koyaken4852のブログ

ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

ネパ-ルの借家  第9回

ネパ-ルのフラット探し (ネパ-ル暮らし雑感) その九回目

カトマンドゥの水道事情

 

 前回は、わたしがネパ-ルのカトマンドゥ市内にフラットを賃借し、そのフラットに私のゲストや、ネパ-ルヒマラヤの北壁登攀で訪れるクライマ-が寝泊まりするのを、写真で見た。わたしの借りているフラットへは、多くのクライマ-が、カトマンドゥのベ-スキャンプに使用したことは、次回以降にも紹介する。

今回はネパ-ルの借家の、水道や電気の情況を見てみたい。

 

カトマンドゥの水道事情

 ネパ-ルの首都カトマンドゥの水道事情は、極端なひどい状況になっている。公共施設の水道は、一週間で2日か3日しか水道水が来ない。それも一日の内2時間~3時間くらいしか来ないのだ。

 多くの家庭では、この水道水を奪い合う。この水道水奪い合い合戦に敗れた家は、タンクロ-リ-で水を購入することになる。

 一日の内2時間~3時間しか来ない水道水を奪い合う様子は、まず、水道管にモ-タ-を付けて、強制的に吸い上げる。こうしないと、他の家の吸い上げに負けれことになる。多くの家がモ-タ-で強く吸い上げるのだから大変。

 そして、もう一つ大事がある。ほとんど水道管に水道水が流れないのだから、流れていない間が問題になっている。カトマンドゥ市内の水道管の設置から年月が経過している。要するに水道管が古くなっている。そうするとどうなるか、日本の水道施設では考えられないことが発生する。水道管にキズがついて漏水状態が日常化している。カトマンドゥ市内を歩いていると、あっちこっちで漏水の漏れた水が道路や橋の上に出ているのを見かける。この水道管のキズが問題を起こしている。

 水道管に水道水が流れていないことは、管内部の水圧がなく、逆に管外部の圧力に負けて管外から水道管内部に水分が入り込むことになる。下水が水道管に入り込んで、この下水が各家庭に水道水と混じって配水されるのだ。

 

下水の混じった水道水

 ネパ-ル人の、水道水の影響で病気の罹患率統計は出されていない。わたし達日本人が、カトマンドゥの水道水を飲むとどうなるか。事態は明白。例えば、わたしがカトマンドゥの水道水をそのまま飲んだとする。どうなるか。必ず数十分後、一時間後にはお腹が大変なことになる。口からは吐き、下痢になるのは間違いなく100%だ。

 ネパ-ルのレストランで出てくる水も問題。この水はミネラルウオ-タ-か、と尋ねると、そうだと答えたとしても、まだ問題だ。水のなかに浮かんでいる氷が問題なのだ。氷もミネラルウオ-タ-で作っているのかどうか。この氷が水道水なのだ。レストランのコップの水を信用してはいけない。

 

ネパ-ルのミネラルウオ-タ-

わたしは、ネパ-ル暮らしで、水はミネラルウオ-タ-を使用している。

 ネパ-ルでは、このミネラルウオ-タ-も大問題。わたしが日常的に使用しているミネラルウオ-タ-は、19リットル入り。その他に1Lや2L入りのミネラルウオ-タ-が販売されている。この1L・2Lのプラスチック入りミネラルウオ-タ-が信用できない。ネパ-ル政府の調査では、ほとんどのミネラルウオ-タ-が飲料に適しないと発表している。その中でも少数のミネラルウオ-タ-は大丈夫そうだ。わたしはこの1Lミネラルウオ-タ-を購入する時は、一番高い値段のを買うことにしている。

 19Lのミネラルウオ-タ-の値段は、容器のデポジット料が500RSルピ-。中身の水は65RSと90RS。1RSルピ-=1円。

 

カトマンズの給水の現状

以下は、わたしの友人のホ-ムペ-ジに掲載された2008年のカトマンドゥの水道事情
給水量の現状   

 カトマンズ都市部に給水している各給水システムの給水能力、配水量及び給水量の実績調査(NWSCの水道メーター台帳調べ)を基に推定されたカトマンズの給水量の状況は、表-1に示すとおりである。同表から、現在の家庭用原単位は、一人当たり1日約47リットルに留まっている。

 

飲料水は大丈夫か
 More Water,More Electricity、 NO More Ism!
 電力にも増して深刻なのは飲料水である。
 NWSC(Nepal Water Supply Corporation 水道公社)がマネージメントの失敗から、KUKL(kathmandu Upatyaka Khanepani Ltd カトマンズ盆地飲料水会社)に組織ごと移管されて3年たつが依然として状況は変わらない。
 夢物語の電力と同じで浄水もメラムチ・プロジェクトというカトマンズ盆地外のメラムチ川から26kmの導水トンネルを引いて17万トン/日の水を確保し盆地各所に貯水タンクを建設して配水ネットワークを再編するという計画であるが2001年完成の予定が7年間も遅れている。
 これから何年先にこの計画が完成するのか予測できないが、金のある市民は市内の給水業者からタンクローリー(6000リッター、1000ルピー以上)で 買ったり、自家用の井戸を掘ってるものも多いが、金の無い大部分は我慢するしか方法は無いようである。電気無く、水無く、本来は暴動でも起こりかねない状況であるが、ネパール人は我慢強い。
カトマンズ市内
     1. 2日に一時間から2時間給水
     2. 2日に2時間から3時間給水(カリマテイ地区)
     3. 2日に1時間給水 (バネソール地区)

お金持ちはタンクロ-リ-で水を確保

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カトマンドゥ市民の水汲み場 洗濯場 風呂場でもある

市内に何カ所かある

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わたしの借家の家の中のミネラルウオ-タ-

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