ネパ－ルのバザ－ル　第５１回

ネパ－ルのバザ－ル・商店街・商売　五十一回目
６．カトマンドゥ市内・タメ－ル地区のバザ－ル　その１８
タメ－ル地区にある軽食喫茶店バザ－ル，ヒマラヤ・ジャバ店　三回目

ネパ－ルのカトマンドゥは、その中心街にあるタメ－ル地区にある喫茶店ヒマラヤ・ジャバ店の三回目。

　以前、ここ１５年以上前のネパ－ルでは、コ－ヒ－と言えばほとんどがネスカフェのインスタントコ－ヒ－だった。それが、ここ１０年間でネパ－ル産のコ－ヒ－豆が、ネパ－ル市場を席巻した。
　１５年前までのネパ－ルは、ネパ－ルと言えばティ－茶葉だった。コ－ヒ－の生産国ではなかった。
　お茶の生産国は、中国から始まり、インドやスリランカなど、超有名な産地。そして、わが国日本では販売されていないが、ネパ－ルも。
　インドの紅茶生産地は、何といってもダ－ジリンだろう。
　わたしが日本の札幌やネパ－ルのカトマンドゥで、毎日朝食に飲むチャイ（ミルクティ－）の茶葉は、インドのアッサム茶が多い。ここ４年間は、インドのアッサムとネパ－ルのイラム茶のブレンドにしてる。
普通のティ－と普通のチャイの茶葉は異なる
　わたしが毎日作るチャイは、ミルクを温め、そこに二種類ブレンドした茶葉を入れ、５種類の香辛料と甘味料に小樽はちみつを入れ、５分以上に煮詰める。
　普通、紅茶を煎れるのは、熱湯を器に入れ、茶葉を入れてから２分から３分でできる。５分以上茶葉を入れたままにすると、茶葉の渋みで飲めるものでないのは、誰でも知ってる。
　ダ－ジリン茶葉は香りや味が濃い。そして、煮詰めると渋くなる。ですから、チャイのミルクティ－には不向きと言える。
　日本でも海外でもチャイとティ－用の茶葉は、別々な茶葉として販売されていて、ネパ－ルのチャイ用は大体２種類の茶葉を販売店でブレンドしてもらうのが普通。
　わたしが通う茶葉の販売店は、カトマンドゥのダルバ－ル・スクエア－（王宮広場）の出入り口にあるネパ－ル・ティ－ハウス店。もう何十年も前からここで購入してる。
　この店バザ－ルの一番良ところは、十数種類の茶葉の定価を表示しているところ。観光客の購入する店は、お客の足元を見て（顔を見て）高額な値段をふっかけてくる店が多い。ここネパ－ル・ティ－ハウスの店前も、実は観光客が多く行き来きする店なのに、定価わ表示で信用できるティ－販売店なのだ。
　コ－ヒ－の話なのに、紅茶になってしまった。コ－ヒ－にもどろう。
コ－ヒ－生産適地のネパ－ル
ティ－茶葉生産国のネパ－ルが、ネパ－ル人以外の外国人が、コ－ヒ－生産に適した気候に目を付け、生産に乗り出したのだ。日本人オ－ナ－のコ－ヒ－農園があるらしい。
　何といっても、亜熱帯気候の温暖な気候がコ－ヒ－生産の条件。インド亜大陸の三角形地形のすぐ下の国、現在のスリランカは紅茶生産国で有名だが、実は元々コ－ヒ－生産国だった。コ－ヒ－木の病気が、スリランカ全土に蔓延して、全部のコ－ヒ－農園の茶葉木が全滅。その後コ－ヒ－の木に代わって、紅茶の木を育てたのが現在のスリランカ国。最近、昔のコ－ヒ－農園の繁栄や、美味しいスリランカ・コ－ヒ－の味を求めて、コ－ヒ－の栽培が始まったらしい。
　ネパ－ルのコ－ヒ－は、カトマンドゥから西へ２００ｋｍのポカラ市の周囲の山岳地帯で生産されている。
　わたしのカトマンドゥ市内の借家の庭にも、コ－ヒ－豆をたわわに付けた木が育てられている。
　ヒマラヤ・ジャバ店のポカラ支店の写真も見てみる。