koyaken4852のブログ

ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

ネパ-ルのお祭り その8 ティハ-ル祭の3回目

ネパ-ルのお祭り その八回目 ティハ-ル祭Tihar の三回目。

前回からティハ-ル祭について、5日間のプジャを写真で見て来た。

前回はティハ-ル祭の ①神を迎い入れる家の前のマンダラを見た。

今回の第八回目は、ティハ-ル祭の ②女神ラクシュミ神を迎え入れる家などを電球で飾る様子を見てみる。

ティハ-ル祭は光のお祭りと云われる通り、道路や家々が豆電球で飾りつけられ、大きな建物も全体が光り輝いている。ネパ-ルではお金持ちの家や、儲かっているホテルなどは電球で飾られるが、普通の家はマンダラに灯明を灯してお金の神、富の神を迎い入れる準備をしている。

 

② 女神ラクシュミ神を迎え入れる光で飾り付けられた家々

 

細道も電球で飾る

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2015年4月25日のネパ-ル大地震で壊れかかり、お客様が宿泊していないホテルも飾り付けている

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五つ星のラディソンホテル 

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私が2016年秋に借りていたフラットの隣の家

10年前から約7年間、この家の一階フラットを借りていた 元大家さんの家

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ネパ-ルのお祭り その7 ティハ-ル祭の2回目

ネパ-ルのお祭り その七回目 ティハ-ル祭Tihar の二回目

前回の六回目はダサイン大祭の三回目を写真で見た。

 今回の第七回目は、ティハ-ル祭の二回目。次回と次々回の三回に分けてティハ-ル祭のそれぞれの行事や儀式を写真で見てみる。

ティハ-ル祭はネパ-ルではダサイ大祭に次いで大きなお祭り行事。

 ダサイ大祭は15日間、ティハ-ル祭は5日間。開催期間はダサイン大祭の方が長いが、私がネパ-ル暮らしをして感じたのは、このティハ-ル祭の方が内容が濃く、又ティカの儀式では丁寧さなどがあって、関心を持たざるを得ないお祭りだ。

 毎年10月か11月に行われ、ティハ-ル祭は灯明を灯し、家々を光で飾り付ける光のお祭りと云われている。

 女神ラクシュミ神に祈りを捧げ、家に迎えるため戸口を花やロ-ソク・ランプで飾り、家族の無事や反映を祈る。

 ラクシュミ神を迎え家内安全のために、家の前にマンダラを描き、マンダラから家の中まで太い道線を描く。この道線、決して踏みつけてはならない。またぐのは良いらしいが。

 又、家々を光で飾り付ける。勿論家の壁に電球で飾り付けるのは、お金持ちか財政裕な企業となる。道路にも豆電球が飾りつれられる。

 ティハ-ル祭の最終日、親戚一同が集まりティカの儀式を行う。ダサイン大祭のティカとは若干異なる儀式だ。

 古くからの言い伝えでは、姉が弟を死の大王と云われる閻魔えんま大王ヤマから救い出す物語をティカ儀式にした。

 富の象徴の女神ラクシュミ神を礼拝するお祭りのティカ儀式。現在では、男性の健康と仕事や事業の成功を祈るのが目的。

 このティカはネパ-ル語でバイ・ティカと呼ぶ。バイは兄弟を表す。ダイが歳上の男、バイが年下の男なので物語通りだ。実際には私が見た限りでは、ティハ-ル祭のティカは年下の女性が歳上の男性に七色のティカを施す。その時に集まった男女で行うので、この決まり事通りにはいかないようだ。私のネパ-ル人の友人は、毎年決まって妹からティカをしてもらいに200kmも離れた故郷ポカラ市に帰っている。

 お祭り最終日に近づくち、子供達はバイリ-と呼ぶ、日本のお盆の「ロ-ソク出せ出せよ」と家々を回るのと同じ様に、夕方から踊りと歌を歌いながら町内の家々を廻り、お小遣いを集める。そして、大人たちは夜に町内会ごとに集まって踊る。

 

それではティハ-ル祭を4回に分けて写真で見てみる。

①女神ラクシュミ神を迎い入れる家の前のマンダラ。

②女神ラクシュミ神を迎え入れる家などを電球で飾る。

③ティカの儀式。

④子供達のバイリ-と大人たちの踊り。

 

