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ネパ-ル滞在日記 第53回 ネパ-ルの未来はコ-ヒ-大国

ネパ-ル生活2018年、楽しいネパ-ル暮らし

その53回目 ネパ-ルの元大家さんの家に、コ-ヒ-の木が二本

 ネパ-ルの産業の一つは、紅茶栽培。

 ネハ-ルの最東端はイラム地方。ここが古くからのティ-栽培の地。最近は隣接する地方でも栽培面積を増やしている。

 このイラム地方から、ネパ-ルの国境をインド側の西ベンガル州に入ると、世界一の紅茶産地のダ-ジリ地域。実際のダ-ジリン町は、標高300m前後のタライから登ること、標高2千mにある。このタライからダ-ジリンの街へは、茶畑が延々と続く。距離にして、札幌から滝川に少し届かないくらいか。

 当然、ネパ-ル側のイラム茶畑も、疎らながらも遠距離の畑が続く。そして、ネパ-ルとインドの国境は、実際には有るのだが、わたしから見ると茶畑に国境は無いようにみえる。

紅茶の生産量と紅茶の価格

 ちなみに、世界のダ-ジリンだが、インドで生産する紅茶の三分の一でしかない。他にアッサムなど、イギリス領インド時代に、イギリスの紅茶好きが多大な茶畑を作っていた。

 ネパ-ルで栽培されている紅茶は、自国の需要を満たすほどで、海外輸出は少量のようだ。

 紅茶価格だが、ネパ-ルで販売されているものは、今日11月4日にネパ-ル・ティ-ハウスの店から買ってきた最高級茶葉では、キロでネパ-ル産は1,500RSルピ-で、ダ-ジリンが2,000RSだった。このダ-ジリン産の茶葉、イギリスの紅茶会社経由で日本まで届くと、その価格はネパ-ル産の三倍に跳ね上がる。要するに、冠にダ-ジリンと付くだけで高価になる。

話が紅茶話に、横道を歩き出してしまった。

 先日、ラジンパット町にある元大家さんの家を訪ねた。すると、庭にコ-ヒ-の木が二本植えられていて、その枝にはコ-ヒ-の実がたわわにぶら下がっていた。自家栽培で、コ-ヒ-を楽しめるほどの量。驚いてしまった。

 ネパ-ルで本格的なコ-ヒ-栽培が始まったのは、もう15年にもなるだろうか。現在では、カトマンドゥの喫茶店・コ-ヒ-専門店では、ネパ-ル産のコ-ヒ-しか置いていない。この味、本格的。そして、価格も日本のコ-ヒ-価格と同額。

 ちなみに、ネパ-ルの物価は、日本の六分の一なのに。ようするに、コ-ヒ-価格は、他の物価の六倍することになる。

 世界の紅茶栽培の主要国は、インド・スリランカ・中国・インドネシアケニアなど。

ここからコ-ヒ-豆知識

 紅茶の産地はアジア。ではコ-ヒ-山地はと云うと、中南米から南米のイメ-ジがある。

 ネパ-ルでもコ-ヒ-栽培が、盛んに行われているのをみると、アジアでもコ-ヒ-栽培適地といえる。

 そうなのです。セイロンティ-の産地国は、スリランカ。この昔名でセイロン国は、大昔コ-ヒ-産地国だったのです。

 オランダ統治領だった18世紀から19世紀、セイロンではコ-ヒ-の栽培国だった。

 それが、コ-ヒ-の木を枯らしてしまう病気が、国中に蔓延。全滅した。

 セイロンはその後、イギリスの植民地時代に、紅茶栽培に切り替えられた。現在はコ-ヒ-栽培はゼロに近い。

 スリランカの歴史から、東南アジアはコ-ヒ-栽培適地だったことが覗える。

 ちなみに、1972年、セイロンがスリランカに国名変更。コ-ヒ-病の名は「サビ病」で、コ-ヒ-の葉の光合成に影響がある。

  

元大家さんの庭にコ-ヒ-の木

実は自家栽培し飲んで楽しむほどの量

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