koyaken4852のブログ

ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

ネパ-ルの宮廷と寺院・仏塔 第66回

ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その六十六回目

パシュパティナ-ト その二回目

 

前々回からパシュパティナ-トの写真を見ている。

パシュパティナ-ト寺院は、ヒンドゥ-教のシヴァ神を祀った寺院。

パシュパティナ-ト寺院やシヴァ神について、少し調べてみた。

ネパ-ルのヒンドゥ-教

 ネパ-ル人の約80%がヒンドゥ-教徒で、1990年のネパ-ル民主化が始まる前の憲法には「ヒンドゥ-教はネパ-ルの国教」と規定されていた。

ヒンドゥ-教は、ヒンディ-語で हिन्दू धर्म、サンスクリット語でसनातनधर्म。

ネパ-ル語のデバナガリ文字では、ヒンディ-語のहिन्दू धर्मと同じ。

 インドのヒンディ-語とネパ-ルのデバナガリ文字は、両文字共に元々あった文字から派生している。それで、書き方や読み方もほとんど一緒。

ヒンドゥ-教を示すマ-クはf:id:koyaken4852:20180525201450p:plain

 このインドのヒンディ-語とネパ-ルのデバナガリ文字のマ-クの読み方は、日本でもお馴染みの今は宗教法人として存在しないオ-ム真理教の、名称の元になる文字の「オ-ム」と呼ぶ。

 わたしは、ネパ-ル暮らしを始めて11年目になる。ネパ-ルの家は鉄筋コククリ-ト造りの3階4階建てが多いが、その家の壁にこのf:id:koyaken4852:20180525201450p:plain「オ-ム」マ-クが書かれているのを目にする。

 他方、ネパ-ル人の10%がチベット仏教徒。チベット仏教徒の家には、経典がプリントされているチベット仏教の幟のぼりのタルチョ-があるので、すぐわかる。

 ヒンドゥ-教は、インドやネパ-ルを中心の宗教で、インドの8億人以上を加えて世界の9億人がヒンドゥ-教徒。

ヒンドゥ-教はその信者数から、キリスト教イスラム教に次いで、世界で3番目の宗教。

ヒンドゥ-教の神

ネパ-ルでのヒンドゥ-教の神は、数えきれないほど、と云われている。

しかし、インドの仏典では、宗教としてのヒンドゥ-教の神は定まっているらしい。

 まずは、パシュパティナ-ト寺院に祀られているシヴァ。そのシヴァの奥さんの神パ-ルヴァティ-。続くのは、ブラフマ-。そして、ヴィシュヌとクリシュナ。アスラ、ヴァルナ、ヴィロ-チャナ、マハ-バリ、ヴリトラ、ラ-ヴァナ、インドラ、ナ-ガ、ナ-ガラ-ジャ、ジャガンナ-ト、と続く。

ヒンドゥ-教の三大神様は、シヴァとブラフマ-とヴィシュヌ。

これらの多くのヒンドゥ-教神は、8億3千万人と云われるインドの神様で、ネパ-ルに普通に見かける神像には、これらの他にハヌマ-ンやガル-ダ、ラクシュミ-、カ-ラ・バイラブ、ガネ-シャ-、サラスワティ-、ドゥルガ-、セト・バイラヴァなど。

 

バシュバティナ-ト寺院 東側

f:id:koyaken4852:20180525201704p:plain

f:id:koyaken4852:20180525201717p:plain

f:id:koyaken4852:20180525201756p:plain

f:id:koyaken4852:20180525201817p:plain

 

バシュバティナ-ト寺院入口 西門

f:id:koyaken4852:20180525202102p:plain

f:id:koyaken4852:20180525202121p:plain

f:id:koyaken4852:20180525202139p:plain

敬けんなヒンドゥ教信者たち

f:id:koyaken4852:20180525202211p:plain

 