ティハ-ル祭Tihar の二回目

①女神を迎い入れる家の前のマンダ

 

サガルマ-タ-・ティ-ハウスの長女がマンダラ描きのお手伝い

色粉でマンダラを描く

マンダラの周りを花で縁取り

神を招くために灯明を灯す

マンダラから店内へ神を導く道線を描く

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ティ-ハウスのご主人・奥さん・長女と長男

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表通りから中小路を伝って道線が伸びる

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家の出入り口や家の前に描くマンダラ

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豆だけで作られたマンダラ

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ネパ-ルのお祭り その6

ネパ-ルのお祭り その六回目

 一回目から五回目までは、ネパ-ルのティ-ジュ祭から始まり、ティハ-ル祭とダサイン大祭を写真で見た。

今回の第六回目はダサイン大祭の三回目を引き続き写真で見てみる。

 ダサイン大祭では15日間に色々な行事や儀式が行われる。その内でも今回は、街中で繰り広げられる、戦いの神ドゥルガ-女神にヤギや水牛を捧げる儀式。

水牛の切断の写真がある。見るに堪えない写真なので、以後の写真を見たくない人はここまででこのブロクを閉じることをお勧めする。

このままご覧いただいても結構だが。

では写真を見てみる。

 

ダサイン大祭の三回目

前回に続いて後半を、大祭内容を詳しく書いてみる

 

ダサイン大祭の後半10日間

9日目、生け贄としてニワトリやヤギ・水牛などを屠り、神に捧げた後家族が揃って肉の多い食事を楽しむ日。

戦いの神ドゥルガ-女神にヤギや水牛を捧げるのが街中で見られる。私の友人の家でもニワトリを生け贄として、その血を自家用車の車輪にかけて祈りをささげる様子をが見た。これらの肉は、プラサードと云い女神によって祝福された食べ物として家に持ち帰る。

最近はこの行事の儀式が国際的な物議を醸している。ここで問題なのは、生け贄として水牛の首をはねる切断行為。

ドゥルガ女神によって水牛に変身した阿修羅の退治を祝うのがダサイン大祭、この阿修羅退治に十日かかったことから、数字のダス(10)からダサインと言われるようになったと云われている。

水牛は阿修羅が変化したもので、ヒンズー教ではこの阿修羅を退治して水牛を食べて祝う。牛は牛でも水牛でないただの牛は、シヴァ神の乗り物で神聖な牛なので、食べことなどもっての外。殺すこともできない。私達日本人には牛と水牛の区別はつかない。しかし、ネパ-ルでは水牛や3千m以上の高度に住むヤクなどは、牛の仲間ではない。

2008年に暫定憲法が制定され、国王が一人の市民となりヒンドゥ-教が国教でなくなった時、それまで牛を保護していた法律の牛刑法も廃止された。それまでは牛への傷害や殺牛には懲役刑などの罰則があったのだから、私にはヒンドゥ-教を理解するのは難しい。

最近のネパ-ルのカーストや民族によっては、水牛の切断に見られるような女神に動物の犠牲を強いることをしなこともあるようだ。代わりにパパイヤやココナツ等の果物を切断して、それを食べてお祝いすることもあるようだ。

最近はこのネパ-ルのダサイン大祭や他のお祭り時に、動物切断の儀式に対して、国内外の動物保護団体からネパール政府に対して規制を設けるよう訴えが増えている。

 

 

1991年 水牛の切断の儀式

以前はカトマンドゥ市内の街中で行われていた

私はここ10年くらい、水牛の切断儀式を見たことがない。今でも、ダサイン大祭が近づくと、近郊からヤギの大群が街中に連れてこられ、実家に帰る多くの人々が乗合バスに生きたヤギやニワトリを持ち込んで乗車する風景が見られる

首の切断は、ククリと呼ばれる包丁と鉈の機能を持つネパ-ルの刀を用いる

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ダサイン大祭式典 神への生け贄の儀式

灯明台

聖水のカメ

祝いの花輪

ネパ-ル国旗

ジャマラ 黄色の大麦芽はドゥルガ-女神の恵み

バナナやスイカなどの果物

ヤギの頭が四頭分 

水牛の頭が二頭分

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1991年 カトマンドゥ旧王宮広場 小さな水牛の生け贄 大勢の市民が、小さな子供も

