koyaken4852のブログ

ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

ネパ-ルの食事 その6

 ネパ-ルの食事の六回目。一回目から四回目までは、ネパ-ルでの家庭料理やホテル・レストランでの食事などとネパ-ル独特のお菓子を写真で見た。

前回の五回目は、ネパ-ルのお酒。3種類の各家庭で作っているお酒を説明した。     

 前回に次いで、もう少し説明を加えたい。この家庭で作るお酒とネパ-ルの酒税法との関係で、カトマンドゥなどの住宅密集地で問題が起きている。

 酒税法は密造酒を禁じている。家の玄関前や中庭で火を焚いて、ロキシ-の蒸留をしている処を近所のスピ-カ-みたいな人に見られたとする。この近所の人達、お酒を作っている人やその家庭を面白くないと思っていたなら、どうなるだろう。国税局に密告など考えられることではないか。

 こうしてカトマンドゥ市内では密造のお酒造りは段だんと少なくなってしまった。カトマンドゥから離れた場所では、法律制定前と同様に自分の家で飲むお酒は造り続けられている。

 カトマンドゥのレストランで出されるロキシ-やトンバはどうだろうか。ホテルのレストランにはネパ-ルの定食のダルバ-トを注文するとロキシ-付きのメニユ-がある。私がネパ-ルでこの10年間の生活でロキシ-やトンバを営業としてで政府の許可を取っての製造は聞いたことがない。ダルバ-トの値段で、ロキシ-はサ-ビスと云われればなるほどと思うが。

 私の知っている日本人経営の日本食レストランでは、最初から顔見知りのお客様には、ロキシ-が無料サ-ビスとして飲める所がある。しかしこのレストラン、ロキシ-を売ってほしいとお願いすると1リットル単位で分けてくれる。1リットル500RSルピ-。1RS=1円。私はこのロキシ-を日本に持ち帰っている。

 私の友人の奥様が経営するネパ-ルレストランでは気温が涼しくなる11月1日からトンバがメニユ-にでる。一杯120RSルピ-。お湯を3回足して飲むので、お腹いっぱいになる。私はトンバを注文するときは一杯でなく半分を注文することにしている。この店のトンバ、ネパ-ルの東のビラトナガ-ル出身の人にトンバを作ってもらっている。ネパ-ル語でコ-トと呼ぶヒエを発酵させたもので、美味しいしアルコ-ル濃度も濃い。トンバの故郷と云おうか、元々はネパ-ルの東で飲まれていたお酒なのだ。

 日本人経営のレストランは、競争相手からの密告が怖いと思っている。しかし、ネパ-ル人同士では密告は発覚するのだろうか、はたまたカ-スト制度などネパ-ル人同士の掟があって、互いに持ちつ持たれつの関係があるのだろうか。トンバはメニユ-にあるし有料だ。

 

今回は私が毎日作っているネパ-ル語でチャイ、ミルクティ-を写真などで見てみる。

 ネパ-ルではお茶をチャ-と云い、ミルクティ-をチャイ、ただの紅茶をカロチャ-と云う。友人達の家に行くと、チャイやカロチャ-が出てくる。昨年の10月にはカロチャ-を入れてくれた大学生の娘さんが、今日の紅茶は美味しいでしょ、と聞いてきた。味がただのチャ-と違う。ブラックペパ-入りだった。さすが紅茶の国のお茶の入れ方。日本人には考え付かないこと。

 レストランでチャイ(ミルクティ-)を注文すると、ジンジャ-味が出てきたりする。各家庭のチャイは香辛料の種類や量の入れ方で味が違う。私の家のチャイには5種類のスパイスを入れている。カルダモン・クロ-ブ・シナモン・ジンジャ-・ブラックペパ-など。

 私は1981年からヒマラヤ登山でネパ-ル通いをしてきた。私の女房も1985年からネパ-ルの絵画の取材で、毎年のようにネパ-ルに行くようになった。私の場合はサラリ-マンなので、3年か4年に一度くらいしかいくことが叶わなかったが、女房は1990年ごろからネパ-ルの民主化が始まり、民主化推進派と国王政府軍などとの衝突で死者が出たりすると、ソレ-とばかりにネパ-ルへ飛んでいく。勿論日本の外務省発表では、ネパ-ル渡航見合わせの広報が出ている。こうしてネパ-ルの紅茶文化が我が家に入り込んで、ネパ-ルからの帰りの荷物は紅茶が満載となり、その内香辛料も加わることになる。

 ちなみに、昨年11月のネパ-ルから札幌に運んだ紅茶と香辛料は、それぞれ4.5kgと6.9kgになる。クロ-ブのスパイスはネパ-ルで買うよりも日本の方が安価で質も良いので買わない。

 チャイはインドのアッサム紅茶とネパ-ルのイラム紅茶を2対1の割合でブレンドして使う。ネパ-ルティ-ハウスの店主が今年のイラムのチャイ用は、美味しいのが入荷したから買えと云う。昨年まで1kg800RSルピ-を買っていたのが1kg5,500RSルピ-の高値だ。試しに買ってみた。あまりにも高かったが、量の嵩が膨れていたのでブレンドの割合を4対1にしてみた。アッサムは茶葉でなく豆粒状の紅茶。

 

昨年11月、札幌に帰るボストンバックの中は

紅茶の茶葉など

イラムティ- ILAM     100g×4=400g

ダ-ジリン DARJEELING100g×5=500g

チャイ用アッサム ASSAM  100g×30=3,000g

チャイ用イラム          50g×12=600g

                  ティ-合計 4,500g

                   金額合計 7,080RSルピ-

 

香辛料など

カルダモン     100g×20=2,000g

シナモン      100g×18=1,800g

シナモン      200g×3=600g

ジンジャ-     200g×5=1,000g

ジンジャ-パウダ- 100g×3=300g

ブラックペパ-   100g×5=500g

ホワイトペパ-   100g×2=200g

ロングペパ-    100g×2=200g

ティ-マサラ    100g×3=300g

          スパイス合計 6,900g

            金額合計 6,285RSルピ-

 

それでは我が家のチャイ・ミルクティ-を紹介する

我が家の朝食

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二人分のミルクティ-

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マグカップ2杯分の牛乳

沸くと必ず吹きこぼれるので要注意

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豆粒状のアッサムと茶葉のイラム紅茶

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5種類のスパイスを入れる ブラツクペパ-

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クロ-ブ  札幌のキャロットで購入

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シナモン

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カルダモン

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ジンジャ- 乾燥生姜をスライス

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サガルマ-タ-スパイスショップ

カトマンドゥの外人街と旧王宮広場の中間にアサンチョ-クと云う広場があり、そこがバザ-ルになっていてスパイスショップが6軒並んでいる

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旧王宮広場のエリア内にあるネパ-ルテイ-ハウスの店内

紅茶の金属箱には個々に値段が書いてある 価格表示のある店は珍しい

 

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私の注文したアッサム4(200g)に対してイラム1(50g)の割合でプラスチック詰め中

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チャイのお菓子にココナツビスケット  35年以上前から販売されている

一個20RSルピ-  1RS=1円

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