koyaken4852のブログ

ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

あさがお5回目 西洋あさがおフライングソ-サ- 

朝顔 五回目

前回は、名前をフライングソ-サ-、オランダ原産の西洋あさがおの栽培方法を見てみた。

今回は2007年に栽培した西洋朝顔を写真で見てみる。

 家の前の大きなカ-ポ-トの高さが3m、その上1mまでツルを絡ませるロ-プを33本。その1本に朝顔の苗を育てたツル3本を絡ませる。約100の朝顔を育てた。

 ロ-プ一本に3ツルを絡ませるが、その内1本は延ばせるだけ伸ばす。他の2本は、背の高さに延びたら摘芯する。育った朝顔の先を切り取ってしまう。そうすると、それまで育ったツルに本葉が10枚ほど付いている場所から脇芽が出てくる。上から順次出てきた脇芽は、4~5芽より下部は摘み取るようなのだが、わたしはそのまま出るに任せている。

 そうすると、一本のツルを摘み取ることによって、脇芽が5倍以上の数のツルになる。要するに最終的には、朝顔の花が5倍以上咲く。

西洋朝顔はどのくらい伸びるか

 朝顔のツルが4mに達したら、カ-ポ-トの上部に1mくらいツルを絡ませる。その先は摘芯し切り取る。

 2007年の栽培は、西洋朝顔のツルが札幌の気候で、どのくらいまで延びるのかを試してみた。4mに3mの竹竿をつないで、7mまで挑戦してみた。最終的には7mに達して、まだまだ伸びた。9月末になると夜の気温が10度Cを下回って、ツルがそれ以上伸びないし、花のつぼみも着かなくなる。

西洋朝顔の大きさと色がら

 朝顔の大きさは、植木鉢と露地植えでは異なる。葉の大きさと花の大きさ、そしてツルの延びる長さが違う。鉢植えのツルは精々4mが限度。鉢植えの葉は大きくて10cmで花は9cm以下。路地植えのツルは8m、葉は20cmで花は10~11cm。

 亜熱帯気候のネパ-ルに植えてみた。ツルが8mを超えるかどうか。残念、わたしの滞在しない期間に、大家さんの雇った植木屋さんが全部根から抜いてしまった。

 花の色は千差万別。一個の種からは、咲く花全部が同じ柄の花になる。わたしは100個の種から発芽させて100本の苗を植えたので、咲く花の柄は100種類になる勘定。しかし、ヘブンリ-ブル-色の花全体が青色と全体が白一色の花は、同じなので100種類にはならない。

白一色と青一色以外の花は、ブル-色の霜降り花やブル-色の筋の入った花柄になる。

 ネパ-ルや日本の朝顔の花色は、紫色や他の赤色すじ模様などで2~3種類に限られ、霜降り柄の花は無いようだ。西洋朝顔霜降り柄は、同じ模様がなく、いろいろと目を楽しませてくれる。

  

4mまで延びた西洋あさがお

f:id:koyaken4852:20170908173056p:plain

f:id:koyaken4852:20170908173126p:plain

 

ブル-色の霜降り花やブル-色のすじ柄の花のあさがお

f:id:koyaken4852:20170908173259p:plain

ヘブンリ-ブル-のあさがお

f:id:koyaken4852:20170908173406p:plain

 

ブル-の霜降り花

f:id:koyaken4852:20170908173500p:plain

f:id:koyaken4852:20170908173536p:plain

 

ブル-のすじ柄花

f:id:koyaken4852:20170908173622p:plain

f:id:koyaken4852:20170908173657p:plain

f:id:koyaken4852:20170908173725p:plain

f:id:koyaken4852:20170908173746p:plain

f:id:koyaken4852:20170908173821p:plain

f:id:koyaken4852:20170908173839p:plain

f:id:koyaken4852:20170908173911p:plain

f:id:koyaken4852:20170908173937p:plain

f:id:koyaken4852:20170908174028p:plain

 

竹を継ぎ足してツルを伸ばす

f:id:koyaken4852:20170908174106p:plain

 

 

あさがお4回目 

朝顔 四回目

前回は、ネパ-ルから種を持ち帰ったネパ-ルのあさがおの写真を見た。

今回は第2回に続いて、西洋朝顔の写真を見てみる。

今回を含めて、2006年と2007年、2008年2010年の路地植えあさがおの写真が有ったので、同じように見えるが、少しづつ違いがあるので以後見てみたい。

 