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最近のカトマンドゥ市内、路地裏でヤギの解体

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ダサイン大祭最終日 10日目、十日目がお祭りのメインディ-で、ダサミ(Dasami)と云われる日で、勝利の女神ドウルガ-神のお祭りらしく、戦いの勝利の日として、親戚一同の最長老からの祝福のティカ儀式が行なわれる。

私が友人宅に招かれて覗き視た限りでは、実際には長老は親戚一同の代表者にティカを行い、その後は男女入り乱れて楽しくティカを額に付け合う。なぜか、最長老だけはティカを受けない、私にはその理由は分からない。

ティカの後で若い親族に、ダクシナ(Dakshina)と言われる少額のお金のお小遣い。

この顔の額に付けるティカ、米粒をヨ-グルトで溶いて、赤色を付けても付けなくとも良い。

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ダサイン大祭で故郷へ帰る お土産にニワトリを持参

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参考文献

ネパ-ル

アジア読本ネパ-ル

外務省在ネパ-ル大使館ホ-ムペ-ジ

地球の歩き方

 

 

ネパ-ルのお祭り その5

ネパ-ルのお祭り その五回目

 一回目から四回目までは、ネパ-ルのダサイン大祭とティハ-ル祭をそれぞれ一回づつ写真で見てみた。

今回は第三回目に見たダサイン大祭の引き続きを、ダサイン大祭の二回目として写真で見てみる。

 

参考文献

ネパ-ル

アジア読本ネパ-ル

外務省在ネパ-ル大使館ホ-ムペ-ジ

地球の歩き方

 

ダサイン大祭の二回目

ダサイン大祭はヒンドゥ-教の神ドゥルガー神が邪神に勝利したことを祝うお祭り。

 ネパ-ル語でダサインを दशैंと書き、ビジャ・ダサミ विजया दशमी とも云う。このお祭りはネパ-ルだけでなく、ネパ-ルと地続きのインドの西ベンガル州ダ-ジリンやシッキム州・アッサム州・メガラヤ州、又ブ-タン国などでもお祝いされている。ネパ-ル国内のヒンドゥ-教徒以外の宗教や、ブ-タンは国教としてチベット仏教を信仰しているなど、ヒンドゥ-教徒以外の宗教でも行われるお祭り。

ヒンズー教の暦(ネパ-ル歴)によって毎年祭りの開始と終了日が決められる。ゆえに西暦では毎年開催日が変わることになる。

祭りが始まると学校や企業そして行政機関など約10日間の休みに入る。学校等の教育機関は2週間も休む。日本のお正月とお盆が一緒に来た様だ。

 

2016年のダサイン祭は、ガタスタパナ(鉢おさめ)が10月2日(月曜日)、フルパティが10月8日で、ティカ(ビジャ・ダサミ)の日が10月11日(火曜日)。

ガタスタパナから七日目がフルパティ「Fulpaati」の日である。ネパールでは国王がいた時までは、この日にゴルカにある国王の実家からジャマラをカトマンドゥに持ってくる儀式の日であった。

2017年のダサイン祭は、ガタスタパナが9月22日(土曜日)、フルパティが9月27日で、ティカ(ビジャ・ダサミ)は9月30日(日曜日)。

 

ジャマラ

ダサイン大祭の初日は、ガタスタパナと云われる鉢おさめ儀式から始まる。初日にカラシュと云う儀礼などに用いる特別な容器の鉢に、砂を入れ聖水を注いで、大麦の種を蒔いて芽を出させる。この儀式以前は、家父長または司祭によって実行されていた。

十日ぐらいでこの種が5~10センチぐらいの黄色い苗に成長する。これがジャマラというものでティカの日に年配者から配られる。

最終日には大麦の芽のジャマラを男は耳に挟み、女性は髪飾りつける

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ダサイン大祭15日間の6日目、ダサイン大祭の伝統的な遊びのバンブ-スイングが、あちこちの町内会の空地で、大人も子供も遊び始める。バンブ-スイングとはダサイン・ピンと呼ばれている竹製のブランコを作って遊ぶこと。これは町々の町内会から依頼されて、若者のブランコ造り集団が二日目前くらいから作り始める。町内の空地に長い竹を持ち込んでブランコを作製する。このブランコ造り集団、空き地に寝泊まりしている。

