朝顔 四回目
前回は、ネパ-ルから種を持ち帰ったネパ-ルのあさがおの写真を見た。
今回は第2回に続いて、西洋朝顔の写真を見てみる。
今回を含めて、2006年と2007年、2008年2010年の路地植えあさがおの写真が有ったので、同じように見えるが、少しづつ違いがあるので以後見てみたい。
フライングソ-サ-の栽培方法
フライングソ-サ-名称は、オランダ原産のヨ-ロッパあさがお。
普通朝顔の栽培は、20度C以上の気候とか25度C以上の気温と云われている。だが、札幌での栽培には、この気温になるまで待っていると6月中頃になってしまう。
発芽の時期と方法
朝顔の種の殻は硬い。そのまま土に植えても、なかなか発芽が難しい。
一般の発芽方法では、種のヘソの下部、細長い種の下側に傷をつけて、水を浸み込ませる方法が説明されている。中の白色が見える程度で切るまでいかない。わたしは傷を付けずに最低でも48時間水に着けて発芽を促している。
今年発見した方法は、48時間で発芽しなかった種を、そのままみずに着けて一週間置く。その種を鉢や路地の土に混ぜ合わせて、土の表面1~2cmにして水をやる。そうすると50%くらいは発芽するようだ。
発芽した種は白色のヘソを下にして、1cmの深さに植える。
わたしは5月4週目に入って発芽させている。6月初句に鉢植えなら外に出して日射に当てる。庭に路地植えの場合は、鉢で発芽した苗を路地に移して植えている。
この頃から育てると、だいたい8月の一桁日に最初の開花が見られる。
朝顔の花を多くする摘芯
発芽した苗からは一本のつるが延びる。ところが、このツルの先を摘芯(切断)してあげると、その先は伸びないが、摘芯した下部の葉が出る部分から脇芽が出てくる。この脇芽は何本か出るので、一本のツルが数本のツルが延びることになる。数倍の花が咲くことになる。
普通は摘芯する時期は、本葉が8枚~10枚と説明しているが、わたしはハチ植ならツルを延びらす支柱やロ-プの長さ。路地植えなら手の届く長さまでツルを延ばしてから摘芯する。
摘芯した下部の4~5脇芽を延ばして、それ以下の芽は切断するのだそうだが、わたしは脇芽の出放題にしている。
開花時間は日没時間と連動
朝顔と云うくらいだから、花は朝に咲く。通常説明されているのは、日没時間から8~10時間後に開花する。日の長いころには、午後7時日没なら、朝の4時~6時には開花する。わたしは9月中頃まで外で栽培しているが、9月の寒くなるころに鉢植えを家の中にいれている。
路地植えしたものは、根ごと家に入れる訳にもいかないので、根の上で切断して、その上部を家の中で育てている。切断したツル部分を水に浸けて育てると、ほとんどのつぼみが開花するまで楽しめる。花屋さんで、花を長持ちする溶剤を売っているので、それを使用する。
花が終わっても、次は種取時期まで水やりをする。
朝顔の種取
花を種にするには、受粉が欠かせない。朝顔は、受粉させようと一生懸命に、毎日受粉作業をする必要はない。
不思議なことに、朝顔は開花した時には、既に受粉が終わっているらしいのだ。花のつぼみのうちに受粉することを自家受粉と云う。朝顔は一日花なので、虫が受粉を助ける時間が短いので、自ら受粉する方法を身に着けたのだろう。
一日花ではない。一日も持たない。暑い夏場では、花が開花してから萎むまで6時間もない。9月の涼しい季節に入って、ようやく午後4時,6時でも花が咲いている。朝顔の花びらは薄い。花の水分が無くなると、花は縮んで萎む。涼しくなると花の水分が長時間保たれるから。花びらの厚さが開花時間と比例するらしい。
花が縮む前に青色が赤みがかってから萎む。
次の年に咲いてほしい花柄の種を残す
西洋朝顔の花柄は無限数。ブル-の濃い全面のヘブンリ-ブル-色から全面ホワイト色まで全く同じ色の花は咲かない。花の色の種は、次年も同様の花を咲かせるらしい。良い花の色にテ-プなど付けて、その種を取ろう。
いらない色の花は、花が終わってから花ガラを摘んで、種にならないようにするのも良い。
2006年のオランダ原産西洋あさがお
花のつぼみが数個つく花枝は、つるから30cmも伸びて、太陽の日射を精いっぱい受けて開花する
花の大きさは、路地植えで10cm、鉢植えだと9cm
ひと夏に一日200個以上の花を10日以上咲かせることも
花は厚さが薄く、花の水分がなくなると赤っぽくなって萎む
8月の暑さ厳しい季節には朝5時には開花、10時ころ萎む
9月の涼しさに、午後4時以降でも開花が続く
開花途中のあさがお
鉢植えで家の中では、消灯時間が遅いので、花は起床してから咲く
あさがおの雌蕊めしべ 開花した時には、既に受粉が済んでいる