ネパ-ルのバザ-ル・商店街・商売 五十九目
7.カトマンドゥ市内・ダルバ-ル・スクエア-(旧王宮広場)のバザ-ル その三目
ティハ-ル祭のマリンゴ-ルド売りバザ-ル
前々回からカトマンドゥ市内・ダルバ-ル・スクエア-(旧王宮広場)のバザ-ルの写真をアップ。
今回は三回目の写真。ネパ-ルのお祭り、毎年11月に行われるティハ-ル祭に使用するマリンゴ-ルドを売るダルバ-ル・スクエア-の写真を見てみる。
ネパ-ルのお祭りは、ヒンドゥ-教の特定の神様を祀り、市民がその神様に関する事柄を祈る。
ティハ-ル祭
ティハ-ル祭は、その目的が二つ。一つは、富やお金の神様ヒンドゥ-教のラクシュミ女神を、家に迎い入れる儀式の祭り。他の一つは、バイ・ティカと呼ばれる姉から弟へ、額にティカして健康を願う儀式の祭り。
それでは、五日間のそれぞれが意義ある日を、みてみよう。
一日目のは、カ-グ・ティハ-ル
ネパ-ルでは、カラスは地獄の閻魔大王の使者。ネパ-ル語のカ-グはカラスのこと。
カラスのご機嫌を損ねると、地獄からカラス使者が来るかもしれない。カラスに精いっぱいお祝いする。
二日目、ククル・ティハ-ル
ククルは犬のこと。ククルも地獄の閻魔大王の使者。
この日は、犬を猫かわいがりする日。犬の額に赤いティカをし、お腹いっぱい食べ物を与える。ただし、この日だけ。
三日目、ラクシュミ・プジャ
ネパ-ルではヒンドウ-教の女神ラクシュミは、吉祥天の名を持つ冨や財宝を司る神。
マリンゴ-ルドの花や色パウダ-を使って、家の前の地面にマンダラを描き、マンダラから家に入る道標を描いて、ラクシュミ女神を家に導く日。家は光輝かせる。昔はオイルランプを灯したらしい。家族の健康と、なにはともあれ、金運に恵まれますように。
この日の目的はもう一つ。バイリと呼び、女の子たちが大声で歌を唄いながら、家々を回り、お菓子や小銭を貰う日。日本の、ロ-ソク出せだせよに良く似ている。
四日目、ガイ・プジャ
ゴバルダン・プジャとも呼ばれるらしい。牡牛に祈る日。
日頃の牛の働きに感謝し、この日は牛の休日。牛にお腹いっぱい食べてもらう。
乳白色の牡牛はナンディと呼ばれ、ヒンドゥ-教の三大神の一人シヴァ神の乗り物。
この日は、デウシと呼ぶ、男の子が歌を唄いながら、家々を回り、お菓子や小銭を貰う日。実際には、男女の子供が入り乱れて、一緒に家々を巡っている。
最終日五日目、バイ・ティカ
ネパ-ルの昔ばなし、姉が弟を地獄の閻魔大王から救い出す物語。それで、姉から弟にティカの儀式、なのだが、実際は男女年に関係なく、入り乱れてティカ。
ティハ-ル祭より大々的に行われるダサイン大祭りのティカは、楽しく和気藹々に行われるが、ティハ-ルのティカは、少し厳粛。
赤色ティカに加えて、色々下地のティカの上に、七色ティカをする。この七色ティカ、わたしもされたことがあり、わたしが勝手に「七色ティカ」と命名した。本当に厳かに七色を額に付ける儀式だ。
女性から男性にするのが本当で、女性の守護力を男性に与えるもの。
ちなみに、バイは弟や自分より年下。ダイが兄や年上の男。
年上の女性をディディ。年下の女性はバヒィニ。
ダルバ-ル・スクエア-内で売られるマリンゴ-ルドの花
栽培されているマリンゴ-ルド
ダ-バ-スクエア内のハヌマン・ドカにマリンゴ-ルドの花輪
ネパ-ル語のハヌマンは猿神、ドカは門
ダ-バ-スクエア内のヒンドゥ-教の神様・カル-ダ像のマリンゴ-ルドの花輪