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お祭り後半の10日間は色々な行事が続く。その7日目は旧王宮や街中のトゥンディ広場に、多くの人々が集まって神に祈りを捧げる。トゥンディ広場には、王様の時代には王様が列席した。現在は大統領などが出席して神に祈り国軍兵士による悪魔祓い儀式が行われる。私はネパ-ル王の時代に、国王列席のトゥンディ広場での儀式に参加したことがある。

ビレンドラ国王列席のトゥンディ広場  1991年

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今日のダサイン大祭の二回目はここまで。後日にダサイン大祭の二回目を写真で見てみたい

 

 

ネパ-ルのお祭り その4

ネパ-ルのお祭り その四回目

 前回の一回目は女性のお祭りティ-ジュ祭、二回目はお祭りでの各家庭のプジャのティカ儀式、三回目はネパ-ル全国で行われるダサイン大祭を写真で見た。

今回の四回目は、ティハ-ル祭を写真で見てみる。

 

参考文献

ネパ-ル

アジア読本ネパ-ル

外務省在ネパ-ル大使館ホ-ムペ-ジ

地球の歩き方

 

ティハ-ル祭 Tihar

ティハ-ル祭は5日間にわたって行われるネパ-ルの収穫祭。

 前回のダサイン大祭がネパ-ルで一番大きなお祭りと云われているが、私がここ10年間ネパ-ル生活をしていて感じた経験では、このティハ-ル祭の方が興味深い。

 各家庭でのお祭りの準備に時間やお金をかける。そして家庭で行われる行事や儀式は厳かであり、又楽しい。ネパ-ル語でディワリ-と云われる日に、ヒンドゥ-教ラクシュミ-女神を各家庭の戸口にマンダラを画き、家の中まで導きのトレ-スを描いて灯明を揚げ迎える具体的な儀式と、最終日の五日目に女性の守護力を男性に与えるティカの儀式が厳かに行われる。

 ティカの儀式は、ダサイン大祭の親戚一同が楽しく行うのに比べ、ティハ-ル祭のティカは7色ティカで儀式は丁寧だ。ガイド本などでは姉が弟をヤマ王から救う、と書かれたりしている。が、私が実際のティカを見た限りでは、年下の女性が歳上の男性に行っている。ダサイン大祭では男女が入り乱れてだが、ティハ-ル祭で女性にするのを見たことがない。

お祭りには色々な儀式がある。一日目はカラスのプジャ、二日目は犬のプジャ、三日目は牝牛のプジャ。四日目と五日目は聖なるキッチンの場で家族の健康や無事を祈る。五日目は男性を死の閻魔王(エンマオウ)ヤマ王の手から救い出すバイ・ティカの日。カラスや犬、そして女神の象徴の牝牛には花輪をかけ、ごちそうを食べさせる。

又、四日目は、ネパ-ルのカトマンドゥに多くが住むネワ-ル族の新年にあたる。街の中には新年を祝う横断幕が張られてお祝いする。

子供達のティハ-ル祭もあるバイリ-と呼ばれ、日本のお盆に子供達が家々を廻って、昔は「ロ-ソク出せ出せよ」とさけびながら、今は家々からお菓子をもらい歩くのと同じだ。ネパ-ルの子供達が家の前で歌を歌い、踊りを踊ってお小遣いを集める。

 

ティハ-ル祭プジャのバイ・ティカの儀式

まずは女性が線香を焚きお祈り

次いで女性が聖水と花を、儀式を行う部屋の一画に描いたマンダラに降りかけお祈り

糸を編んだものを男性の首にかける(名前不明)

赤色のティカをする

女性が器に4灯明を灯す

花輪を首にかける

花を何回も頭の上へかける

七色のティカ

女性が男性に贈り物

そして最後にテイカをしてもらう人がご祝儀を返す。ダサイン大祭ではティカをする年長者が若い人にご祝儀(お小遣い)を渡すが、ティハ-ル祭ではティカをしてもらった男性が、女性の足元にひざまずいてご祝儀をあげる。もらう方も厳かに受け取る。

儀式が終わると、私達のようなお客様を交えて食事。昨年は食事後に皆で花火をして遊んだ。

 

ヒンドゥ-教のティハ-ル祭

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道路は飾り付けられる

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四日目がネワ-ル族の新年

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主賓やお客様に掛ける花輪などのバザ-ル イヌなどの動物にも

