ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その百十五回目
カトマンドゥ市内のボダナ-ト仏塔
ボダナ-ト・ストゥパ-Boudhanath その十一回目
前回は、ボダナ-ト仏塔の周りにあるタルチョ-の写真を見た。
今回もボダナ-ト・タルチョ-の写真を見てみる。
前回見たタルチョ-は、チベット仏教の白い細長い布の幟(のぼり)だった。
今回のは、これもタルチョ-。布の幟ではなく、五色の四角い布にチベット仏経典・教経文が印刷されたもの。
幟も四角い布も、違いがあるのかないのかわたしには理解の外。両方が祈祷旗だと思う。
ネパ-ルでは、チベット寺院やチベット仏教徒の家に飾られている。その他には、ヒマラヤの山を歩いていると、峠にはここを通る多くの人が付けたタルチョ-がある。
タルチョ-
タルチョ-に経文が書かれている場合は、風になびくたびに読経したことになる。マニ車と同じ功徳があるらしい。
タルチョ-に印刷されている五色の順番は、青・白・赤・緑・黄の順の決まりごと。それぞれが天・風・火・水・地を表し、仏教宇宙世界の五大を表現。
チベット仏教界では、この五大の「大」が重要とされている。
日本の仏教界の「大」
日本でも、仏教の世界では「大」が使用されている。
わたしは、京都でお盆の最終日に行われる(京都五山送り火)の大文字焼きの「大」の字が、チベット仏教が中国から朝鮮半島を経て、京都に伝わり、平安時代には大文字焼きの形に伝わったのでは、と考える。
京都の五山送り火に行われる「大」文字焼きは2ケ所。金閣寺の「大」焼きがあって、それでは銀閣寺でもやってみたいと、銀閣寺裏山でも始まって、二か所になった。
わたしは、京都五山送り火には、火をつける人や、それを見る京都市民、そして世界中からの観光客たち、それぞれが自分の、煩悩を取り払う、思い。
又、それぞれが、身内の亡くなった方を偲んで、思いを込めて、と考える。それが仏教の「大」の功徳。
それでは、ネパ-ルのボダナ-トのタルチョ-の写真を見てみる。
ボダナ-トのタルチョ-
経文が書かれていない、細長い幟なのか何なのか
五色になっていない青と赤の二色タルチョ-
青と赤のタルチョ-に黄色のカタが
ボダナ-ト周囲にもタルチョ-がはためいている