ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その五十一回目
寺院と仏塔 その三十四回目 カトマンドゥ旧王宮広場の寺院と仏塔 その三十三回目
25.カ-ラ・バイラブ神像 Kala bairav
前回は、ビシュヌ寺院とインドラプル寺院の写真を見た。
今回は、インドラプル寺院の西側、すぐ隣のカ-ラ・バイラブ神像の写真を見てみる。
カ-ラ・バイラブ神像は、シンハ・プラタップ・マッラ王によって建立された。すぐ近くに在るプラタップ・マッラ王石柱が、1670年に建てられているので、その近くの年代だろう。一説には、カトマンドゥ北部の農地で発見され、プラタップ・マッラ王が移設。
カトマドゥ・ダルバ-ル・スクエア-(王宮広場)でもひときわ目立つこの像。真っ黒な身体でユ-モラスな姿勢で、どこか可愛らしい存在でもある。
カ-ラ・バイラブ神のカ-ラは身体の「黒い」を表しブラック・バイラブとも呼ばれる。
一枚岩に彫刻された大型芸術でもある。
シヴァ神の化身で、恐怖の神。このカ-ラ・バイラブの前で嘘をつくと、即座に死ぬと信じられている。17世紀から18世紀には、罪人を前に連れてきて、自白を迫る裁判が行われていた。
カ-ラ・バイラブ神の姿態
その姿は、像の前に鎮座する2頭の獅子に守られ、頭に頭蓋骨の鉢巻きをかけ、6本の腕に剣と斧、左手に3個の生首を持つ。数十個の生首のネックレスは下腹まで延び腰巻の様に。
そして、背中に男一人を背負い、悪霊のちょび髭男の裸の死体の上に足蹴にして立っている。
耳にはヘビのイヤリング。首には蛇のネックレス。ヘビを首輪にするのは、生き神様のクマリと同様。
17世紀1600年代中ごろの神の姿。頭蓋骨や剣・斧・生首・ヘビ、それぞれが意味を為しているのだろう。
5.カ-ラ・ バイラブ神像 Kala bairav
前回写真で見たビシュヌ寺院とインドラプル寺院の右隣
王宮広場の案内板
お祭り前の化粧直し
ネパ-ルの祭りの準備
お祭りには拝礼者に灯明が用意される