ネパ-ルの王宮と寺院(神院) 第三回目
王宮の二回目 カトマンドゥ旧王宮 一回目
前回は、13世紀からカトマンドゥ盆地を席巻したバクタプル国王の王宮を写真で見てみた。
今回は王宮の二回目。1450年頃、現在のカトマンドゥ市内ダルバ-ル・スクエア-(宮殿広場)にカトマンドゥ国王が独立する。バクタプル王の息子や兄弟が独立して、他の地に支配地を確保した。カトマンドゥ2王時代だ。
ネパ-ルでダルバ-ル・スクエア-と云えば、このカトマンドゥ市内の王宮を指す。
カトマンドゥ旧王宮も、ルワ-ル族文化が開花し繁栄した時期。王宮は木彫で飾られ、王宮周囲は多くのヒンドゥ-教寺院で囲まれている。この寺院群も綺羅びらやかな木彫彫刻で飾られている。
ハヌマン・ドカ
王宮正面玄関にあたる門前には、赤い布を纏ったサル像が設置されている。世界文化遺産登録名は、王宮と周囲の寺院群を含めて登録されているが、その公称はハヌマン・ドカ。ハヌマンはヒンドゥ-教の猿の神様を指し、王宮の門を「ドカ」と云う。ここの門は、二頭の大きな獅子に守られている。
前回のバクタプル王宮の門は、黄金のドカだった。
カトマンドゥ旧王宮
カトマンドゥ市内の西側に位置する。現在の建物は、17世紀のマッラ王朝時代に建てられた。
神猿のハヌマンは、ラ-マ-ヤナ物語にちなんで戦争に勝利をもたらす英雄として扱われる神。
カトマンドゥ市内東側にある外人街のタメルから、札幌の狸小路商店街同様のバザ-ルが連なり、広場になっているタヒティ チョ-クやアサン チョ-クなどを抜けて、辿り着いたところに寺院が点在するダルバ-ル広場の中央部に旧王宮がある。
旧王宮は門を入るとナサル・チョ-クと呼ばれる広場があり、その広場を囲む様に北側にパンチャ・ムクヒ・ハヌマン寺院、南側にパサンタブル・ダルバ-ル、西側にトリブバン博物館、東側にマヘンドラ博物館がある。
パンチャ・ムクヒ・ハヌマン寺院は五重の円形屋根の建物で、パサンタブル・ダルバ-ルの建物は9階建になっている。私が中に入って登ってみて数えたところ最上部は8階だった。
旧王宮広場全体はハヌマン・ドカを中心に多くの寺院などの建物がある。南側にはクマリの館と現在はお土産品売り場の広い広場、処狭しとビッシリと土産品が並ぶ広場がある。
西側には、カスタマンダブ寺院・ガル-ダ像・ナラヤン寺院・シヴァ寺院・シヴァバ-ルヴァティ寺院などが並ぶ。
北側はジャガナ-ト寺院・カ-ラバイラブ像・パンチャムクヒハヌマン寺院・タレジュ寺院がある。
ダルバ-ル広場からなお西に移動すると、下町内に白い塔のビムセンタワ-(ダ-ラハラ)が建っている。
旧王宮
内部はレンガと木造で9階建
マヘンドラ博物館 King mahendra memorial museum
旧王宮左隣の白い建物の西洋風のファサ-ド 19世紀のラナ家専制時代に増築された
左トリブバン博物館 右マヘンドラ博物館
王宮の西側
この白い建物は、東側の17世紀のマッラ王朝時代木造建築に19世紀ラナ家専制時代に増築された。西洋風のファサ-トと云われる
ハヌマン・ドカ(神猿と門)Hanuman Dhoka
ハヌマン・ドカ
お祭りには多くの参拝者が礼拝
サリ-姿の婦人は靴やスリッパを脱いで
王宮を囲むように寺院群
王宮入り口の警備兵隊
ナサル・チョ-ク
ナサル広場と訳され、広場は中庭になっている。この中庭を利用して、外国元首などの歓迎行事が行われる。
上部の四重の塔は、中が9階建てのバサンタプル王宮(ダルバ-ル)
ナサル・チョ-ク中庭の北側には、五重の円形屋根のパンチャ・ムクヒ・ハヌマン寺院
入り口門や中庭に面して神像などの中世彫刻が並ぶ
日本の神社や寺院では、隠しておく様な性的な卑猥な神像
9階建てのバサンタプル王宮 木造つくり内部