フライングソ-サ-の栽培方法

フライングソ-サ-名称は、オランダ原産のヨ-ロッパあさがお。

 普通朝顔の栽培は、20度C以上の気候とか25度C以上の気温と云われている。だが、札幌での栽培には、この気温になるまで待っていると6月中頃になってしまう。

発芽の時期と方法

朝顔の種の殻は硬い。そのまま土に植えても、なかなか発芽が難しい。

 一般の発芽方法では、種のヘソの下部、細長い種の下側に傷をつけて、水を浸み込ませる方法が説明されている。中の白色が見える程度で切るまでいかない。わたしは傷を付けずに最低でも48時間水に着けて発芽を促している。

 今年発見した方法は、48時間で発芽しなかった種を、そのままみずに着けて一週間置く。その種を鉢や路地の土に混ぜ合わせて、土の表面1~2cmにして水をやる。そうすると50%くらいは発芽するようだ。

発芽した種は白色のヘソを下にして、1cmの深さに植える。

 わたしは5月4週目に入って発芽させている。6月初句に鉢植えなら外に出して日射に当てる。庭に路地植えの場合は、鉢で発芽した苗を路地に移して植えている。

この頃から育てると、だいたい8月の一桁日に最初の開花が見られる。

朝顔の花を多くする摘芯

発芽した苗からは一本のつるが延びる。ところが、このツルの先を摘芯(切断)してあげると、その先は伸びないが、摘芯した下部の葉が出る部分から脇芽が出てくる。この脇芽は何本か出るので、一本のツルが数本のツルが延びることになる。数倍の花が咲くことになる。

普通は摘芯する時期は、本葉が8枚~10枚と説明しているが、わたしはハチ植ならツルを延びらす支柱やロ-プの長さ。路地植えなら手の届く長さまでツルを延ばしてから摘芯する。

摘芯した下部の4~5脇芽を延ばして、それ以下の芽は切断するのだそうだが、わたしは脇芽の出放題にしている。

開花時間は日没時間と連動

朝顔と云うくらいだから、花は朝に咲く。通常説明されているのは、日没時間から8~10時間後に開花する。日の長いころには、午後7時日没なら、朝の4時~6時には開花する。わたしは9月中頃まで外で栽培しているが、9月の寒くなるころに鉢植えを家の中にいれている。

路地植えしたものは、根ごと家に入れる訳にもいかないので、根の上で切断して、その上部を家の中で育てている。切断したツル部分を水に浸けて育てると、ほとんどのつぼみが開花するまで楽しめる。花屋さんで、花を長持ちする溶剤を売っているので、それを使用する。

花が終わっても、次は種取時期まで水やりをする。

朝顔の種取

花を種にするには、受粉が欠かせない。朝顔は、受粉させようと一生懸命に、毎日受粉作業をする必要はない。

不思議なことに、朝顔は開花した時には、既に受粉が終わっているらしいのだ。花のつぼみのうちに受粉することを自家受粉と云う。朝顔は一日花なので、虫が受粉を助ける時間が短いので、自ら受粉する方法を身に着けたのだろう。

一日花ではない。一日も持たない。暑い夏場では、花が開花してから萎むまで6時間もない。9月の涼しい季節に入って、ようやく午後4時,6時でも花が咲いている。朝顔の花びらは薄い。花の水分が無くなると、花は縮んで萎む。涼しくなると花の水分が長時間保たれるから。花びらの厚さが開花時間と比例するらしい。

花が縮む前に青色が赤みがかってから萎む。

次の年に咲いてほしい花柄の種を残す

西洋朝顔の花柄は無限数。ブル-の濃い全面のヘブンリ-ブル-色から全面ホワイト色まで全く同じ色の花は咲かない。花の色の種は、次年も同様の花を咲かせるらしい。良い花の色にテ-プなど付けて、その種を取ろう。

いらない色の花は、花が終わってから花ガラを摘んで、種にならないようにするのも良い。

 

2006年のオランダ原産西洋あさがお

花のつぼみが数個つく花枝は、つるから30cmも伸びて、太陽の日射を精いっぱい受けて開花する

花の大きさは、路地植えで10cm、鉢植えだと9cm

f:id:koyaken4852:20170905145350p:plain

 