ヒンドゥ-教の「オ-ム」のマ-ク

f:id:koyaken4852:20180525202331p:plain

 

トリブバン空港 国内線ロビ-

f:id:koyaken4852:20180525202407p:plain

 

カトマンドゥから90km ゴルカ町

f:id:koyaken4852:20180525202501p:plain

 

パタン市内の寺院

f:id:koyaken4852:20180525202533p:plain

f:id:koyaken4852:20180525202607p:plain

f:id:koyaken4852:20180525202628p:plain

f:id:koyaken4852:20180525202649p:plain

f:id:koyaken4852:20180525202709p:plain

 

 

エベレスト登頂 大城和恵さん

チョモランマ登頂 大城和恵さんおめでとう

 

前回は、ネパ-ルのパシュパティナ-ト寺院の写真を見た。

今回は、新聞などで報道された、中国チベット側からエベレストに大城和恵さんが登頂。

 中国チベットのエベレストの呼び方はチョモランマ。ちなみに、ネパ-ル語ではサガルマ-タ。

北海道在住者のエベレスト登頂はしばらくぶり。

北海道新聞によると、5月17日に登頂。

大城和恵さんは、札幌市西区の北海道大野記念病院の脳血管外科の勤務女医さん。

 日本で初めて国際山岳医師の資格をイギリスで取得し、国内外の山岳で、遭難事故や事故防止活動にご活躍だ。

 わたしは、NPO法人北海道雪崩研究会の会長を18年間務め、山岳事故防止活動を彼女と一緒に活動。彼女には山岳医の立場から、事故後の初動処置のファストエイドなどをご教授していただいている。

 2013年の9月だった。ネパ-ルのトリブバン国際空港に降り立ち空港内、空港から出ようとしていたら、大城さんに出会う。イモト隊のマナスル登山のチ-ムドクタ-としてネパ-ル入り。この時にも、大城さんはマナスル峰8163mに登頂している。毎年の様にヨ-ロッパの岩場の登攀を楽しんでいる、と聞いていたが、本格的なヒマラヤ登山者だ。

  

ネパ-ル側のエベレスト サガルマ-タ 8848m

f:id:koyaken4852:20180522171406p:plain

f:id:koyaken4852:20180522171510p:plain

 

中国チベット側 エベレスト チョモランマ 8848m

佐藤信二撮影

f:id:koyaken4852:20180522171537p:plain

 

 

ネパ-ルの宮廷と寺院・仏塔 第65回

ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その六十五回目

パシュパティナ-ト その一回目

 

 前回まで五回に亘って、カトマンドゥ中心街から5kmのキルティプルKirtipurの寺院群の写真を見た。

 今回からは、1979年にカトマンドゥ盆地として世界文化遺産に登録された、その一か所パシュパティナ-トの写真を見てみる。

 

パシュパティナ-ト काठमाडौं उपत्यका Pashupatinath (Temple of livingbeings)

 シヴァ神を祭るヒンドゥ-教寺院パシュパティナ-ト寺院の意味は、シヴァの異名で呼ばれる「パシュパティ」(Paśupati、पशुपति )で、「牛の王」の意味でもある。

 

パシュパティナ-トのカトマンドゥ市内の位置と歴史

 ネパ-ルの首都カトマンドゥ市内、インド・ガンジス川の上流で支流にあたるバグマティ-川の川沿いにある、シヴァ神を祭るネパ-ル最大のヒンドゥ-教寺院パシュパティナ-ト寺院とその周囲地域が世界文化遺産に登録されている。。

 この地はインドとネパ-ルのヒンドゥ-教の神、シヴァが滞在したとの言い伝えがある。はるか昔1,500年以上も前からヒンドゥ-教徒の巡礼地となっている。

インド大陸にある四大シヴァ寺院の一つにも数えられ、ネパールでは最高の聖なる地。 特に1990年からのネパ-ル民主化以前は、憲法に「ヒンドゥ-教は国教」の条文があり、強制力化のヒンドゥ-教寺院だった。

