ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その百十一回目
カトマンドゥ市内のボダナ-ト仏塔
ボダナ-ト・ストゥパ-Boudhanath その七回目
前回は、ボダナ-トとその周りの写真を見た。
今回は、現在はボダナ-トがチベット仏教の仏塔なので、ネパ-ルや回りの国のチベット仏教徒が礼拝に訪れている。
毎日夕方になると、仏塔の周りに住む人々が、ボダナ-トの外周にある700個のマニ車を廻して祈る姿が見られる。
各々が仏塔を右回りに廻り続ける。決まりがあるのかないのか、何週すれば祈りが叶えられるのかどうか。
備え付けのマニ車を廻さず、持参したマニ車をまわしながら歩く姿。
サンスクリット語でचिन्तामणि と書きチベツト仏教の仏具。転経器(てんきょうき)とも呼ぶ。
一回まわすと、一回お経を唱えたと同じ功徳がある。
マニ車の側面や中には、マントラが刻まれていたり、丸められた経文が納められている。
手に持つマニ車や、寺院には数十センチから数mの巨大なマニ車がある。
ボン教のマニ車は、左回しで経文もボン教経文でなければならない。
どうして右回りなのか
チベット仏教やヒンドゥ-教では右が貴重とされている。どうしてなのか。
わたしなりに考えてみた。
ブッダ・お釈迦様の誕生は、母親のマ-ヤの右わき腹から生まれたと云われている。どうも、この右わき腹の「右」が以後、色々な場面や歴史の経過で、「右手」「右回り」になったのでは。
右肩も宗教信仰の云い方では貴重なのだそうな。
マニ車を右手で右回りに。そして、仏塔を回るのに右回り。マニ石も右回りに廻る。
その反対に、左手は不浄の手として、食事は右手で行なっている。
ボダナ-トの一番外周に700個のマニ車
ティハ-ル祭の夜 花でマンダラを描き灯明
チベット仏教徒たち
ボダナ-ト周囲の住民達