ひと夏に一日200個以上の花を10日以上咲かせることも

f:id:koyaken4852:20170905145526p:plain

f:id:koyaken4852:20170905145559p:plain

f:id:koyaken4852:20170905145624p:plain

f:id:koyaken4852:20170905145648p:plain

f:id:koyaken4852:20170905145706p:plain

 

花は厚さが薄く、花の水分がなくなると赤っぽくなって萎む

8月の暑さ厳しい季節には朝5時には開花、10時ころ萎む

9月の涼しさに、午後4時以降でも開花が続く

f:id:koyaken4852:20170905145751p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170905145817p:plain

f:id:koyaken4852:20170905145843p:plain

f:id:koyaken4852:20170905145902p:plain

f:id:koyaken4852:20170905145934p:plain

f:id:koyaken4852:20170905150003p:plain

 

開花途中のあさがお

鉢植えで家の中では、消灯時間が遅いので、花は起床してから咲く

f:id:koyaken4852:20170905150045p:plain

f:id:koyaken4852:20170905150115p:plain

f:id:koyaken4852:20170905150144p:plain

 

あさがおの雌蕊めしべ  開花した時には、既に受粉が済んでいる

f:id:koyaken4852:20170905150221p:plain

 

 

あさがお3回目 ネパ-ルのあさがお

朝顔 三回目

前回は、2010年に露地植えしたあさがおの写真を見た。

今回はネパ-ルから持ち帰った、ネパ-ルのあさがおの写真を見る。

 ネパ-ルには個人で栽培している朝顔は見たことがない。その代り、どこの道端でも野生の朝顔が咲き誇っている。それも見上げるように、弊や電信柱、そして大木の木や枝に絡み付いて、紫や青花が見える。

 

朝顔の延びる長さの対比

 日本の鉢植え朝顔は、せいぜい伸びても2mくらいだろう。わたしの栽培している西洋の朝顔は、7~8mはつるが延びる。

 ネパ-ルの道端に咲いている朝顔のたねを持ち帰った。ネパ-ルの気候は亜熱帯気候。3月には札幌の夏の暑さになり、10月末まで続く。12月や1月2月も昼間の家の外はTシャツで過ごせるのだから、植物は伸びて延びて長い。持ち帰った種を路地植えで育てると、わたしの育てているオランダ原産西洋朝顔と同じくらい長々と成長した。

葉っぱの大きさ

 日本あさがおの葉は、極小なくらい小さい。西洋あさがおやネパ-ルあさがおと比べるので、なおさら小さく見える。日本あさがおは鉢植えが多いので、それで小ささが目立つのかもしれない。鉢植えのあさがおが手のひらの半分くらいなのに比較して、路地植えの西洋あさがおの葉は、人の顔の大きさに成長する。

 先が花のつぼみを付ける枝の長さは30cmと長いが、あまり葉が多いと日陰になり、はなが開く前につぼみが枯れる。葉っぱが一枚も無くても花が咲くので、葉を刈り取って日当たりを良くする。

花の大きさ

 ネパ-ルの朝顔の花は、日本の朝顔の花とおなじくらいの大きさ。色も日本のと酷似している。日本あさがおの原産国がネパ-ルのと同じなのかもしれない。

 ネパ-ル朝顔の種は、西洋朝顔の半分くらいで、オランダ原産西洋あさがおが長ひょろいのに比較して楕円形。どちらも殻が硬くて発芽させるのは難しい。

花の色

 ネパ-ルの花の色は濃いブル-と明るいブル-、それと白色が咲いた。西洋あさがおのブル-をヘブンリ-ブネ-と云うので、ネパ-ルの濃いブル-も同じ色だ。日本の朝顔の花は、紫がかっているのが多いので、少し異なるか。

 花の大きさは、ネパ-ル朝顔が6~7cm、西洋朝顔の鉢植えが9cmで路地植えが10cm。ネパ-ルの花は日本の朝顔の花と同じくらいの大きさ。

では、2010年に植たネパ-ルの朝顔を写真で見てみる。

             

ネパ-ルの朝顔を札幌の自宅で栽培             

カ―ポ-トの高さが3mあり、その上に柵が1mだから、ここまでで4m

f:id:koyaken4852:20170904161947p:plain

f:id:koyaken4852:20170904162019p:plain

f:id:koyaken4852:20170904162049p:plain

f:id:koyaken4852:20170904162124p:plain

f:id:koyaken4852:20170904162155p:plain

f:id:koyaken4852:20170904162244p:plain

f:id:koyaken4852:20170904162345p:plain

f:id:koyaken4852:20170904162424p:plain

f:id:koyaken4852:20170904162454p:plain

 

