ネパ-ルに咲く樹木の花と植物の花 その二十四回目
ネパ-ルのエ-デルワイス・薄雪草 その二回目
前回はネパ-ルヒマラヤのランタンヒマ-ルに咲くエ-デルワイスの写真を見た。
今回はアンナプルナヒマ-ルのエ-デルワイスの写真を見る。
アンナプルナヒマ-ルのエ-デルワイス
1991年ポストモンス-ン季、アンナプルナⅠ峰(AnnapurnaⅠ)8,091m北面北海道登山隊、キャラバン中にエ-デルワイスを見ることができた。
キャラバンは、アンナプルナⅠ峰とダウラギリⅠ峰の真ん中を流れるカリ・ガンダキ河沿いの、飛行場のあるジョムソン村(Jomsom)2,743mから出発。キヤラバン日程は、ロ-カルポ-タ-の雇用日を含めた4泊5日。
ジョムソン村にポカラ市からフライトで、午前中に到着し、次のポ-タ-を雇う拠点の村レテ(Lete)2,450mに午後到着。
レテ村を大勢のポ-タ-達と出発。ニルギリヒマ-ル三山の南端に聳えるニルギリ・サウス峰(Nilgiri South)6,839mの3千m以上を巻く様なキャラバンで、標高4千mの少し手前で、草地に咲くエ-デルワイスを眺めながら歩いた。
アンナプルナⅠ峰北面北海道登山隊を襲う大雪崩
アンナプルナⅠ峰のアタックは、レテ村→BC→ABC→C1→C2まで進み、ここで鎌氷河からの雪崩に隊員が巻き込まれた。登山隊は事前に隊員が危険状態に遭遇したら、登山を中止すると決めていたので中止。
隊員全員がBCに戻った次の日だった。隣のヒマ-ル山ティリチョ・ピ-ク峰(Tilicho Peak)7,134mからの大雪崩に見舞われる。
ティリチョ・ピ-クの頂上直下の懸垂氷河がグラ-と墜ちる。東京ド-ムの何分の一かの氷の塊。ほぼ垂直の斜面をもんどりうって落ちる大氷は、途中で粉々の氷となり、爆風猛吹雪となってベ-スキャンプめがけ、時速200km大暴風雪となって駆け抜けていった。
登山隊員全員が、100m程走って大きな岩陰に隠れて無事。時速200kmといっても、標高差2千m距離5千mなので、避難時間はたっぷり。
被害はスペイン隊の一人が、逃げる途中に足を捻挫しただけ。BCのテント3張がペチャンコ。テントの外に干してあった寝袋一個が吹き飛ばされて捜索虚しで紛失。
猛吹雪でベ-スキヤンプに降り積もった雪は、3時間後には消えていた。
今回も、前回同様にエ-デルワイスから横道を歩き出してしまった。
ではアンナプルナヒマ-ルのエ-デルワイスの写真
アンナプルナⅠ峰ベ-スキヤンプから見上げる
ティリツョ・ピ-ク峰頂上付近から崩れ落ちる懸垂氷河雪崩