ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その百十四回目
カトマンドゥ市内のボダナ-ト仏塔
ボダナ-ト・ストゥパ-Boudhanath その十回目
前回は、ボダナ-トの外側の建物内、チベット仏教2寺院の写真を見た。
今回は、ボダナ-ト仏塔の周りにあるタルチョ-の写真を見てみる。
タルチョ-
タルチョ-は、チベット仏教の白い細長い布の幟(のぼり)。木や竹の竿に付けて立てる。
チベット仏教の経典がプリントされている。
ボダナ-トの周りにもある。
ネパ-ルの家の屋根の上や髙い木々の上、木や竹に付けて立てる。
チベット仏教の悪魔祓いの役割を果たす。
どの様に悪魔祓いするのかは、寄りついてきた邪悪なものをタルチョ-に巻きつかせ、風によって去らせる。
日本には次のような説、話があるが本当かどうか。
日本の5月の子供の節句に行う鯉のぼりは、このタルチョ-が原形と考えられ。
江戸時代、中国から朝鮮半島経由で、タルチョ-が日本に伝えられた。
それが、当時の江戸の気風と云おうか、単なる仏教教義を江戸市民の風習へ変容させた。
風の流れを水の流れに見立て、そこに鯉の魚を浮かせる発想、実に大胆な江戸時代のデザイン感覚。浮世絵や東海道五十三次の発想や絵心と同様。
端午の節句に男の子の成長を願い祝うという意味で、これも家々の庭先で、悪魔祓いの役割を担っている。
ボダナ-トのタルチョ-
チョルテン(旗)と混じっている
夕闇のボダナ-トとタルチョ-