左 ネパ-ル朝顔  右 西洋朝顔

f:id:koyaken4852:20170904162622p:plain

 

 

あさがお2回目

朝顔 二回目

前回わたしの家の、猫の額ほどの庭に咲く朝顔の写真を見た。

今回は、2010年に露地植したあさがおの写真を見る。

 

フライングソ-サ-

 最初にあさがおの栽培を始めたのは、もう15年も前。十勝の紫竹ガ-デに咲く朝顔が、日本のものとは違うブル-の大輪を咲かせていたのを見て、売店でその種を購入。購入した種袋には6粒しか入っていなかったが、鉢に全部発芽。つるが伸びてきたので、庭に植え替え。

 最初に育てたあさがおの種で、次年も栽培。そうして今年も鉢植と露地栽培をしている。毎年の大量に取れる種は、保存してあるが、発芽率は次第に低くなるのだろう。

青色の朝顔は、原産地がオランダ。青花あさがおは、ヨ-ロッパ原産らしい。名前はフライングソ-サ-。

 

あさがおの発芽は難しい

 毎年育てて分かったことは、発芽が難しい。種の外側のからが硬いので、なかなか中まで水分が届かないらしい。種に傷をつけて、強制的に発芽させるらしいが、わたしは一度もトライしたことがない。なんとか芽を出させている。

 今年、発芽しなかった種を庭の土に入れてみた所、ドット芽が出て驚いている。いつも48時間くらい種を水につけ、発芽したものを土に植えていた。今年は発芽しなかった種を、水につけっぱなしにして、一週間ほどそのままに置いていたのが良かった。発芽しないのだから捨てるのだが、たまたま種と土を混ぜ合わせて庭の土の表面に捨てた。次年からは、発芽しない種を今年と同様にして育ててみよう。

 あさがおと同様に花オクラも育てている。この種も発芽が難しい。朝顔と同様に硬い殻の種。この種も48時間水につけて発芽させている。朝顔も花オクラも、花は一日花。

 

大輪の花を一日200輪

 あさがおは、朝起きてから見ると、もう咲いている。夏の暑い盛りは、午前10時ころには花を閉じてしまう。9月に入って涼しくなったので、午後4時ころまで咲いている。

 露地栽培は多い時で100本を植え、伸びる延びる5mを越えて、最高で8mまで延びた。9月には一日に200の花を咲かせ、毎日200輪が10日も続いた。

 

では写真で見てみよう。 

 

2010年8月、つるが3mくらい伸びた

f:id:koyaken4852:20170903160459p:plain

f:id:koyaken4852:20170903160530p:plain

 

9月、カ-ポ-トの上まで延び、一日200輪超えの花

左が鉢植え

f:id:koyaken4852:20170903160640p:plain

f:id:koyaken4852:20170903160735p:plain

 

花はヘブンリ-ブル-の青色から真っ白、そして模様がいろいろ

   

f:id:koyaken4852:20170903160900p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903160947p:plain

 

ヘブンリ-ブル-の青色あさがお

f:id:koyaken4852:20170903161032p:plain

 

 

f:id:koyaken4852:20170903161104p:plain

 

 

f:id:koyaken4852:20170903161136p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903161205p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903161229p:plain

 

一シ-ズン万単位に咲くので、突然変異の★型

f:id:koyaken4852:20170903161322p:plain

 

花は一日花 次の日に咲く準備

f:id:koyaken4852:20170903161401p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903161500p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903161546p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903161606p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903161639p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903161726p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903161806p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903161927p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903162322p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170903162441p:plain

 

 

あさがおが開花

朝顔が咲いた

6月の初めに種から芽を出させ、大きな植木鉢に30ほどのつるを延ばした。

8月2日に最初の花を咲かせた。15年ほど前から毎年栽培して、ほぼ例年通りの日の開花。

 一mほどにつるが伸びたら、つるの先を切る。それ以上延ばさない訳ではない。朝顔は、一本のつるの先を切ると、その下部から4~5本の枝のつるが出てくる。一本が6本に増えるのだから、そのつるに咲く花の数が6倍に増加する勘定。こうして、30の芽から咲く花の数を6倍の180にして、8月を待つ。本当は、この6倍の枝も、伸びたら又その先を切るのでネズミ算式に多くの開花が期待できる。

