ネパ-ルの王宮と寺院(仏塔) 二百三十九回目
カトマンドゥ盆地より西部にある寺院と仏塔
30.エベレスト街道の寺院と仏塔やマニ石
前回は、わたしがネパ-ルの最西部を目指した旅で、熱さに追い返されたネパ-ルガンジ-の寺院の写真を見た。
実は前回で「ネパ-ルの宮廷と寺院・仏塔」の最終回の筈だった、のだが。
あまりに長期の続きだったので、忘れていた地域を想い出してしまった。
「30.エベレスト街道の寺院と仏塔」の表題で、少し続けて写真を見てみる。エベレスト街道を三週間歩いたことがある。その時に見たチベット仏教の僧院や小さなストゥ-パ、そして風にはためくタルチョ-やマニ石などの写真を見てみる。
マニ石
エベレスト街道は、ネパ-ル全土の最北部に位置する。エベレストの頂上は2国の国境になっていて、東西に身体を向けると、片足はネパ-ル領に、そして他の足は中国チベットに置かれている。
現在のネパ-ル人は、大別して3民族。元々ネパ-ルに住んでいたネパ-ル系ネパ-ル人と、インドからネパ-ルに移住したインド系ネパ-ル人。そして、チベットからヒマラヤ越えしてネパ-ルの北部に住むチベット系ネパ-ル人だ。
エベレスト街道は、当然にチベットの影響が濃い地域。チベット仏教に関係する全てが観られる地域とも云える。街道の玄関口のテンジン・ヒラリ-空港から歩き出すと、すぐに路のあちこちにマニ石が見られる。
このマニ石、普通の石にチベット文字を刻んだもので、チベット仏教のマントラと呼ばれるお経が刻まれている。代表的な言葉は「オム・マニ・ペメ・フム」。マントラは日本語に訳すと「真言」。
ちなみに、仏教のお経をサンスクリット(梵字संस्कृत)で刻んだ石のことを、英語でtibetan prayer stones、
日本語では「マニ石」。サンスクリット(梵字संस्कृत)を直訳すると、「文字」や「言葉」を意味する。
エベレスト街道のマニ石
カトマンドゥからルクラ空港に向かう途中、エベレスの写真
テンジン・ヒラリ-空港 ルクラ飛行場
短い坂道を下から登るように着陸