 カトマンドゥの国際空港トリブヴァン空港の北西側に位置し、市街地を取り囲むリングロ-ド沿いにある。トリブヴァン空港から徒歩で行ける距離である。

火葬ガ-ト

寺院が面しているバグマティ川には、隣接した火葬台を複数備える火葬場のガ-トがある。

 ヒンドゥ-教は輪廻転生が教義。生まれ変わるのであるから、日本の様なお骨を残すことはなく、 灰は川に流される。

 バグマティ川は、ヒンズーの聖地であるインドのバラ-ナシを流れるガンジス川に通ずる支流にあたるため、ここのガ-トで荼毘に付せば母なる大河ガンガーへと戻ってゆくと考えられている。ゆえに、ヒンドゥ-教徒が80%のネパ-ルでは、遺灰をこの川に流すことを願望している。

 バグマティ川の中では火葬が行われている脇で身体を清める者もあれば、洗濯をする女の姿も見受けられる。

火葬ガ-トには焼場が並んでいるが高位のものほど上流の火葬台で焼かれる。

パシュパティナ-ト寺院の春祭りのシヴァ ・ラットリー祭

 シヴァの誕生日にあたる3月とヒンドゥ-教の祭りには、ネパ-ルから大勢のヒンドゥ-教徒がこの寺院を訪れ、まる一日夜を徹しての祈りが捧げられる。又インドなどからもヒンドゥ-教信者、サドゥ-と呼ばれる体に色鮮やかな色彩を施した人や、多くの巡礼者が訪れる。

 多くのインド人が参拝の為にバスを連ねてネパ-ル入りする時は、このお寺の近辺の大型バス駐車場がバスで溢れるくらいだ。

パシュパティナ-ト寺院はヒンドゥ-教徒のみ入場

 パシュパティナ-ト寺院はヒンズー教徒以外立ち入りが禁止。門や入口から寺院内部は撮影禁止。

 西側の門のほうに行くと、金色のナンディ(牡牛)のお尻が見える。ナンディはシヴァ神の乗り物である。寺院内の撮影禁止でナンディを前から写した写真は見当たらない。

 シヴァ神の乗り物がナンディ(牡牛)。このためにネパ-ルでは牛が神と同意語になって神聖化されている。

パシュパティ寺院の入口にお尻を向けるナンディ

 ヒンディ―語でヴァ-ハナは「神の乗り物の動物」の意味で、シヴァ神の乗り物が牡牛のナンディ。

 よくネパ-ルの牛は、神様と云われる。実際には少し違う。神様の乗り物なので、神聖化されるなかで神の位と同等になっているだけ。特に外国人には間違えられている。

1990年からのネパ-ル民主化による憲法から「ヒンズー教を国教とする」の条文がなくなるのに伴う、牛刑法もなくなり、牛の傷害罪や牛殺罪がなくなった。政教一致国の法律は、宗教の教義や戒律を国民に守らせるために、強制力として民法や刑法など、あらゆる法律条文として刑罰の対象として法規範となっている。牛を叩いただけで懲役刑罰になる。

 憲法から「ヒンドゥ-教条文」が消えても、ネパ-ル人の80%はヒンドゥ-教信者。現在でも牛は大事にされ続けている。

 わたしは1981年からヒマラヤ登山をしている。2007年からは一年の内数か月をネパ-ルで暮らしている。カトマンドゥ市内の大通りを歩く牛は減ったし、新たに飼っている牛を自由に家以外に放つのは禁止されている。それでも、多くの牛が市内の細い小路や草地に見かける。

 わたしは、牛が道路を歩いていても怖いとは感じないが、子供達や女性達は怖がり、牛が歩いて時は、離れるまでじっと待っている様子を見かける。

 