 路地にも5本植えた。植物にとっては露地栽培が良いに決まっている。植木鉢ならせいぜい2m~3mにしか伸びないのに、路地に植えると8mまで延びる。葉は手のひらの半分が路地なら顔の大きさに育つ。それなら花の大きさも違うのかと考えるが、残念大きさは変わらない。どうしてかは不明。

今回はこのくらいにして、次回にこのあさがおの原産地や、日本の朝顔との違いなど比べてみたい。

 このあさがおの種、ネパ-ルに持参して露地栽培してみた。春4月の亜熱帯気候で暑くなり始めたカトマンドゥに植えた。どうなったか、これも次回以後に見てみたい。

 

あさがお Morning glory

f:id:koyaken4852:20170902174125p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170902174225p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170902174318p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170902174401p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170902174447p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170902174546p:plain

 

f:id:koyaken4852:20170902174617p:plain

 

 

ネパ-ルの楽しいトレッキング 第83回

ネパ-ルの楽しいトレッキング その八十三回目

番外編 ネパ-ルのトレッキングを終え、ガイドとカトマンドゥ観光

前回は、ネパ-ルのトレッキングで親しくなったネパ-ル人ガイドと親交を深められるかどうか、を検討してみた。

今回は前々回に、トレッキングを終えて時間があれば、ガイドを個人で雇用してカトマンドゥ観光をしよう、と、カトマンドゥ盆地世界遺産を写真で見た。7ケ所ある世界文化遺産地域のうち、写真を掲載していない残り4ケ所と、遺産登録とそん色のないと思っている他の一か所も見てみよう。

 

世界文化遺産 カトマンドゥ盆地 ④  

バクタプ-ル旧王宮広場

f:id:koyaken4852:20170831155859p:plain

左からゴ-ルデンゲ-トと55窓宮殿 ブパティンドラ マッラ王像右に2015年4月25日のネパ-ル大地震で壊れたパシュパティ-寺院 

f:id:koyaken4852:20170831160323p:plain

左ネワ-ル族が1703年に建てたニャタポラ寺院

バイラヴナ-ト寺院

f:id:koyaken4852:20170831160653p:plain

ネワ-ル彫刻 孔雀の窓

f:id:koyaken4852:20170831160743p:plain

 

世界文化遺産カトマンドゥ盆地 ⑤

スワヤンブ-ナ-ト Swayambhunath

f:id:koyaken4852:20170831155954p:plain

f:id:koyaken4852:20170831160500p:plain

f:id:koyaken4852:20170831160842p:plain

 

世界文化遺産カトマンドゥ盆地 ⑥

ボダナ-ト Boudhanath

f:id:koyaken4852:20170831160033p:plain

f:id:koyaken4852:20170831160539p:plain

 

世界文化遺産カトマンドゥ盆地 ⑦

チャングナラヤン Changu Narayan

f:id:koyaken4852:20170831160114p:plain

464年に建立された石版には、国王ダルマデヴァと若くして王位に就いた彼の息子の人生が詳細に刻まれている。この石版の文字は、ネパ-ルに残る一番古い文字

f:id:koyaken4852:20170831160957p:plain

 

世界文化遺産に匹敵するカトマンドゥ盆地の文化施設

パナウティ Panauti

f:id:koyaken4852:20170831160203p:plain

 

 

 

 

 

ネパ-ルの楽しいトレッキング 第82回

ネパ-ルの楽しいトレッキング その八十二回目

番外編 ネパ-ルのトレッキングガイドと友情は育めるのか

 前回は、ネパ-ルのトレッキングに関わる料金で、日本国内旅行会社やネパ-ルのエ-ジェントに支払う費用以外に、どのような費用が掛かるのか考えてみた。

 今回は、ネパ-ルヒマラヤのトレッキング中、行動を一緒したガイドと友達になれるのか、友情をはぐくみ深めることができるのか、考えてみたい。

 

 ネパ-ルヒマラヤのトレッキングを終えて、一か月を過ぎた頃、自宅の郵便受けにネパ-ルからの便りが届く。前回のトレッキングに同行したネパ-ル人ガイドからの手紙。便りの内容は、お元気ですか。○○ヒマラヤトレッキングは楽しかったです。またネパ-ルに来てください。

