ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その四十八回目
寺院と仏塔 その三十一回目 カトマンドゥ旧王宮広場の寺院と仏塔 その三十回目
21.クリシュナ寺院(チャシン・ドガ寺院) Krishna Tenple(Chyasin DegaTemple)
前回は、ビシュヌ寺院とサラスワ-ティ寺院の写真を見た
今回は、クリシュナ寺院の写真を見てみる。2015年4月25日のネパ-ル大地震で、この建物が全部壊れてしまった。今は跡形もない。
17世紀中ごろの1648年と1649年に、シンハ・プラタップ・マッラ王が二人のSatyabhamaとRukmaniの妻が亡くなった後に、この二人に捧げて建設した。珍しい八角形の寺院は、カトマンドゥ王宮広場の中では最も華麗な建物で、1967年に改築されていた。
建築年が1648年と1649年の二説ある。ここのカトマントドゥ王宮広場入場のパンフレットには1649年とある。私なりに1648年に建て始めて、1649年に完成したと、したいのだが。ネパ-ル人の気質としては、もっと以前に建て始めたのは確か。2年間で完成は難しいだろう。
ネパ-ルの仕事
現在のネパ-ル人の仕事のやり方は、予定が3日間なら一週間。工期が一週間の予定なら二倍の二週間後でないと完成しない。これ、わたしが経験した本当のこと。どうして遅れているのか、と尋ねると、必ず最もと思われる理由が語られる。例えば「子供や奥さんが急病で病院に居た」など。「もう病気は治ったので」と確かめられない理由なのだ。仕事をさぼった理由にもっともらしい嘘がつきもの。
ネパ-ルの南側のタライは、一年中温暖で農作業が三耗作可能。だが、ネパ-ル人は一回の農耕で食べていけるので、決して一年に三回の農作業はしない。そして、サラリ-マンは朝10時出勤で午後5時には退社する。ネパ-ルの辞書に「残業・超過勤務」の言葉はない。
クリシュナ寺院は、ネパ-ル語でチャシン・ドガとも呼ぶ。
内部にはクリシュナ王と二人の女神像があって、サンスクリット語の碑文があったらしいが、ヒンドウ-教徒以外の入室はできないので、わたし達の眼に触れることはない。
プラタップ・マッラ王の国王在位は1641年~74年。
プラタップ・マッラ王は、この寺院の前に立つプラタップ・マッラ王石柱の王。
21.クリシュナ寺院(チャシン・ドガ寺院) Krishna Tenple(Chyasin DegaTemple)
左 サラスワ-ティ寺院 右 クリシュナ寺院(チャシン・ドガ寺院)
2015年4月25日 ネパ-ル大地震で全壊
カトマンドゥの街から広場を望む
カトマンドゥ旧王宮広場 寺院や仏塔の位置図