ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その六十七回目
パシュパティナ-ト その三回目
カトマンドウ市内のパシュパティナ-ト寺院3回目。
パシュパティナ-ト寺院は、ヒンドゥ-教のシヴァ神を祀った寺院。
ネパ-ルのシヴァ神などの神様を、少し調べてみた。
パシュパティナ-ト寺院には、シヴァ神が祀られている。
ヒンドゥ-教の神は、そのシヴァの奥さんのパ-ルヴァティ-神。続いて、ブラフマ-や、ヴィシュヌとクリシュナ。ここからはインドのヒンドゥ-教の神が続く。アスラ、ヴァルナ、ヴィロ-チャナ、マハ-バリ、ヴリトラ、ラ-ヴァナ、インドラ、ナ-ガ、ナ-ガラ-ジャ、ジャガンナ-ト、と、わたしも聞いたことがない神様の名前が続く。
ヒンドゥ-教の三大神様は、シヴァとブラフマ-とヴィシュヌ。この三人の神様は分かる。
これらの多くのヒンドゥ-教神は、8億3千万人と云われるインドの神様で、ネパ-ルのあちこちに普通に見かける神像等は、これらの他にハヌマ-ンやガル-ダ、ラクシュミ-、カ-ラ・バイラブ、ガネ-シャ-、サラスワティ-、ドゥルガ-、セト・バイラヴァなど。これらの最後に書いた神様は、ネパ-ルのカトマンドゥや各地の町を歩いていると、普通に見かける。
大家さんの家の仏間
わたしはネパ-ルでフラットの借家を借りて暮らしている。その大家さんの家には仏間がある。ネパ-ルなので、仏間でなく神部屋か。朝早く、わたしが寝ている時か顔を洗っている時間に、大家さんは手で振るリンを鳴らしながら、お祈り礼拝だ。
以下、ネパ-ルで見かけるヒンドゥ-教の神様の写真を見てみる。
ネパ-ルで見かけるヒンドゥ-教の神
ネパ-ルの神様は、生活に根差した世俗的で、ネパ-ル人の生活そのものと云える。
シヴァशिवとパ-ルヴァティ-
シヴァは宇宙破壊と云われる神で、手にトリシュ-ラと呼ぶ三つ又の鉾(三又の槍)を持ち、額には善知善能の第三の眼を持つ。シヴァの妃はパ-ルヴァティ-。パ-ルヴァティ-はヒマラヤの娘と云われ良妻賢母の女神とされている。
シヴァと奥さんのパ-ルヴァティ-は、チベット高原西方のカイラス山6656mが住まい。カイラスは別名「カン・リンポチェ」と呼び「尊い雪山」の意味で、中国語で「神山」。
日本の仏教の神としてのシヴァ
パシュパティナ-ト寺院に祀られているのはシヴァ。
日本では、仏教の神として融合しているらしい。シヴァは、大黒天として日本では屋敷神として祀られ財と幸運の神。又不動明王が、恐ろしい姿で適応したシヴァ神。
ブラフマ-
ブラフマ-神は、宇宙創造の神で、四つの顔と四本の手を持つ。美女のサラスワ-ティ-神を何時でも見れるように五つの顔を持っていたが、シヴァを怒らせたときに顔の一つを切り落とされ、顔が4っつになった。
シヴァとブラフマ-は、互いに宇宙を創造したのは自分、と激論になり、怒ったシヴァがカ-ラ・バイラブに変身して、ブラフマ-の顔の一つを切り落とした。
ヴィシュヌ
ヴィシュヌ神は、宇宙を維持する神。美男子のクリシュナや叙事詩ラ-マ-ヤナに主人公として出てくるラ-マ王子などは、ヴィシュヌの化身。
ヴィシュヌのへそからブラフマ-神が、顔からシヴァ神が誕生しているので、二人の生みの親。
クリシュナ
クリシュナ神は、満月の夜に笛を吹いて女性を誘う、女性に人気のハンサム神。
ガル-ダ
鳥の羽をもつガル-ダ神は、ヴィシュヌ神の乗り物で、ヴィシュヌ神から永遠の命を与えられた。ネパ-ル航空のマ-クになっている。
ガル-ダ神にヴィシュヌ神が乗っている姿は、ネパ-ル紙幣10RSルピ-札に描かれている。
ラクシュミ-
ラクシュミ-神は、壺からお金をばらまいている。目がくらむ宝石を見につけ、地位や名誉など全てを身に着ける幸運の女神。日本では吉祥天と呼ばれる。
カ-ラ・バイラヴァ Kala bairav
「カーラ」は「時」、「バイラヴァ」はシヴァ神の化身した恐ろしい姿。
カ-ラ・バイラブ神は、世界を破壊と殺りくの恐怖に落とし入れる神。
シヴァとブラフマ-は、宇宙創造したのは自分、と激論になり、怒ったシヴァがカ-ラ・バイラブに変身して、ブラフマ-の顔の一つを切り落としている。