参考資料

在ネパ-ル日本大使館ホ-ムペ-ジ

ネパ-ル トニ-・ハ-ゲン

ネパ-ル 地球の歩き方

カトマンドゥ・デイ・ドリ-ム 佐々木幹郎

ネパ-ル紀行 三瓶清朝

ネパ-ル アジア読本

NPO法人 DTACネパ-ル観光情報局

 

パシュパティナ-ト寺院は一番高い建物 東南側

f:id:koyaken4852:20180521141025p:plain

f:id:koyaken4852:20180521141040p:plain

f:id:koyaken4852:20180521141058p:plain

f:id:koyaken4852:20180521141113p:plain

 

パシュパティナ-ト寺院西側

f:id:koyaken4852:20180521141143p:plain

f:id:koyaken4852:20180521141206p:plain

 

シヴァ神の乗り物、牡牛ナンディのお尻

f:id:koyaken4852:20180521141233p:plain

 

焼き場のガ-ト

f:id:koyaken4852:20180521141301p:plain

f:id:koyaken4852:20180521141314p:plain

f:id:koyaken4852:20180521141331p:plain

f:id:koyaken4852:20180521141355p:plain

パシュパティナ-ト入場券 1000RSルピ-

f:id:koyaken4852:20180521141437p:plain

 

 

ネパ-ルの宮廷と寺院・仏塔 第64回

ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その六十四回目

キルティプルの寺院や仏塔 その最終回(五回目)

 

キルティプルKirtipurの寺院群の写真の五回目。

今回も、前回に続いてキルティプルKirtipur4の寺院群の写真を見てみる。

前々回に写真で見た、バグ・バイラヴ寺院の古いモノクロ写真が見つかった。

次に現在のと超古い写真を見てみる。

 

現在のバグ・バイラヴ寺院 Bagh hairav amdir (Temple

f:id:koyaken4852:20180520134340p:plain

たぶん1950年代のバグ・バイラヴ寺院の写真

f:id:koyaken4852:20180520134421p:plain

 

キルティプルは、小高い丘。カトマンドゥ市内の住宅地を見下ろす

f:id:koyaken4852:20180520134516p:plain

 

キルティプルのこの寺院の名称が不明。ダクシンカリ・マタ寺院か又はサラスワティ寺院

f:id:koyaken4852:20180520134558p:plain

 

キルティプル街中では親子で糸紡ぎ

f:id:koyaken4852:20180520134628p:plain

 

キルティプルの中庭では揚げ菓子が造られ、近所から多くの村人が

f:id:koyaken4852:20180520134711p:plain

 

レンガ積みのネワ-ル建築の家並み

f:id:koyaken4852:20180520134740p:plain

古いレンガ積みの家、キルティプル町の中の道路は狭い、町を取り囲むように道路がある

f:id:koyaken4852:20180520134816p:plain

 

ポストモンス-ン季で米の収穫期

f:id:koyaken4852:20180520140242p:plain

f:id:koyaken4852:20180520140306p:plain

 

キルティプルの最上部には、キルティプル博物館

f:id:koyaken4852:20180519120951p:plain

博物館の周りはお花畑

f:id:koyaken4852:20180520140423p:plain

f:id:koyaken4852:20180520140502p:plain

f:id:koyaken4852:20180520140518p:plain

f:id:koyaken4852:20180520140530p:plain

 

 

ネパ-ルの宮廷と寺院・仏塔 第63回

ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その六十三回目

キルティプルの寺院や仏塔 その四回目

ウマ・マヘシュワール寺院Uma Maheshwar Mandir (Hindu Temple)

 

キルティプルKirtipurの寺院群の写真の四回目。

今回も、前回に続いてキルティプルKirtipur4の寺院群の写真を見てみる。

 

