koyaken4852のブログ

ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

ネパ-ル滞在日記 続編 その4回目 ネパ-ルの珍しい仕事 ネパ-ル紙幣の新券両替業

ネパ-ル生活2018年

日本にはないネパ-ルの職業・寺院近くで新しいお金に両替業

 

 わたしはネパ-ルで暮らし始めて12年。今年の9月半ばから、11月まで約2ケ月間ネパ-ルで過ごした。

 ネパ-ルで、日本にはない職業に出くわす。芝生のある空き地で行われていた布団の綿打ち直し。そして、砥石を使わない刃物研ぎ業。

 今回は、路上で行われる紙幣の両替。日本では、法律にのっとって両替業法の許認可が無ければ、お金の両替ができない。

 日本のお金の両替は2005年ころまでは、手数料のかからない金融機関の業務の一つだった。それが、あまりにも手数がかかるので、両替手数料を徴取して、両替を行うようになった。

 手数のかかる両替にはどのようなものがあるのか。どのような両替でも、両替はりょうがえだ。

 例えて二例を挙げて説明してみよう。

 まずその一例。毎年恒例の行事、お正月のお寺参りに行われる賽銭。これが大変。以前はお金だけに限らなかった。寺院にお参りして「神頼み」する対価として、金銭にむ限らず、米を賽銭箱に入れたりしていた。米を袋に入れて賽銭箱に入れるのであれば、たいした問題にはならない。コメのバラが賽銭箱にばらまかれていた。

 寺院の担当者は、賽銭箱に入っているお金だけを金融機関に持参し、両替や預金をする。この時に、賽銭箱に入ったコメと小銭が一色たんで、金融機関に持ち込まれる。雨や雪が降っていたら、お金が当然濡れている。

 金融機関に持ち込まれた、両替の賽銭お金は、わや。だ。

 硬貨勘定機械に入れて数えても、正常には作動せず、機械が壊れる。

 濡れた紙幣を乾かすが、再度使用できる紙幣には戻らず、損券として日本銀行での両替紙幣となる。

 一つの寺院の賽銭を数えるのに、出納係一人付きっきりで一日以上かかる。

 手数のかかる二つ目の両替の例。

 パチンコ屋さんの千円札の両替。これは例えば一万円札を千円札に両替したり、その反対に千円札10枚を一万円札に両替するのではない。千円札を千円札に、同じお金なのだ。普通に考えると両替は必要ない様に思える。パチンコのお客さんが、パチンコ屋さんのカウンタ-やパチンコの玉を買う機械に、千円札を入れる。その機械内で、その千円札はおつりとして支払われ。そのおつりが又球を買うのに使われる。繰り返された千円札、ついにボロボロになってしまう。

 この再利用できないお札が、金融機関の窓口に持ち込まれる。

 金融機関ではこのボロ紙幣、窓口の紙幣入金機械へ入れると、支払いに自動的に使われるので、手で数えて、日本銀行への両替紙幣として扱われる。

 この千円札お金は、日本銀行へ損券として両替に持ち込まれる。日本銀行から新しい紙幣に変えない限り、金融機関の金庫で眠ることになる。

ネパ-ルの新券紙幣両替屋

 ネパ-ルの現金の両替には、法律による許認可の手続はいらないらしい。

 信者が寺院へお参りに来て、ネパ-ル紙幣が功徳として寺院への賽銭に使われる。

 ネパ-ル人の80%はヒンドゥ-教徒。ヒンドゥ-教は、徳を積めば積むほど死後の安泰が保障される教義。お寺に持って行くお金は、新しいほど良いのかどうか。わたしには理解の外の話だが。

 寺院が多くある地域には、路上に新しい紙幣を並べて、両替する業者が居る。この商売、両替手数料を取るのだろうか。寺院への徳を積む行為に、手数料を取るのはどうなのだろう。

 両替業者、鬼の住む地獄へ落ちなければ良いが。

 

ネパ-ルの寺院街で商売をする両替屋

5RSルピ-から1,000RSまで、新券を並べて

f:id:koyaken4852:20181122174754p:plain

f:id:koyaken4852:20181122174819p:plain

ネパ-ルの紙幣

f:id:koyaken4852:20181122181103p:plain

f:id:koyaken4852:20181122181127p:plain

f:id:koyaken4852:20181122181146p:plain

f:id:koyaken4852:20181122181208p:plain

f:id:koyaken4852:20181122181223p:plain

f:id:koyaken4852:20181122181237p:plain

f:id:koyaken4852:20181122181250p:plain

f:id:koyaken4852:20181122181301p:plain