 初めてネパ-ルヒマラヤを歩いて、同行してくれたガイドの顔を想い出す。当時の写真を眺めながら親しく接してくれた、そして一生懸命に私のために働いてくれたガイドだった。こんどネパ-ルを訪れる時には、またこのガイドを指名して、もっと親しくなって友達づきあいもよいだろう。と懐かしく、再度のネパ-ル訪問に思いを馳せる。

この手紙を受け取った人は、このネパ-ル人ガイドと友達になれるでしようか。

 わたしは10年前から、ネパ-ルにフラットを借りて生活している。ネパ-ル暮らし10年で学んだのは、トレッキングのお客としての日本人と、その日本人から給料をもらって働くネパ-ル人ガイドは、友人関係になれない、という結論。

 わざわざ郵便をくれたガイド。この手紙をきっかけに、またネパ-ルに行きたくなり、このガイドとのつながりのきっかけにもなった。

 ガイドからの手紙は、そのガイドが個人で送ってくれることもあるでしよう。しかし、ほとんどの場合は雇い主のエ-ジエントの指示なのです。ガイドの雇用主であるネパ-ルのエ-ジェント社長が、使用人のガイドにセ-ルス・営業としての、再度のネパ-ル行のお誘い手紙なのだ。これらのセ-ルス活動は世界共通で、ネパ-ルに限ってのことではない。

 日本人のお客さんは、ガイド料を含めたトレッキング費用をエ-ジェントに支払う。トレッキングに関しては最初から最後までガイドと同行することになる。ガイドとの関係は使従関係そのもので、身を尽くしてとまではいかなくとも、一生懸命に私のために働くガイドであっても、それだけのこと。

ネパ-ルの雇用関係は、ヒンドゥ-教のカ-スト制度が関係する。

 その土地の人がその土地で生きていくには、その土地の宗教習慣や生活習慣に従うのが普通。日本人は、得に北海道で生活している市民は、古くからの土地の習慣がない。宗教もお葬式の時に自分の祖先からの宗派を確認するくらいで、日常の宗教習慣はない。

 それでは、ネパ-ルはどうか考えてみる。ネパ-ルはヒンドゥ-教徒が80%、仏教徒が10%、その他の宗教と無宗教が10%。ほとんどのネパ-ル人はヒンドゥ-教徒で、その信仰度は熱心と云おうか、生活の全てと云っても過言ではない。このヒンドゥ-教の教義のカ-ストが関係して、日本人とネパ-ル人ガイドの友情を阻害している。

 ヒンドゥ-教の教義にカ-ストがある。ここで「教義」と書いたが、わたしから見るとその厳しさから「戒律」と云える。イスラ-ム教の戒律と同じ。このカ-スト制度は、最高位カ-ストの持つ富や権利などを一人占めする社会集団の身分制度。この最高位カ-ストの地位を維持するために、幾つかの下位カ-スト達が居て、地域集団社会を構成している。

 ネパ-ルの登山やトレッキングの代理店を営むエ-ジェントの経営者は、この最高位カ-ストが多い。最近は、ここ20年くらいは下位カ-ストの経営者も増えてはいるが。ネパ-ルでガイドを誘って、ランチや夕食を食べにレストランに行った人が気が付いてことがあるだろう。日本の居酒屋に行くように、ネパ-ルのレストランに入ろうとする。ネパ-ル人ガイドが店内を覗いて、「ここには入れませんから、違う場所に行きましょう」。下位カ-ストは上位カ-ストが食事している同じフロア-には入れないのです。昔は、最下位カ-ストは上位カ-ストの台所を見ても覗いてもダメな戒律があったのです。いや、昔でなく現在もです。水(聖水)のある場所を見ることを禁じている。

 ネパ-ルでは日本の資本主義経済の経営者と労働者の関係とは、その関係は全てが異なり、わたしには理解不能の社会と写ります。ネパ-ルでの現実を知らない日本人には何のことなのか理解以前でしよう。

 ガイドに賃金を払う日本人、貰うネパ-ル人ガイドの関係は、ネパ-ル国内に限ってはカ-スト関係に近づくのです。友情を深めた友人関係にはならないのです。日本人のわたしには大変残念と云うほかありません。