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ティカの主賓やお客様へのお土産 パツクされたお菓子など

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お祭り二日前から街は買い物客で溢れる

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買い物の日 道路は渋滞

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七色のティカの粉

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ネパ-ルのお祭り その3

ネパ-ルのお祭り その三回目

前回の一回目は女性のお祭りティ-ジュ祭、二回目はお祭りでの各家庭のプジャのティカ儀式を写真で見た。

三回目はネパ-ル全国で行われるダサイン大祭を写真で見てみる。

 

ダサイン大祭 Dasain

ネパ-ルで最大のお祭り。

 ヒンドゥ-教のお祭りだったが、現在ではネパ-ル人全員のお祭りとしてヒンドゥ-教徒以外の他の宗教徒にも広がっている。

 私がネパ-ル暮らしをしていて、市民や友人から聞くと2週間続くと云う人と10日間の人がいる。確かなのは後半の7日間は官公庁が休日となり、商店やレストランが一斉に店を閉めてシャッタ-を下ろす。国中の働いている従業員が皆故郷へ帰るのである。

どこへも行く予定のない人は、事前に一週間分の食料を買いだめしなければならない。

 

10日間を説明。

 初めの日は麦のから付きを買い求め、器にすなを入れて麦を蒔く。毎日水を入れて発芽させ、最終日に10cm~20cmに伸びた、黄色のモヤシの様なのを髪飾りとして髪に刺す。この黄色の麦芽はドゥルガ-女神の恵み。

 7日目は旧王宮や街中のトゥンディ広場に、大統領などが出席して神に祈り国軍兵士による悪魔祓い儀式が行われる。私はネパ-ル王の時代に、国王列席のトゥンディ広場での儀式に参加したことがある。

 9日目、生け贄としてニワトリやヤギ・水牛などを屠り、神に捧げた後家族が揃って肉の多い食事となる。戦いの神ドゥルガ-女神にヤギや水牛を捧げるのが、街中で見られる。友人の家でもニワトリを生け贄として、その血を自家用車の車輪にかけて祈りをささげる様子が見れた

 10日目、勝利の女神ドウルガ-神のお祭りらしく、戦いの勝利の日として、親戚一同の最長老からの祝福のティカ儀式を行う。実際には長老は親戚一同の代表者にティカを行い、その後は男女入り乱れて楽しくティカを付け合う。なぜか、最長老だけはティカを受けない、その理由は分からない。

 

ライ族の友人からダサイン大祭のプジャにご招待され

ティカの儀式を書いてみる

 ネパ-ルのダサイン大祭が10月1日から始まった。8日目から本格的な行事が繰り広げられる。日本のお正月とお盆が一緒にくるみたいなもの。その中でも最重要な日、ティカの日が10日目。田舎のある人は田舎に帰り、カトマンドゥから外に出ている人は帰って来る。

友人の家には、私と友人のお兄さん夫婦、妹一家と友人の家族3名の総勢9名が集う。

 ティカの儀式のティカはヒンデゥ-教徒が額を赤くしているのを見かける、あれである。9年もネパ-ルて過ごしている私にも知らないことが多くある。赤いのがティカとばかり思っていたが、じつは白も良いのだそうだ。この日は米を炊いたご飯に赤色を付けて、それを額に付(着)けるのだけれど、赤色を付けなくとも良いのだそうだ。友人の説明では要するに好みの問題。モンゴロイド系が昔、いろを付けずにごはんをそのまま額に付けていたのだそうだ。友人親戚一同は色を付けずに行っていた。

 では誰が誰に付けるのか。これも誰でも良いのた。ただし異性でなければならない。男が女性に、女が男性にだ。この日は一番の長老が誰か、から始まった。一番の長老が付ける側に回り、自分は付けてもらわないのだ。勿論私が最年長だから付けまくるだけの係になるはずだが、そこは家族や親戚一同の輪を乱す訳にはいかない。私が自ら願い出て辞退するしかない。友人のお兄さんが付ける側以外は、男女入り乱れてのティカの儀式が始まった。

 まず女性二人が儀式用のカ-ペットに胡座をかいて坐り、男性がごはんのティカを額に付ける。その後にご祝儀が渡される。封筒に幾らかRSルピ-が入ったものを手渡す。儀式だから両手で封筒を持ち、拝みながら渡す。渡される側も丁寧にお辞儀をしながら額の前で受け取る。このご祝儀はティハ-ルのお祭りのとは逆になっていた。ティハ-ル祭の時には年下の女性が歳上の男性にティカを付けるだけの儀式で、付けてもらった男が年下の女性の足元に頭を垂れて祝儀を渡すのである。今日は最後にティカにした米を頭の上からぽろぽろと拝みながらかける。かけられる側も神妙にである。

