ネパ-ルの王宮と寺院(仏塔) 二百九回目
カトマンドゥ盆地の寺院と仏塔
17.チャング・ナラヤンの寺院 5回目
前回は、チャング・ナラヤン寺院の四回目「ヴィシュヌ神がガル-ダ神に乗って空を飛ぶ石像」の写真を見た。
今回は、チャング・ナラヤン寺院の五回目。チャング・ナラヤン寺院のネワ-ル文化様式建築の写真を観てみる。
ネパ-ルのネワ-ル文化建築様式
豪華絢爛なネパ-ルの建築の特徴は、まず階塔建築と木彫芸術。
ネパ-ルの中世、15世紀末頃からのネパ-ル様式建築。
壁はレンカ積みで、窓と出入り口は木彫を施した木造り。各階の境にも華麗な木彫の木造。
中世ネパ-ルの彫刻家たちは、硬いネパ-ルの木に細かい格子模様や神々の姿を描いた。
王宮や寺院の上にある階塔望楼型建築は、王権の象徴。
ヒンドゥ-教寺院は、日本の仏教寺院と同様、三層・四層・五層の塔建築。
ネパ-ルの王宮や寺院の塔建築の独特の様式は、ネパ-ル語でトゥンダ-ルと呼ぶ、屋根の軒先を斜めに支える木製の「方杖」。長さはほぼ4m、幅0.5m。軒先の2m間隔で並んで付けられている。この方杖の特徴は、その一本一本に華麗に色彩された男神や女神の彫刻。彫刻は様々で、先手観音の手が何本もある物など。これらの木彫芸術は、魔よけと豊穣の豊作願。
ネパ-ル語でガジュ-ル
金属製の屋根の頂にある先の尖ったもの。天から神様が降り立つ目印になる。金色のベル形や壺形・相輪・宝珠などの形が組み合わさっている。本尊のヴィシュヌ神の武器である三叉戟(さんさげき)が立っているものもある。
ネパ-ル語でドバシャ
屋根のテッペンから軒下に垂れ下がっている帯状の飾り、神仏が降り立つ道標・道筋。
ネパ-ル語でト-ラナ
入り口の扉や窓の上に飾られる、扇型の半円形の木板や金属。
仏像や神・獣が刻まれ、神と仏が中央に彫刻。
ネパ-ル語でトゥンダ-ル
軒先を支える方杖(ほおづえ)。
王宮や寺院に見られ、寺院に祀られている神に関するさまざまな神獣や神像が彫られている。
参考資料
在ネパ-ル日本大使館・ホ-ムペ-ジ
ネパ-ル トニ-・ハ-ゲン
ネパ-ル 地球の歩き方
ネパ-ル紀行 三瓶清朝
ネパ-ルの秘境ムスタンへの旅 ジュゼッペ・トゥッチ
ネパ-ル アジア読本
NPO法人 DTACネパ-ル観光情報局
丘の上のチャングナラヤン寺院から見下ろす
チャング・ナラヤン街の駐車場
チャングナラヤン前のビナヤク・レストラン
チャング・ナラヤン寺院はネワ-ル文化様式建築
ドバシャ 屋根のテッペンから軒下に垂れ下がっている帯状の飾り、神仏が降立
つ道標・道筋
ネパ-ル語でトゥンダ-ル 軒先を支える方杖(ほおづえ)。
ネパ-ル語でト-ラナ
入り口の扉や窓の上に飾られる、扇型の半円形の木板や金属。
仏像や神・獣が刻まれ、神と仏が中央に彫刻。
お祭の山車