ネパ-ルに咲く樹木の花と植物の花 その十二回目
ネパ-ルの紅茶の木
前回はネパ-ルのザボン木を写真で見た。
今回は、ネパ-ルの紅茶の木を見てみる。
ネパ-ルと云えばチャイ。日本語でチャイのことはミルクティ-。
ネパ-ルの紅茶栽培を写真で見る前に、ネパ-ルの紅茶の飲み方の多くはチャイで飲むので、そのチャイについて少し書いてみることにしよう。
チャイとロイヤルミルクティ-
ネパ-ルのミルクティ-の作り方は、インドと同じ。牛乳に茶葉を入れて煮詰める。スパイスを入れて作る家庭やレストランがある。チャイに入れるスパイスは、色々。ブラックペパ-や生姜ジンジャ-・カルダモン・シナモン・クロ-ブ・ナツメグなど。
ミルクティ-の入れ方は、二種類ある。イギリスふうの入れ方は、ネパ-ルのとは大分異なる。ネパ-ル風の入れ方が、前述した通りミルクに茶葉を入れて煮詰めるのと比較して、イギリスのミルクティ-はお湯で紅茶を作り、それに熱いミルクを入れる。イギリスの王家に因んでロイヤルミルクティ-とも云われている。
ミルクに茶葉を入れて飲む習慣はインタ-ナショナル。残念ながら日本だけはこのンタ-ナショナルから除外されるらしい。我が国の食卓は、ごはんに味噌汁の食文化なので、なかなかミルクティ-はなじまない。三時のおやつの時間にようやく飲むくらいで、コ-ヒ-や紅茶の次くらいの順番になるのだろうか。
ネパ-ルのチャイはネパ-ル茶で
実はネパ-ルでもインドのアッサム茶を飲んでいる
わたしの家では、毎朝パン食で、必ず大きなマグカップにチャイを作って飲んでいる。牛乳に入れる紅茶の茶葉は、インドのアッサム茶の粒々紅茶とネパ-ルのイラム茶をミックスして使用している。以前はアッサム茶を二種類ミックスだったが、今はイラム茶の美味しいのが手に入ったので使用している。
ネパ-ルのイラム地方は紅茶栽培で有名。イラムはネパ-ルの最東方に位置し、インドの西ベンガル州と国境で接している。インド・ベンガル州と云えばダ-ジリン。ベンガル地方の標高200~300mの低地から2千mまで、茶畑が延々と続いている。
ダ-ジリンの街は標高2千mに位置する。ダ-ジリンの街からは、標高8586mのカンチェンジュンガ峰を仰ぎ見ることができる。このカンチェンジュンガ峰の頂上はネパ-ルの国と共有して、国境になっている。
ダ-ジリン茶栽培のベンガル州の上部北側はシッキム州。シッキム州もダ-ジリンから紅茶の樹が移植されて、栽培が行われている。
世界で一番有名なダ-ジリン茶、それでもインドで栽培されている茶葉の三分の一しかない。
ネパ-ルのイラム地方の紅茶栽培は、ネパ-ルの紅茶需要を満たしていて、ほぼ自給できている。日本で、ネパ-ル・イラム紅茶と云っても、知っている人は居ないくらいだ。
イラムの茶畑は、ダ-ジリン地域と国境の線の両側が茶畑になっていて、一見はネパ-ル領かインド領かの区別がつきにくい様になっている。
世界各地の各種ミルクティ-の作り方は後日に譲り、今回はネパ-ルのイラム紅茶栽培を写真で見てみる。