ネパ-ルの王宮と寺院や仏塔 その三十九回目
寺院と仏塔 その二十二回目 カトマンドゥ旧王宮広場の寺院と仏塔 その二十一回目
12.シヴァ・パ-ルバァティ-寺院 Shiva Parvati Mandir
前回は、ネパ-ル大地震で倒壊、全壊したナラヤン寺院の写真を見た。
今回は、ナラヤン寺院のすぐ眼の前、二人の神様を祀ったシヴァ・パ-ルバァティ-寺院の写真を見てみる。
ネパ-ルの統一と国王制度
カトマンドゥ旧王宮の歴史
ネパ-ルの中世の国王制度の歴史を振り返る。と、13世紀マッラ王朝がネパ-ルを統治する。ここからがネパ-ルの国王制度が始まる。
カトマンドゥ盆地の国王の歴史は、13世紀から続いてきたバクタプル王から、1450年頃カトマンドゥ国王が独立。
1619年、カトマンドゥ王からパタン国王が独立し、カトマンドゥ盆地の三国時代となる。
1769年、第10代ゴルカ王のプリトウビ・ナラヤン・シャハ王(1723~75/在位1742~75)が、、バクタプル国とカトマンドゥ国・パタン国の三国を攻め、ネパ-ルを統一が始まる。シャハ王朝時代の始まり。
2代目シンハ・プラタープ・シャハ(在位1775~77)、3代目ラナ・バハドゥル・シャハ(1775~1805/在位1777~99)にかけてネパールの統一を実現する。
話が横道を歩くが、イギリス人が現在のアメリカに渡ったのが、1800年代の17世紀。そのころは、アメリカの独立宣言前なので、まだイギリス人だった。ネパ-ルの統一と国王制度の確立は、アメリカ建国のまだズ-ト前。
参考資料
在ネパ-ル日本大使館ホ-ムペ-ジ
ネパ-ル トニ-・ハ-ゲン
ネパ-ル 地球の歩き方
カトマンドゥ・デイ・ドリ-ム 佐々木幹郎
ネパ-ル紀行 三瓶清朝
ネパ-ル アジア読本
NPO法人 DTACネパ-ル観光情報局
ここカトマンドゥ旧王宮広場には43の寺院や仏塔などがある。その内の12番目を紹介。
シバ・パルヴァティ寺院は、18世紀1700年代後半にシャハ王朝3代バハドゥル・シャハ王によって建設、木彫窓の美しい寺院。
破壊の神シヴァ神とその妻パールバティ神を祀り、寺院入口には二頭のライオン像がこの寺院を守る。
女好きのシヴァ神がいる
ネパ-ルの神様は、まるで現代の人間模様
2階の窓からは、人間の姿をしたシヴァ神とその妃パルヴァティ神が顔を覗かせている。
この夫婦の二人の神、仲睦まじく寄り添っているが、よく見て観察すると、シヴァ神の左手は、パールヴァティ妃の肩を引き寄せているのではなく、左胸に触れてオッパイを掴んでいる。
女好きのシヴァ神、多くの女神と結婚して妃に召されているらしい。
ネワ-ル文化の木彫と中世ネパ-ルのヒンドゥ-教
ネパ-ルの木彫で描かれている男神と女神の愛は、人類誕生以来の男女の愛を描いている。
人類は歴史を経て、愛の営みを隠し闇の向うに隠す文化を築いてきたが、ヒンドウ-教文化は神々をおおらかに隠すことなく恥ずかしがってもいない。
寺院の屋根の上には、神が降りてくるガジュ-ル
ガジュ-ルとは、屋根の頂にある先の尖った金属製のもの。
天から神様が降り立つ目印。
金色のベル形や壺形・相輪・宝珠などの形が組み合わさっている。
本尊のヴィシュヌ神の武器である三叉戟(さんさげき)が立っているものもある。
12.シヴァ・パ-ルバァティ-寺院 Shiva Parvati Mandir
正面入り口に二頭のライオン
ネワ-ル様式の木彫建築
左から マジュ・デヴァル・シヴァ寺院 真ん中にナラヤン寺院 右 シヴァ・パ-ルバァティ-寺院
マジュ・デヴァル・シヴァ寺院からシヴァ・パ-ルバァティ-寺院を見下ろす
寺院の屋根の上には、神が降りてくるガジュ-ル
人間の姿のシヴァ神とパ-ルバァティ-神
シヴァ神の左手はパ-ルバァティ-神のオッパイに