koyaken4852のブログ

ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

ネパ-ル、カトマンドゥの道路事情

 カトマンドゥの道は種々ある。

 古くはレンガ道路。この道路はたぶん古い。レンガの減り方がすごく歴史を感じさせる。道幅はせいぜい1m50Cmで、2mはない。あらゆる場所にある。歩行者は勿論バイクも通行している。最近コンクリ製の歩道用を敷き詰めて、古き良き時代の面影が無くなりつつある。

 私の住んでいる地域はラジンパット。その表通りを走る道路はラジンパット通りという。そこから徒歩5分で家に着くが、その間2つの道が続く。ラジンパット通からパンドル・マルガに入り、そこからカ-サニタ-ル・マルガだ。Khursanitar・Marga。ネパ-ル語のマルガは道路の意味。ちなみにKhursanitarは唐辛子の意味。

 この4・5百mはあるだろうか唐辛子道路、ここに朝から夕方まで日向ぼっこをする私と同じ年頃のお年寄り男女3人が居る。ござを敷き、椅子に座り。この頃寒くなり夕方、若奥さんだろうか「この寒いのにまだ家に入らないの」と声をかけながら、大きな暖かそうな女物のショ-ルを首にかけてあげていた。

 私の住まいの住所は Khursanitar・Marga00-Lazimpat-Kathmandu-Nepal である。しかし、この住所で郵便は来ない。ネパ-ルの郵便事情は配達がないから。住所に電話番号を記すと郵便局から電話がきて、取りに来るようにと云われる。ちなみに、日本からは郵便局の海外専用の封筒でなければ電話をしてくれない。料金は高い。ようするに普通の封筒では電話番号を書いていても絶対に届かない。普通の封筒やハガキで届くのは、郵便局に私書箱を設置していて、宛名にPO・BOX 000番と書いていると良い。

 カトマンドゥの道路には街を取り巻くように走るリングロ-ドがある。この道路は日本から来ると、国際空港のトリブバン空港を始発にするようにして、街を外周している。相当以前の建設なのだろう、昔からある道路だ。

 ちなみに、トリブバンは元国王の名で、他にトリブバン国立大学などがある。

 カトマンドゥの南西側このリングロ-ドから旧都市のバクタプル方面に延びる高速道路がある。高速道路といっても諸外国のとは少し違う。片道3車線くらいの広さだが要所要所に横断歩道が設置されてはいるが、残念なことに途中十字路がある。カトマンドゥ周辺の道路でこの道だけが唯一スピ-ドを出せる。

 カトマンドゥの道路で以前から気になることがある。それは、要所要所にチェックポストがあること。山の中なら判る。国立公園などの入口で入園者をチェックするため。カトマンドゥ市内から外の市町村へは必ずある。そこでは車両の何をチェックするでもなく、ただ料金を徴収するだけなのだから不思議だ。私が考えるには形骸化だ。昔は何かの意味があったが、その何かは意味をなさなくなり、政府や自治体の官僚にとって都合の良い料金徴収だけが残るのだ。

 ネパ-ルの登山にも同じことが云える。6500m以上の山の登山には、リエゾンオフイサ-(政府係官)の同行が義務づけられている。海外の遠征隊がこのリエゾンに支払う諸費用は、装備費2千ドル+食糧+ロッジ代など多額だ。リエゾンの役割は、登山隊がネパ-ル観光省登山局に提出した計画通りに登山を行っているかどうかのチェックだ。ごみを残置していないかチェックなどの仕事もある。最近のリエゾンは登山のべースキャンプにも入らず、直近のロッジにも居ないという。

 形骸化の見本だ。ネパ-ルの公務員の給料は月額RS20547~RS21440。私のフラットの借料は月30000RSだから、公務員は副収入がなければ生活が成り立たないのは分かる。

 ようやく政府か腰を上げ、エベレスト登山のエベレストベースキャンプにだけはシーズン中、近くに政府の出先機関を設けて、リエゾンオフイサ-制度を取り止めるようだ。

 車両のチェックするチェック-ポストで一つ要注意は、タクシ-でバクタプルより外に出るときに許可が必要。バクタプル市内の少し手前に、許可証発行所がある。許可証発行所の窓口が開くのは午前10時からなので、これも注意がいる。

 カトマンドゥの道路の道幅はどこも狭く、地方から稼ぎに出て来るその人口増に、都市計画の道路網計画が追い付いていない情況が続いていた。けれどここ5年で主要道路の拡張が進んだ。

 道路の拡張は、拡張部分のまず立ち退きから始まる。写真の通り、家々に立ち退く距離が書かれる。強制だ。ネパ-ルに立ち退き交渉はない。さがれサガレ-!。それでもさがらない所があった。

 ラジンパット通りには大使館が3館ある。アメリカ大使館と日本大使館、そしてフランス大使館。その内フランス大使館がカトマンドゥの都市計画に従わなかった。外国大使館の建物に治外法権があるのかどうか。大使館員になら分かる。従って出来た道路には歩道がない。ここだけない。

 こういう場合、歩道が途切れたこの部分だけ歩行者は道路を歩かざるを得ない。

 交通事故の責任はいかに。

 

山野井泰史さん3人パーティは、ネパ-ルヒマラヤ登頂できず今日9日に帰国する。

朝晩は毎日晴天続きの放射冷却で寒くなった。北側の部屋は今日朝20度を切り18.9度Cだった。

 

来るときの機内から 高速道路

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  道路工事の写真 柳原武彦さん提供

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  フランス大使館前

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