ウマ・マヘシュワール寺院Uma Maheshwar Mandir (Hindu Temple)は、1673年に創建。

シヴァ神とその妃パールヴァティー神を祀るヒンドゥー教寺院。

 現在の寺院は四段のレンガ基壇と三重屋根だが、1934年の大地震で壊れ、修復再建されて三重屋根になった。

 キルティプルの寺院群では、一番高い所にあり、石畳の坂道を登ると、カトマンドゥ市内の住宅地が眺められるビユ-ポイント。晴れた日は白く輝く氷河を頂くヒマラヤを見上げることができる。

寺院前には二頭の象。

 ゾウの背中には、布でできた馬の鞍みたいなものが載せてある。子供達が石の背に乗り、落ちてケガをするといけないので、落下防止のため。

 

ウマ・マヘシュワール寺院Uma Maheshwar Mandir (Hindu Temple)

f:id:koyaken4852:20180519120134p:plain

f:id:koyaken4852:20180519120156p:plain

 

子供達が石階段を上り下り

f:id:koyaken4852:20180519120233p:plain

f:id:koyaken4852:20180519120332p:plain

f:id:koyaken4852:20180519120537p:plain

 

目玉門をくぐって

f:id:koyaken4852:20180519120615p:plain

f:id:koyaken4852:20180519120632p:plain

f:id:koyaken4852:20180519120658p:plain

 

像には子供の落下防止に布の鞍

f:id:koyaken4852:20180519120802p:plain

 

秋には米の収穫

f:id:koyaken4852:20180519120848p:plain

 

f:id:koyaken4852:20180519120903p:plain

 

街から町の最上部にある寺院を見上げる

f:id:koyaken4852:20180519120505p:plain

 

 

ネパ-ルの宮廷と寺院・仏塔 第62回

ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その六十二回目

カトマンドゥ市内の寺院と仏塔 その五回目

キルティプルの寺院や仏塔 その三回目

 

前々回から、キルティプルKirtipurの寺院群の写真を見ている。

今回も、前回に続いてキルティプルKirtipur3の寺院群の写真を見てみる。

 

バグ・バイラヴ寺院 Bagh hairav amdir (Temple

シヴァ神を祀るヒンドゥー教寺院

バグ・バイラヴ寺院の建築様式について、チョット調べてみたので少し説明する。

ネワ-ル文化

 ネパ-ルの中世、15世紀末頃からのネパ-ル様式建築は、カトマンドゥ盆地の先住民ネワ-ル族文化と云える。絢爛けんらんな文化は、金銀細工や仏像造り。王宮や寺院のレンガ積みと木造建築。

屋根は瓦葺、壁や柱はレンガ積みの三階建て四階建て、内部の木造建ての8階建て。

窓と出入り口は木彫を施した木造り。

 各階の境にも華麗な木彫の木造。中世ネパ-ルの彫刻家たちは、硬いネパ-ルの木に細かい神々を描く技術を持ち合わせていたネパ-ル建築の特徴は、階塔建築。王宮や寺院の上にある塔は、望楼ぼうろう型建築となって、王権の象徴。

 ここのバグ・バイラヴ寺院のヒンドゥ-教寺院は、日本の仏教寺院と同様な、三層・四層・五層の塔建築。

トゥンダ-ル

 ネパ-ル寺院の塔建築では、ネパ-ル独特の様式がある。それはネパ-ル語でトゥンダ-ル、屋根の軒先を斜めに支える木製の「方杖ほうづえ」が付いている。長さはほぼ4m、幅0.5m。

 軒先の2m間隔で並んで付けられている。この方杖に特徴なのは、その一本一本に華麗に色彩された男神や女神が彫刻されている。彫刻は様々で、先手観音の手が何本もある物、女神像や動物男像の下に、鮮明な男女媾合(こうごう)像や男女三人が絡み合う像など。犬や馬と男神が絡み合う像、男女の性器を愛撫し合う像、女が自分の性器を参拝者へ見せる像。この女性の性器を見せるのは、落雷避けの姿と云われている。これらの方杖木彫は、ネパ-ル人の魔よけとか豊穣の豊作願い。

