koyaken4852のブログ

ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

ネパ-ル・カトマンドゥの計画停電が解消

ネパ-ルのカトマンドゥでの20年にも及ぶ計画停電が解消

なんと腹立たしくあほらしい

 ネパ-ルのカトマンドゥ市内の停電は、わたしがネパ-ルに住む11年前には、既に毎日決まった時間に停電だった。ネパ-ルの電力会社と日本大使館からは、計画停電表が配布されていた。

 それが、今回来てみると、停電がない。

 ネパ-ルに住む日本人の友人に訪ねると、次のような訳だった。

インバ-タ-会社の陰謀と賄賂社会

 元々は水力発電の電力は、供給と需要のバランスが取れていて、使う電力を止める必要がなかった。

 長い間、計画停電する時間帯のために、真っ先にホテルなど海外からのお客様が料金を払って宿泊する場所に、発電機のインバ-タ-が導入された。このインバ-タ-、ホテルの全域の電力を賄うもので、そのために規模の大きな機械を入れる部屋を作るくらいの物。動かすのに石油やガソリンを使用し、停電と同時に瞬時に運転を開始する様に設定されている。

 金額も莫大で、ホテルはその料金を、ホテルに宿泊する客に転嫁していた。ホテルの経営者は痛くもかゆくもない。

 そんな訳で、わたしも自動車のバッテリ-と小さなインバ-タ-を買って備えたもの。

わいろ社会のネパ-ルは延々と続く

 カトマンドゥ市内の停電を仕組んだのは、インバ-タ-販売会社だった。

 電力は足りているのに、自分の会社の商品を販売するために、電力会社の役職員に袖の下の賄賂を。そして、政府の高官たちにも賄賂。

 これで決まりだった。わたしが初めてネパ-ルを訪れたのは1981年。次年に登山するヒマラヤの山の偵察が目的だった。この時にもはや、ネパ-ル社会には袖の下が蔓延していた。

 現在のネパ-ルの公務員の月給は24,000RSルピ-。1RS=1円。ネパ-ルと日本の為替レ-トなどの格差は6倍と云われているので、日本の経済価値にすると15万円弱。これでは物価高のカトマンドゥではいち家族が暮らるわけもない。それで、公務員は何でもかんでも副収入に走る。袖の下の賄賂の収入をあてにして仕事をするようになる。

袖の下社会

 例えば、すぐできる仕事でも、午前中に手続すると、午後に出来ているから来てくれと云われる。それが、幾ばくかのRSルピ-札を渡すと、即時にその場で書類を返してくれるのだ。あらゆる場所で、あらゆる機会に、この袖の下で仕事が動いている。少なくとも昔はそうだった。

 2015年4月25日にネパ-ルを大地震を襲った。海外の諸外国や国連などの援助が、ネパ-ル政府に集中。ここでは、ワイロではなく、この援助物資や現金を、まず自分の懐に入れて、その次に余っていたら被災者へ。多くの政府高官や職員が逮捕されている。これが当たり前のネパ-ル社会。

 わたし達登山者達は、日本でのカンパ活動を取り組み、多額の金額が寄せられた。この総額が日本山岳会に集められて、半分が日本赤十字社経由でネパ-ル政府に届けられた。使い道を辿ると、まず外国人の支援隊に支払われた日当は、一人一日350$。ネパ-ル人には150ドルだった。

 海外からの支援金は、まず政府高官や職員の懐に消え、そして次に人件費に、最後に余れば被災者に。

 わたしはこんなことだろうと、分かっていたので、ネパ-ルの友人か゜運営する「基金」にカンパした。地震被害の山岳地の児童の「奨学金基金」。

計画停電はどうなった

 計画停電中の賄賂で、政府高官や電力会社役員達は、退職後も裕福に暮せるだけのレンタルハウスの建築に余念がなかったらしい。

 普通は、国民や市民を騙したのだから、逮捕されて裁判で重い罰が有るはず。電力会社の計画停電は、なにも政治に関係する訳でもない。一私会社の運営や経営戦略の一つ。

 もし、警察が逮捕に踏み切ったら、どうなるのか。逮捕を指示命令する警察幹部も賄賂社会の一角。逮捕する警察官も同様。次は自分になる。

 こんな訳で、大騒ぎになったが、時が沈静化させたらしい。

 今では、24時間通電されて、インバ-タ-はタダの置いてある機械。インバ-タ-会社はどこへ行ったのだろうか。

似た者同士の日本との比較

 ネパ-ルの電力の計画停電は嘘が始まり。

 我が国日本は、どうでしょう。「モリ・カケ問題」では、阿部首相や夫人に忖度して、財務省佐川宣寿財務局長が国会で嘘答弁。国会で嘘答弁しても、逮捕されず。「働き方法案」では嘘の資料が国会に提出され、これも嘘を基に法案が成立した。嘘資料を提出した公務員は逮捕されず。

 

ネパ-ルの電線や通信線

本線から家々の前で枝分かれさせて通電しない。元もの場所から家の数だけ電線が延びる

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