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真駒内公園のカタクリの花満開 第7回

札幌市内の真駒内公園に咲くカタクリの花が満開 第七回目       

藻岩山・慈恵会コ-ス登山口周辺に咲くエゾエンゴサク群落

 前々回から北海道に咲くエゾエンゴサクの花の写真をアップ。

 今回はエゾエンゴサクの花、三回目。

 浦臼神社周囲のエゾエンゴサクの花と、旭川市郊外の突哨山・男山自然公園に咲くエゾエンゴサクの花、に次いで札幌市内藻岩山に咲くエゾエンゴサクの花の写真を見る。

 藻岩山の中腹以上には、まだ残雪が残るころ、麓では春一番の花々が咲き乱れる。

 福寿草の黄色い花から始まり、カタクリそしてエゾエンゴサク、次いで二輪草の花など、次から次へと春山の登山の楽しみが複重的だ。ロ-プで安全確保する登山とは指向(思考)を異にする、ハイキングの楽しみのひとつが高山植物山野草との出会い。

登山とハイキング

 日本の山は、登山者とハイカ-が同じ山を登り、同じル-トを登る。それぞれ歩いているのだが、その目的が異なる。もちろん、登攀用のロ-プなどを持った登山者が、険しいル-トを登るのは、ハイカ-を寄せ付けない岩場や氷瀑の本格的な登山はある。

 藻岩山の登山路を二人が登っているとして。一人は楽しそうに。涼しそうな顔で登る。他の一人は、汗びっしょりで、ヒイヒイ-と登っている。さあ-て、どちらがハイカ-か、アルピニストなのか。

 山を歩く人の服装など、一見してハイカ-なのかアルピニストなのか判るのが、わたしは「登山指向」と呼ぶ。藻岩山登山の二人は、一見して服装や登山靴など、一緒なので分からない。この異なることを内在した、本人に聞いてみなければ分からない異なる登山を、わたしは「登山思考」と呼んでいる。

 藻岩山を登る「汗びっしょりで、ヒイヒイ-と登っている」登山者は、実はザックの中に20kgの重量を入れて、ヒマラヤ登山を目指してのボッカ訓練するアルピニスト。「楽しそうに。涼しそうな顔で登る」登山者は、藻岩山の山野草の花を見ながら、のハイカ-。

 この例には、逆の場合もある。「楽しそうに。涼しそうな顔で登る」登山者は、実はボッカ訓練を積み重ねていて、20kgなら楽勝のアルピニスト。逆に「汗びっしょりで、ヒイヒイ-と登っている」登山者が、登山を始めたばっかりで、藻岩山を登り始めた最初から汗をかき、苦しそうに登るハイカ-。

 それでは、大雪山の夏山登山道を縦走するのは、登山かハイキングか。

 相当な体力が無ければ計画もしない登山だが、ハイキング。事前に体力トレ-ニングが必要なハイキング、をわたしはスポ-ツ・ハイキング、と呼んでいる。
 80歳でエベレストの頂上へ歩いて登った日本人は、エベレスト目標にした理由を語っていた。札幌の藻岩山531m をアタック。途中までしか登れないくらいの体力で、なんとかしなければ、と思い立ったのがエベレスト登山、だったと。

 この日本人、エベレスト登頂したが、下山時に体力を使い果たして、頂上からC4、そしてサウスコルからキャンプ2に下山して、ここでドクタ-ストップ。命の危険を心配したドクタ-は、レスキユ-・ヘリコブタ-要請してヘリ下山。サミット登頂したが登山は退敗。エベレストのル-ト上の一番危険なのは、実はベ-スキャンプからC1間のアイスフオ-ル帯。ここは身体体力のない人の介添えが困難で、はしごなどを一人で渡らなければならないなど。エベレスト氷河が流れ下るセラックやクレパスだらけのル-ト。この日本人はご自分で登山家とは言わないので、スキ-ヤ-や冒険家としては、エベレスト登頂成功、なのだろう。勿論、登山家なら退敗なのでネパ-ル政府にエベレスト登頂証明書をもらわないが、発行してもらったらしい。

 登山は、結構厳しいル-ルを自分自身に課している。ベ-スキヤンプを出発し、登頂してべ-スキヤンプに帰還して、登山自体が成功なのだ。この日本人のエベレスト登山後に、ネパ-ル政府はエベレストのヘリコブタ-使用を禁止する規則の検討を行っている。もちろん、レスキユ-・ヘリはOKの内容。

ハイキングとアルピニズムの違いを、もう少し

 日本の山岳の様子からは、なかなか登山とハイキングの違いが分からない。ヨ-ロツパアルプスやヒマラヤの山々は、低山なら夏山の登山道を歩いて、登頂できる。これは岩場などの登攀がないル-トならハイキング。

 アルプスやヒマラヤの4千mを超える高度に達すると、夏でも氷点下の世界になり、氷河の世界になる。アルプスやヒマラヤの山容を見ると、4千mを超える高峰は急峻な場所があって岩場や懸垂氷河の世界。

 アルプスやヒマラヤでは、低山や麓を歩くハイキングやトレッキングが盛ん。そして、高所はロ-プで安全確保しなければならない危険を伴う領域になる。ハイカ-とアルピニストの活動領域が、当然にハッキリと判別できるのがアルプスやヒマラヤの山々、ということになる。ここが、決定的に日本の山々と異なる。

 藻岩山のエゾエンゴサクの花の写真、から話が大きく横道を歩いてしまったので、元に戻そう。

 

藻岩山のエゾエンゴサクの花

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藻岩山 麓はエゾエンゴサクの花が見られるが、中腹からは残雪の春山

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