ネパ-ルに咲く樹木の花と植物の花 その二十五回目
ネパ-ルのエ-デルワイス・薄雪草 その三回目
前回はネパ-ルヒマラヤのランタンヒマ-ルに次いでアンナプルナヒマ-ルに咲くエ-デルワイスの写真を見た。
今回はソルク-ンブヒマ-ルのエ-デルワイスの写真を見る。
ク-ンブ地方は、世界最高峰のサガルマ-タ(エベレスト)8,848mの聳える、ネパ-ルの山岳奥地。エ-デルワイスの咲く3千m以上の高地に達する方法は、ルクラ村までフライトするか、又はカトマンドゥから車の入るところまで路線バスなどで行き、そこから徒歩で約一週間かけてルクラまで。
テンジン・ヒラリ-飛行場
ルクラのエア-ポ-トは、テンジン・ヒラリ-飛行場と命名されている。ヒラリ-とテンジンは、1953年にネパ-ル側からサガルマ-タ(エベレスト)初登頂した二人。イギリス登山隊は、第二次頂上アタック隊に2人を指名し、約30年間にわたるエベレスト遠征に終止符をうった。
登山隊員エドモント・ヒラリ-とガイド頭サ-ダ-のテンジン・ノルゲイは、どちらも最初に登頂したかは語らずに天国に行ってしまった。
エベレスト初登頂の知らせは、イギリスのエリザベス女王戴冠式の日、早朝に届き、当時不況にあえぐイギリス国に輝かしい一ペ-ジとなった。
ヒラリ-は女王から「サ-」の称号を与えられ、ネパ-ルのク-ンブ地方に、学校や病院の建設に邁進する。
テンジンは、イギリスに招待され女王から勲章を授与。インドのダ-ジリンに登山学校を開校した。
エ-デルワイス・薄雪草
エ-デルワイスを少し調べてみた。
学名をLeontopodium alpinumというらしい。日本では西洋薄雪層。
キク科でウスユキソウ属。原産国はヨ-ロッパの1,500m~3,400mの山岳地帯で多年草。草の丈は10~20cm。夏にはシルバ-クリ-ン色で、枯れると星形の薄毛の白。
花の形が独特の★型。
NHKのみんなの趣味園芸ホ-ムペ-ジによると、日本に分布している種類の六種類を紹介している。
ハヤチネウスユキソウ
Leontopodium hayachinense
岩手県早池峰山の蛇紋岩地帯に生える珍しい塩基性植物。花がとても美しく、日本のエーデルワイスと呼ばれる。
ヒナウスユキソウ
Leontopodium fauriei
東北地方の高山に多く見られる小型のウスユキソウ。芽出しと同時に花芽を伸ばす。高山植物らしい姿で人気がある。
ホソバヒナウスユキソウ
Leontopodium fauriei var. angustifolium
ヒナウスユキソウの変種で、上越国境の蛇紋岩地帯に生える塩基性植物。葉が細く、全体的にスリムで締まりがよい。
チシマウスユキソウ
Leontopodium kurilense
南千島産といわれる小型のウスユキソウ。花は大輪で全体に白毛で覆われる。丈夫で美しく人気が高い。現在流通している花が基本種かどうかは定かではない。
Leontopodium alpinum
ヨーロッパアルプスに生えるウスユキソウの仲間。タネから育てた丈夫な苗が流通する。栽培下では大型になりやすい。
ミネウスユキソウ
Leontopodium japonicum var. shiroumense
高山に見られるウスユキソウの変種。少し小型で締まりがよく、頭花は少なめだが、山野草的な雰囲気が強い。
では、ネパ-ルのク-ンブ地方に咲くエ-デルワイス 薄雪草
ルクラの飛行場を出発して二日目にナムチェバザ-ル着。三日目、高度順応のために、ナムチェバザ-ル町に連泊するが、高度順応がてら日帰りで登る。歩き出して直ぐにエ-デルワイスにお目に掛かれる。