ネパ-ルに咲く樹木の花と植物の花 その二十二回目
ブル-ポピ-
しばらくぶりに前回から、「ネパ-ルの樹木と花」を再開。
今回は、ポピ-のうちでも、ブル-色のブル-ポピ-。
わたしはブル-ポピ-を見たことがない。ブル-ポピ-を観れる場所は、ネパ-ルでもヒマラヤ地域の高度の髙い場所。高いと云っても氷河や雪のある高高度でなく、その手前の4千m前後の森林帯を越えた、低木地帯に限られる。そして、季節は雨期のモンス-ン季の夏に限られる。
わたしは雨期にもネパ-ルで生活しているが、わざわざ山蛭ヒルの出る季節に、ヒルの居る地帯へ行く気にはなれない、のでブル-ポピ-の花を観る機会を逸している。
ポストモンス-ンに、ネパ-ルヒマラヤをトレッキングでブル-ポピ-の、開花時期を終えたものを写真で見る。
ネパ-ルヒマラヤのお花の季節は山ひるの出る雨季
雨季のネパ-ルヒマラヤは、私たち人間にとっては嫌な季節でもある。いやなのは「山蛭ひる」。動物の血を吸って子孫を残すのだ。血を吸うことでは蚊と同類となる。草原や木の上で、近くをどうぶつが通るのを待ち構えている。
ひるが多いのは森林限界以前の標高地帯。ヒマラヤ山岳地帯では2千m前後で、木の下部を歩行すると、動物の通る気配を感じて「ポトリ」とひるが落ちてくる。そして、草原では、ここでも動物の通る気配が分かって、足にへばりつく。
高山植物に興味のある人や、ヒマラヤの花の撮影で、モンス-ン季のネパ-ルヒマラヤを訪れる人が居る。どうもわたしには理解しがたい人達のように思える。
私がエベレスト街道を訪れた季節は10月~11月のポストモンス-ン季。エ-デルワイス(薄雪草)は枯れかかっていて、ちょうど見ご頃。エ-デルワイスはネパ-ルヒマラヤのどのコ-スでも、3千5百m前後の標高でこの頃見ることができる。
ヒマラヤの青いケシ 華の季節を終え種を作る季節 雨季にはブル-の花を咲かせる
ブル-ポピ-( ケシ)の花のスケッチ