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ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

ネパ-ルの樹木と花 第35回目

ネパ-ルに咲く樹木の花と植物の花 その三十五回目 

ネパ-ルのマリ-ゴ-ルド その二回目 マリ-ゴ-ルドを使ったお祭り

 

前回は、ネパ-ルのマリ-ゴ-ルドの花の写真を見た。

 今回は、ネパ-ルのお祭りの花、マリ-ゴ-ルドを使用したネパ-ルのお祭りを写真で見てみる。

 ネパ-ルのお祭りでは、マリ-ゴ-ルドの花をお祝いに使用する。花を編んで首輪にしたり、花びらを身体や頭の上からかけて祝福に使われる。

 ネパ-ルの祭りの数は多い。毎月のようにお祭りがる。ネパ-ルの民族は50以上あると云われていて、その民族ごと地方ごとに祭りを営み、楽しんでいる。民族ごとに言葉も異なる。又、ネパ-ル人の80%の信者がいるヒンドゥ-教や、10%のチベット仏教の祭りがある。

 ここでは、マリ-ゴ-ルドの花がその祝福に多く使用される祭り、ティハ-ル祭を写真で見てみたい。

 

ネパ-ルの一大祭・ティハ-ル祭

ネパ-ルの首都カトマンドゥに多く住むネワ-ル族の新年の祭り。

 ネパ-ルのカ-ストの最上部に君臨する、ネパ-ル系ネパ-ル人のお祭りだったが、現在では宗教宗派に関わりなく、ネパ-ル全土のお祭りに定着している。

 ティハ-ル祭は5日間行われる。2014年は10月21日~25日まで。2016年は10月28日~11月1日までだった。

 ネパ-ルのお祭りは毎年決まった日に開催されるわけではない。ネパ-ルではお祭りに限らず、多くの行事が占い師(占星師)の占いによって、年間計画が決定する。ネパ-ル人が外国旅行をする予定の時も、占い師がネパ-ル出発日を決めるくらいだ。勿論フライトが航空機会社のスケジュ-ルがあるので、占い師もその会社のフライト日程に従うのだが。ネパ-ルに国王が居た時には、国王の海外旅行日を星占師が決めていたくらい。

 以前はネワ-ル族の新年のお祝いだった、と書いたが、現在ではヒンドゥ-教の秋のお祭り、と紹介されたりしているので、現在ではネパ-ルの最大の祭・ダサイン大祭の次に二番目に大きなネパ-ルの祭りといえる。

 ネパ-ル歴の本当の1月1日は、西暦で4月14日になっている。このネパ-ルで普通に使用されている暦は、ヴィクラム歴。ネワ-ル族が自分の民族を強く主張するために、わたしはこのお祭りを行ったとも考えている。ネワ-ル族の新年をお祝いする目的で始まったティハ-ル祭は、現在ではネパ-ル人全員が「光の祭り」「お金の祭り」として親しんでいる。

 

ティハ-ル祭の日程

 ティハ-ル祭は光の祭りで、お金の祭り。そして、ティハ-ル祭は五日間にわたって一日いちにちが違う儀式などを執り行う。

 光の祭りである昔のティハ-ル祭は、ロ-ソクや小さな素焼きの皿に菜種油を入れて火を灯し、家の内外に置いた。現在では、電気を使い色とりどりの電球を家の外に飾る。

 この光に誘われて、お金の神様ラクシュミ-神が家の神間(仏間)にやってくる。家々では、門から神間まで、ラクシュミ-神の道の線を描いて迎え入れる。卑しく人間はこの線を踏んではいけない。

 祭りの一日目はカラスの日。二日目は犬の日。三日目は牝牛の日。それぞれ犬や牛に祝福のマリ-ゴ-ルドの花が飾られて、お腹いっぱいの食事が与えられる。

 四日目がネワ-ル人の新年。この日にラクシュミ-神がやってくる。お金の神様は、男の商売や職業の繁栄を願うもの。年下の女性が歳上の男の健康と繁栄を願って、男の額にティカの儀式を行う。「バイ・ティカ儀式」と云われ、女性の守護力を男性に与える七色のティカを付ける敬けんな儀式が行われる。男の頭から祝福のマリ-ゴ-ルドの花が浴びせられる。

 この儀式のため、親戚一同が集まる。儀式は厳かに執り行われるが、現在では儀式後は花火をしたり、飲食をしてガヤガヤとお祝いする。

 ダサイン大祭では、男女が入り混じってティカを付け合うが、ティハ-ル祭では女性が男性に7色ティカを行う点で異なる。ティカ儀式でダサイン大祭と異なるのは、儀式の後にダサイン大祭が大人の男が子供達にお小遣いをあげるのに比べ、ティハ-ル祭では男がティカをしてくれる女性の足元にひざまずいてお金を差し上げる。

 四日目の夕方から、家の前にマンダラを描く。夜間にラクシュミ-神が導かれるが、このマンダラから神間まで線が引かれる。

ネパ-ルのラクシュミ-神

 ラクシュミ-神は、ヒンドゥ-教主神で宇宙維持神のヴィシュヌ神の妻。日本語名では吉祥天。神像は大胆に豊満な大きなオッパイを見せ、冠や首飾りなどの目もくらむ宝石を身にまとう。人間の欲望の地位・名誉・お金・美しさ、などを司っている。ネパ-ル人には人気がある究極の美人神でもある。

ティカを額に付ける儀式

 ダサイン大祭では、最初に長老が祝福のティカを行い、その後に男女が入り混じってティカを付け合う。ティカは、米(ごはん)をそのまま額につけるのと、米に赤色を付けるので異なる。赤色を付ける付けないの違いは、民族でことなる、という説がある。ティハ-ル祭では女性が男性に7色ティカを行う点で異なる。もう一つティカ儀式でダサイン大祭と異なるのは、儀式の後にダサイン大祭が大人の男が子供達にお小遣いをあげるのに比べ、ティハ-ル祭では男がティカをしてくれる女性の足元にひざまずいてお金を差し上げる。

 ティカを額に付ける儀式の始まりは、色々と諸説異なるいわれがあるようだ。一説には、戦いに勝利した王様の額にティカし、そのことを王様が大層喜んで、王様が一般の国民市民に広げた。

 

ティハ-ル祭お祝いの品販売

線香・灯明・マリ-ゴ-ルドの花

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ティハ-ル二日目・犬の日 マリ-ゴ-ルドの首輪をする犬

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七色のティカを販売

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ティハ-ル祭のティカのプジャ

普通は年下の女性が歳上の男性にプジャのティカをするが、今日はシェレスタ家の一番年下の小中学校5年制シダンタ君が居るので、この仕来たり通りではない。

ツゥルシ-邸の一階のフラットに住む国際銀行カトマンドゥ支店に勤務するナタリアさんもネパ-ル衣装の正装で同席。

まずは線香を焚きお祈り

次いで聖水とマリ-ゴ-ルドの花をマンダラに降りかけお祈り

糸を編んだものを首にかける

祝福の赤色ティカの儀式

4灯明を灯す

マリ-ゴ-ルドの花の花輪を首にかける

マリ-ゴ-ルドの花を何回も頭の上へかける

祝福の七色のティカの儀式

贈り物

そして最後にテイカをしてもらう人がご祝儀を返す

およばれのナタリアさんも七色のティカ

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ティハ-ル祭 祝福のマリ-ゴ-ルドの花

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