koyaken4852のブログ

ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

ネパ-ルのエベレストの標高は8,848m 

ネパ-ル政府はエベレストの標高を測量する

前回は、今年2017年の西洋あさがおを写真で見た。西洋あさがおの色はなぜ青いか、を考えた。

今回のブログ題材は全く異なる。ネパ-ルと中国の国境に聳えるエベレスト峰の標高は8、848m。

9月15日、ネパ-ル政府は、エベレストの標高を測量する、と発表した。

エベレストの標高は、8,848m。

 頂上がネパ-ルと中国の国境線上にあるため、両国が各々公式標高を発表している。エベレストの場合は、両国共に同じ標高m。

ネパ-ルの山の標高は、実測と公式の差がある

 ネパ-ル政府が発表するヒマラヤの標高は、ネパ-ルとしての公式標高になり、ネパ-ルの場合は法律や閣議決定のプロセスを踏む。

 実際のヒマラヤの山の標高は、公式標高と同じにはならない。通常、地形図に記入されている標高mは、実際の側近測量標高が国際機関の承認後に書かれている。ゆえに、ネパ-ルでは、地形図標高とネパ-ル政府発表標高が異なる山が多い。エベレストに限っては同じ標高になっている。

ネパ-ル政府は、他の国との合同測量を2年間かけて行うらしい。

 現在の公式標高は、1954年にインドの測量局が発表したものをネパ-ル政府が採用している。当時のインド測量局長官がジョ-ジ・エベレストさんだったので、名字のエベレストと命名されている。ネパ-ルとインドの関係は密接。インドがくしゃみをするとネパ-ルが風邪をひくと云われる。

合同測量にインドが加わっているのかどうか

 わたしは、合同測量にインドも加えなければ、大変なことが起こるような気がする。先日の制憲選挙後の憲法制定では、インド系ネパ-ル人の生活するエリアを分断する、州(郡)制定して、インドを怒らせた。早速の一回目の改憲が行われたばかり。原油と石油・ガソリンなどが輸出停止で、ネパ-ルは重症になってしまった。憲法改正で一件落着。

 1999年,全米地理学協会がGPS測量により8、850mと発表。一国一機関の発表では、国際的な承諾を得られないのだろう。

ネパ-ル大地震の影響で標高変更

 2015年4月25日、ネパ-ル大地震が勃発。この地震でヒマラヤが沈んだか隆起したかの科学的検証となるだろう。

 数万年前に海が隆起してヒマラヤが形成された。北海道の日高山脈と似た時期に、同じ褶曲造山している。日高山脈は現在も隆起過程にあって、10年程前に山の標高が変更された。例えば1839m峰は1842mと3mもの変更差だった。1839m峰の呼び方が、イッパサンキュ-と親しまれた公称だったので、1842mになってもイッパサンキュ-峰と呼ばれ続けている。

 

エベレスト 8,848m ネパ-ル側

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中国チベット側 勤労者山岳連盟周年記念誌 佐藤信二さん撮影

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