カ-ラ・バイラブ神の前で嘘をつくと、瞬時に死ぬと云われ、中世紀にはこの前で裁判が行われていた。
ガネ-シャ
ガネ-シャ神は、象の顔をした商売の神様。
夫婦シヴァとパ-ルヴァティ-の息子。
母親パ-ルヴァティ-が入浴中、息子に誰も浴室に近づけない様にとの指示。通りかかった父親シヴァも止めて、激怒した父親が息子の首をはねてしまった。そこへ妻パ-ルヴァティ-が出てきたので、慌てたシヴァは通りかかったゾウの首を、息子につけてしまったそうな。本当にネパ-ルの神様は、市民から親しまれている云われの話。
サラスワ-ティ-
サラスワ-ティ-神は、息子のマヌは日本でおなじみの弁財天さんで地上で初めての人間。白鳥に乗って古楽器のヴィ-ナを弾いている女神。知性が高く気高い美しさで、ブラフマ-男神が強引に奥さんにしてしまった。
ドゥルガ-
ドゥルガ-神は、シヴァ神の妻のパ-ルヴァティ-神の化身。10本の腕に武器を持ち、最大の強敵魔王マヒシャを退治した女神。秋の15日間ネパ-ルで最大のダサイン大祭は、ドゥルガ-神の勝利を祝って行われる。
ハヌマ-ン
ハヌマ-ン神は、猿の神様。風の神ヴァーユから生まれ、怪力と勇気、忠誠心、そして不死の神様として、インドでは強い人気を誇る。
神話の上でハヌマーンが活躍するのは、インド二大叙事詩の一つ「ラーマヤーナ」。
三蔵法師を守って天竺を目指した孫悟空のルーツとして知られている。「きんとうん」に乗って、空を自在に駆け回る孫悟空の姿は、風の神ヴァーユの流れを汲むハヌマーンの活躍を彷彿とされる。
セト・バイラヴァ Seto Bairav
セト・バイラヴァ神は、恐怖と殺戮の神。
ふだんのセト・バイラヴァ神は隠されている。
年に1度だけのご開帳。雨季明けとなる9月、8日間に渡り開催される大祭「インドラ・ジャトラ(Indra Jātrā)」で、セト・バイラヴァ神がお目見えになる。
このお祭り、生き神クマリが山車に乗り、3日間街中を巡り一般市民へ祝福の顔見世を行う祭り。
インドラ・ジャトラ祭は、この地域で信仰されている神々の王と言われるインドラ神を祀る祭りで、お米が無事に収穫が出来ることを感謝することから始まった。8日間にわたり松の木を立て、神々を迎える。
参考資料
在ネパ-ル日本大使館ホ-ムペ-ジ
ネパ-ル トニ-・ハ-ゲン
ネパ-ル 地球の歩き方
カトマンドゥ・デイ・ドリ-ム 佐々木幹郎
ネパ-ル紀行 三瓶清朝
ネパ-ル アジア読本
NPO法人 DTACネパ-ル観光情報局
わたしの大家さんの神部屋
パタン市内 ガル-ダ神
鳥の羽をもつガル-ダ神は、ヴィシュヌ神の乗り物
カトマンドゥ王宮広場 ガル-ダ神
カトマンドゥ王宮広場 ガル-ダ神
ガル-ダ神
チャング・ナラヤン寺 ガル-ダ神にヴィシュヌ神が乗っている
ガル-ダにヴィシュヌが乗っている姿は、ネパ-ルにとって貴重
10RSルピ-札
バ-ゲソ-リ寺院門のシヴァ神
虎の背に乗る
シヴァ神と奥さんのパ-ルヴァティ-神
サラスワ-ティ-神
白鳥に乗って古楽器のヴィ-ナを弾いている
ドゥルガ-神
シヴァ神の妻のパ-ルヴァティ-神の化身。10本の腕に武器を持つ
ガネ-シャ神
夫婦シヴァとパ-ルヴァティ-の息子。ガネ-シャ神は象の顔をした商売の神様
ゴルカ町内 ガネ-シャ神
ラクシュミ-神
壺からお金をばらまいている。目がくらむ宝石を飾り付け、地位や名誉など全てを身に着けた幸運の女神。日本では吉祥天
猿の神様ハヌマーン。風の神ヴァーユから生まれ、怪力と勇気、忠誠心、そして不死の神様
ゴルカ町内 ハヌマーン神
カトマンドウ王宮広場のハヌマ-ン神
カ-ラ・バイラブ神
カトマンドゥ王宮広場 カ-ラ・バイラブ神は、世界を破壊と殺りくの恐怖に落とし入れる神
カ-ラ・バイラブ神の前で嘘をつくと、瞬時に死ぬと云われ、中世紀にはこの前で裁判が行われていた
セト・バイラヴァ神 Seto Bairav
この顔を見れば誰でも分かる、恐怖と殺戮の神
ふだんのセト・バイラヴァ神は隠されている。
年に1度だけのご開帳。雨季明けとなる9月、8日間に渡り開催される大祭「インドラ・ジャトラ(Indra Jātrā)」で、セト・バイラヴァ神がお目見えになる
大祭「インドラ・ジャトラ(Indra Jātrā)」で、セト・バイラヴァ神がお目見えになる生き神様 キラガル・クマリ