 これらのことが入り乱れながら、それも楽しそうに顔は常に笑顔だ。写真を撮っても良いかと聞いたが、初めから皆お互いに写真を取り合いながらなのだ。楽しそうに顔は常に笑顔なのはお祭りなのであたりまえ。ティハ-ルのティカの儀式の時に、私もテイカを付けてもらったことがあるが、その時のティカの色も違うしやり方も異なった。ダサイン大祭は楽しいお祭りなのだ。

 ここで、友人一家は4人家族で、オ-ストラリアのサロジャさんをスマ-トホ-ンで呼び出してのティカの儀式も始まった。オ-ストラリアでは儀式用の麦の芽の植物も買いそろえて行っていた。夫と二人の儀式。私とサロジャ・スェタ-姉妹とは9年も付き合っているので、スマ-トホ-ンで私の顔を見て、なぜティカが付いていないのか不思議だと応答がある。この二人の姉妹は、9年前には母親が経営するレストランでモモ(ギョウザ)作りを小さな子供二人が手伝っていた。

 儀式が無事終了し、宴会だ。これが男尊女卑の典型で、男だけが飲み食いする。男の飲み食いが終わって、初めて女性が食べるのだ。ヒンデゥ-だからなおさらなのだ。日本人の私には理解ができない。

 

宴会はトンバのお酒から

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お酒の後はダルバ-トの食事

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お父さんから娘と甥へティカの儀式とお年玉

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ダサイン大祭 カトマンドゥ旧王宮にお参り

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ダサイン大祭には生き神様クマリが練り歩く

カトマンドゥ旧王宮のクマリの住む館 クマリの館

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ロイヤル・クマリを載せて練り歩く山車

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カトマンドゥ市内の三人のクマリ地域

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キラガル・クマリ

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生き神様のキラガル・クマリ一家が参拝に

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ネパ-ルのお祭り その2

ネパ-ルのお祭り その二回目

 前回の一回目は、ネパ-ルのお祭りは一年の間その数が多いことを書き、女性のお祭りティ-ジュ祭を写真で見た。

 ネパ-ルのお祭りは、札幌で6月に行われる札幌祭り(北海道神宮祭)に街中を練り歩く山車ダシと似たものがある。西暦10月のダサイン大祭には、生き神様のクマリが街中を練り歩く。このクマリ、カトマンドゥ旧王宮のクマリの館に住み、普段は館(寺院)に住んで参拝者の健康祈願などに応えている。

 又、4月~5月に行われるパタン市のマチェンドラナ-ト祭では、山車巡行際を行っている。この山車、大きな車輪の台座の上に木の葉の付いた10mぼどの柱を立て、木製の車を廻してパタン市内を練り歩く。

 ネパ-ルの主なお祭りの特色は、各家庭で各々が礼拝のプジャの儀式を行い、そのプジャ中に祝福のティカの儀式を行う。

 私は10年前からネパ-ル暮らしをしていて、お祭りの日にネパ-ル人宅のプジャに招かれている。このお祝いの日に行われるティカについて、私の感じたティカ儀式を少し説明する。

 ティカは人の顔の額に指や棒で印をつける儀式で、お祭りにあたっての祝福の儀式。私が観たところでは二種類。一つは米粒を額に塗りつける物。この米粒は、煮た米をそのまま額に付けるものと、米粒に赤色を付けての二種類ある。ネパ-ルの友人の話では、どちらも正解で、カ-ストや人種によって異なる時もあるが、今では人種やカ-ストに関係なく、その時に家長かその場に集まった最年長の男性が決めたり。家によっては、かかあ殿下の家では奥さんが決めても良いようだ。

