ネパ-ルのバザ-ル・商店街・商売 第六十三回目
7.カトマンドゥ市内・ダルバ-ル・スクエア-(旧王宮広場)のバザ-ル その七回目
ネパ-ル・ティ-ハウス
今回は、カトマンドゥ市内・ダルバ-ル・スクエア-(旧王宮広場)のバザ-ルの写真七回目。
カトマンドゥ市内で、一番紅茶の販売量が多い店バザ-ルが、ダルバ-ル広場のチケット売り場から少し広場に入った場所にあるネパ-ル・ティ-ハウスの店。
わたしはネパ-ルを訪れる度に、数キログラムから十数キログセムの紅茶を購入して、日本の友人達へのお土産や自分の家で飲んでいる。
2018年11月にも約6kgの紅茶を購入。その他にチャイ(ミルクティ-)用の香辛料も五種類5kgほど購入した。ネパ-ルで購入するスパイスは、チャイ用の他にカレ-用などもある。
この店がカトマンドゥ市内で一番売れるのは、何といっても新しい新鮮な茶葉が揃っていること。そして、茶葉入れの箱の全てに価格表示がある。王宮広場内の店で観光客が多く訪れる場所にしては、購入者にボル価格のない、地元の方々が安心して購入できるバザ-ルになっている。
ここネパ-ル・ティ-ハウスの販売茶葉の種類は、もちろん地元ネパ-ルのイラム地方の茶葉と、世界のティ-を席巻するインドの茶葉を扱っている。ここの店に並んでいるのは、インド茶葉のダ-ジリンとアッサム地方。
世界の紅茶生産地
現在の世界の紅茶生産地は、インドを筆頭にスリランカやバングラディッシュ・ケニア・インドネシア・トルコ・イラン・アルゼンチン・中国、など。もちろんネパ-ルも。
戦後直後までイギリス領だったインドの茶葉生産地は、北東インドのダ-ジリンとアッサム、南インドのニルギリが三大生産地。
ネパ-ルのイラムは、ネパ-ルの最東地方でインドのダ-ジリンと国境が接している。茶畑が地続きで隣接してるが、ダ-ジリン茶葉はブランド価格、日本で購入するとイラム茶葉の三倍も値段が高い。
バングラデッシユの茶葉生産地はインドのアッサム地方と接していて、ネパ-ルのイラムとインドのダ-ジリンの関係と同様で似てる。国境線を挟んで茶畑が続いている風景が思い浮かぶだろう。
わたしは、ネパ-ルのイラムからインドのダ-ジリンまで、バスで30分の距離にあるイミグレ-ションで、インドへ入国しようと試みたことがある。ところが、ここのイミグはバングラデッシユ人がインド経由でネパ-ルへ入るのを防止するのが目的で、日本人のパスポ-トに押す出国スタンプがなく、残念出国できなかったことがある。その日は仕方なく、標高の高いイラム地方からタライ平野のカ-カルビッタへバスで数時間下り、インドのスィリグリ-へ国境越えした。
インドのスィリグリ-からは、ジ-プに乗り標高差1700m、距離80kmを半日かけて辿り着いた。
インドの西ベンガル州スィリグリ-からダ-ジリンの町へは、小型の蒸気機関車のトレインが往復してる。蒸気機関車のトレインは、イギリス領時代の茶葉運搬と、標高2千mの過ごしやすい気候のダ-ジリンが避暑地だった証拠。
ネパ-ル・ティ-ハウスの経営者は、二人の兄弟が店主。
わたしがいつも注文するのは、アッサム産のミルクティ-用茶葉200gとイラム産ミルクティ-用茶葉100gの二パックを合わせて一パックにしてもらう。2018年に購入したのは、イラム産1kgが1000rsのを10パックと6000rsのを5パックの、合計15パツクで4k500g。その他に普通の紅茶ダ-ジリ産100g10パックとイラム産5パックで、チヤイ用と合わせて6kg。
従業員3人がわたしの注文品のパック総数45個を、他の近所の客の購入注文の合間に大忙しで作ってくれた。
ネパ-ル・ティ-ハウスの茶葉の価格
2013年 2014年 2016年 2018年
最高級ダ-ジリン茶葉 1kg 2000rs 2000rs 2000rs 2000rs
最高級イラム茶葉 1kg 1200rs 1200rs 1500rs 1500rs
アッサム・チャイ用玉茶葉1kg 700rs 700rs 800rs 1000rs
イラム・チャイ用茶葉 1kg 700rs 700rs 800rs 1000rs
イラム・チャイ用茶葉 1kg 超最高級茶葉 5500rs 6000rs
1RSルピ-=1円
ちなみに、アッサム・チャイ用玉茶葉を日本で購入すると1kg20,000円。ネパ-ルで買うと二十分の一の値段。
ネパ-ル・ティ-ハウス
わたしが、数十年前から通うお茶屋さんバザ-ル
インドやネパ-ル産の紅茶の販売店
わたしの注文品を紙袋詰、以前はプラスチックでなく紙袋だった
従業員4人
わたしの注文品をプラスチック袋詰め
店主・左と従業員3人