた、とわたしは感じている。

人命重視が第一か、人類の挑戦こそが人類の前進か、あなたはどうする。 

 

サガルマ-タ・エヘベレスト 8,848M

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左・エベレスト  右・ロ-ツェ 8,518M

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ダウラギリⅠ峰 8,167M

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アンナプルナⅠ峰 8,091M

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