 米粒を額に塗りつけるのだから、少量なら良いのだが、額一杯に米粒を塗り付けて額全体が真っ赤になったりする。この米粒のティカ、誰が誰に着けても良い。親戚一同が集まり、まずお酒とつまみを食べながら和気藹々と過ごしながら、ティカの用意をする。そして、一対一でも良いし、数人対数人でも良く、する側とされる側の位置は変わらない。男女も入り乱れて、写真を取り合いながら皆楽しく祝福し合う。海外に住む家族とは、スマ-トホ-ンで互いに顔を見ながら、ティカの儀式の映像を送っている。私の招かれた一家では、オ-ストラリアに住む娘夫婦とやり取りしながら笑いが溢れる儀式だった。オ-ストラリアでもネパ-ルの儀式に使われる品々と同様に買い揃えてプジャが行われていた。

 他の一方のティカは、七色の粉末を水で溶いて、一色一色を丁寧に額に付ける儀式。七色の塗り付ける順番があるのかどうか判らない。

 上記の米粒を使うティカはダサイン大祭。七色の色を額に付けるのはティハ-ル祭で行われている。ティハ-ル祭のティカはダサイン祭と異なり、普通は年下の女性が年上の男性にのみ行われる。私が見た限りでは、ティハ-ル祭では七色ティカと赤一色のティカもあって、年下の女性が居ない場合は年上の女性がしていたこともある。

 私は友人の奥さんにしてもらった。私がフラットを借りている大家さんは、毎年妹さんにしてもらうために、カトマンドゥから200kmも離れたポカラ市まで往復している。

 このティカの儀式はお祭りに限らない。私がカトマンドゥ旧王宮広場内の寺院で経験したのは、お寺に現金を寄進した時に、お坊さんが赤色をティカしてくれた。寺院へのカンパは功徳を積む一つになる、そのお返しの意味を込めた祝福のティカだと思われる。タイ国のお坊さんに食べ物を寄進する光景をテレビなどで見かけるが、これも徳を積むことになる。ヒンドゥ-教では徳を多く積み重ねることで、輪廻転生で又人間に生まれ変わりたい希望が叶えられるらしい。人間以外の動物や昆虫には生まれ変わりたくないのが普通の人間の思いだ。

 

そもそもティカの儀式はどうして行われるようになったのか。

これはネパ-ル人に聞いた話。

 ネパ-ルの国王が戦争に勝って、その勝利を祝ってティカをしてもらった。国王はこのティカをしてもらったことに大いに感激。その後このティカを祝福の儀式として国民に広げた。

 今回はお祭りの時の、プジャのティカ儀式を記述してみたが、現在のネパ-ルではティカが祝福の儀式として定着している。私がネパ-ル人友人の甥の結婚式に正式にご招待してもらった時、新郎の母親が大勢の招待客に一人ひとり丁寧なティカをしてた。

 新婦がカトマンドゥ市内に住み、新郎が地方から出て来て、夕方からの披露宴会場のホテルに招待客が勢ぞろいしてのティカ儀式だ。

 

お祭りのプジャに集まるお客様へはお土産付き。

 お祭りのティカの儀式の日には、親戚一同がどこかの家に集合する。この時はティカの儀式を司るための色々な品物が必要になる。それと親戚や友人などへのお土産も買い求める。お祭りに因っては家々を飾り、道路も飾り付けられる。

 日本のお祭りは関係者と寺院などが準備から実施まで行い、普通の家庭では特別のご馳走を食べお酒を飲むくらいで、正式なお祭り儀式は無い。

 ネパ-ルのお祭りには、祝福する主賓のお客様へ掛ける花輪、儀式のお祈りに必要が端や米や線香やロウソク、お供えする果物や菓子、ティカの色粉末、そしてお土産。これら多くの品物がお祭り前日までに買い揃えられる。それもネパ-ル全国の家々での話。

 これらの品物を売るバザ-ルが、既存の店舗とあちこちに臨時の店舗ができる。そして市民が一斉に買うのだから、道路はバイクと車と人々で溢れることになる。

 

お祭りに必要な品物を買い求める市内

バザ-ル周辺の道路はこの有様

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主賓やお客様に掛ける花輪などのバザ-ル

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お客様へのお土産 パツクされたお菓子など 母親は男の子供へ

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お祭りの準備 買い出しで街は人々で溢れる

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お祭り 女性の一団がお通り

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七色のティカの粉末

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バクタプ-ルの山車

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チャングナラヤンの小さな山車

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結婚式の招待客へ祝福のティカ 新郎のお母さんから私に

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七色のティカの儀式を終えてお土産

お母さんからお客様へ

姉から弟へ

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お父さんから娘と甥へティカの儀式とお祭りのお小遣い 米粒だけのティカ

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