ガジュ-ル

 次にネパ-ル語でガジュ-ルと呼ばれる、寺院の屋根の頂にある先の尖った金属製のもの。天から神様が降り立つ目印になる。金色のベル形や壺形・相輪・宝珠などの形が組み合わさっている。

本尊のヴィシュヌ神の武器である三叉戟(さんさげき)が立っているものもある。

ドバシャ

 ガジュ-ルの下には、ネパ-ル語でドバシャと呼ぶ、屋根のテッペンから軒下に垂れ下がっている金色の帯状の飾りがある。これは神が降り立つ道標・道筋になっている。

ト-ラナ

 ネパ-ル語でト-ラナは、扉の上に飾られている半円形の板。仏像や神・獣が刻まれている神と仏が中央に彫刻されている。

チャイティヤ

ネパ-ル語でチャイティヤ。仏塔スト-ウパを小さくした石造仏塔。石仏像。

 

参考資料

カトマンズ・デイ・ドリ-ム」 1993年3月24日  佐々木幹郎著

 

バグ・バイラヴ寺院 Bagh hairav amdir (Temple

f:id:koyaken4852:20180517153857p:plain

f:id:koyaken4852:20180517153916p:plain

f:id:koyaken4852:20180517154101p:plain

f:id:koyaken4852:20180517154121p:plain

 

トゥンダ-ル

ネパ-ル寺院の塔建築では、ネパ-ル独特の様式がある。それはネパ-ル語でトゥンダ-ル、屋根の軒先を斜めに支える木製の「方杖ほうづえ」

f:id:koyaken4852:20180517154154p:plain

 

寺院の前にはハヌマン(猿)像

f:id:koyaken4852:20180517154346p:plain

 

f:id:koyaken4852:20180517154414p:plain

f:id:koyaken4852:20180517154426p:plain

f:id:koyaken4852:20180517154447p:plain

f:id:koyaken4852:20180517154510p:plain

f:id:koyaken4852:20180517154532p:plain

 

ト-ラナ

ネパ-ル語でト-ラナは、扉の上に飾られている半円形の板。仏像や神・獣が刻まれている神と仏が中央に彫刻されている

チャイティヤ

ネパ-ル語でチャイティヤ。仏塔スト-ウパを小さくした石造仏塔。石仏像

f:id:koyaken4852:20180517154645p:plain

 

 

ネパ-ルの宮廷と寺院・仏塔 第61回

ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その六十一回目

カトマンドゥ市内の寺院と仏塔 その四回目

キルティプルの寺院や仏塔 その二回目

 

前回は、キルティプルKirtipurの寺院群の写真を見た。

今回も、前回に続いてキルティプルKirtipurの寺院群の写真を見てみる。

 

インド・シカラ様式建築の寺院

キルティプルは、12世紀にパタン王宮の衛生都市の小城域として栄えた。

パタン市にもシカラ様式のマハボ-ダ寺院がある。

マハボ-ダ寺院の建設には、ネワ-ル族親子三代46年を要した。この寺院の建設も長年を費やしたに違いない。

正面には二頭のライオン

f:id:koyaken4852:20180516163844p:plain

 

かつてこの街を囲んだ城壁には、12カ所の門があった。

f:id:koyaken4852:20180516163919p:plain

 

キルティプルの町の中に古い大きな菩提樹

正面には二頭のライオンか獅子か

f:id:koyaken4852:20180516164351p:plain

 

ネワ-ルのレンガ積み古い家並み

小さな目玉仏塔が建つ

f:id:koyaken4852:20180516164427p:plain

 

ナラヤン寺院

インド・シカラ様式建築

f:id:koyaken4852:20180516164504p:plain

f:id:koyaken4852:20180516164537p:plain

f:id:koyaken4852:20180516164552p:plain

f:id:koyaken4852:20180516164617p:plain