少ない例を挙げての説明ですが、ヒンドゥ-教のカ-ストCasteを具体的に説明

 最上位カ-ストの人種はインド系ネパ-ル人のブラ-マンBrahmanとネパ-ル系ネパ-ル人のネワ-ルNewar。

 上位から下位までのそれぞれのカ-ストは、生まれつきの世襲的身分を共有する社会的集団(カ-スト)からなる厳格な階層性を備えている。世襲なので日本人のわたしはヒンドゥ-教徒にはなれない。生まれついたカ-ストは終生変わらず、生涯自分の意志でも変えることができない。

それぞれのカ-ストは、結婚の相手を自分達の内部だけで見つける内婚集団。

1990年に新民法が制定する以前の旧ネパ-ル民法の規定

 女性が下位カ-ストの男性と結婚はできない。この法規範を破ると、男性のカ-ストの低さに応じて男性が「懲役3年」「懲役1年と奴隷」「懲役4年と奴隷」「懲役8年」、最後に不可触カ-ストとでは男性が死刑で女性も不可触カ-ストへ降格。この法律は、あってはならない性的犯罪として規定していた。

また、女性が上位カ-ストと結婚した場合、その子供は女性の下位カ-ストに属する。

 この旧民法の意味するところは、ヒンドゥ-教カ-ストの最上位カ-ストの純粋性を法律で維持しようとした。

 ヒンドゥ-教の神様シヴァ・パ-ルバティShiva Parvati k の乗り物である牛に関する牛刑法も制定されていた。牛を傷害や殺したら懲役○○年。

 2008年に法律上は暫定憲法が制定され、2009年に国王が退位。憲法上のカ-ストは廃止された。だが、ネパ-ル人の80%は今もヒンドウ-教徒。ヒンドゥ-教のカ-スト制度が変わった訳ではない。

 暫定憲法制定前のネパ-ル憲法には、「この国はロ-ヤルネパ-ル・王国」「国王はヒンドゥ-教徒でなければならない」と規定されていた。

カ-ストと職業

 上位から下位までのそれぞれのカ-ストは、固有の職業についていて、その職業は上下序列のなかにかなり明確に位置づけられている。この上下序列職業が集団として村落単位を作り、又ネパ-ル国を一地域として成り立っている。

 

 ネパ-ルのヒンドゥ-教は、インド人がネパ-ルに移住・侵入してから定着した。インド人が持ちこんだ宗教のヒンドゥ-教の教義は、紀元後200年にインドで成立した「マヌの法典」が延々と現在まで続いている。

 

わたしのネパ-ル人との友情関係

 わたしはネパ-ルで、ネパ-ル人一家数家族と親しく友人関係のお付き合いをしている。息子や娘の誕生祝をするから来るかい、と誘われる。お祭りには今日ティカの儀式があるから来て、と。わたしが日本の友人と一緒にネパ-ルを訪れると、夕食にどうぞ、と電話が。

 これらのネパ-ル人との関係を、最初から遡って振り返ると、わたしが賃金などお金を支払ったことはない。ネパ-ルでは雇う側と雇われる側の関係は、即友情関係と反対の関係を築くことに気づかせてくれる。

 今でもこのネパ-ル人達には、いかなる場合でもお金をあげないことにしている。その代わりとして、娘や息子達には多すぎる程のお小遣いをあげている。

 

ネパ-ル人一家

f:id:koyaken4852:20170830192914p:plain

 

ネパ-ル人一家

f:id:koyaken4852:20170830193526p:plain

 

トレッキング中に出会った友人達

f:id:koyaken4852:20170830193605p:plain

 

八ヶ岳の山荘にて

f:id:koyaken4852:20170830193702p:plain

 

友人宅にて

f:id:koyaken4852:20170830193740p:plain

f:id:koyaken4852:20170830193820p:plain

 

友人の姪の誕生会

f:id:koyaken4852:20170830193903p:plain

f:id:koyaken4852:20170830194010p:plain

 

友人宅

f:id:koyaken4852:20170830194046p:plain

 

ダサイン大祭 ティカの儀式

f:id:koyaken4852:20170830194130p:plain

f:id:koyaken4852:20170830194157p:plain

f:id:koyaken4852:20170830194225p:plain

f:id:koyaken4852:20170830194255p:plain

 

ティハ-ル祭 ティカの儀式

f:id:koyaken4852:20170830194338p:plain

f:id:koyaken4852:20170830194407p:plain

アメリカ人ナタリアさんのお客様にもティカ

f:id:koyaken4852:20170830194506p:plain

f:id:koyaken4852:20170830194555p:plain