ネパ-ルの楽しいトレッキング その八十一回目
番外編 ネパ-ルのヒマラヤトレッキングに掛かる費用 その4回目
前回は、日本国内手続は渡航手続きのみ行い、ネパ-ルに着いてからネパ-ルから帰国するまでの全てを自分で手続すると、どのくらいのトレッキング費用になるのか、新千歳発着8泊9日ネパ-ルヒマラヤのトレッキング費用を試算してみた。
その結果は以下の様になった。
3方式の比較
日本国内旅行会社のパックトレッキング費用は300,000円。
ネパ-ルのエ-ジェントのパックトレッキング費用は203,250円。 自分で企画実行すると費用は153,700円。
日本国内パック30万円の半額となった。
ネパ-ル国内費用の比較
日本国内旅行会社のパックトレッキング費用131,350円。
ネパ-ルのエ-ジェントのトレッキング費用、手数料8,200円を加えて90,200円。
自分で企画実行すると費用40,650円で、
日本国内旅行会社の三分の一以下になる。
今回はネパ-ルのトレッキングに関わる料金以外に、どのような費用が掛かるのか考えてみたい。
まず日本国内で掛かる費用。
1.自宅から新千歳までの往復交通費。
2.国内旅行会社のパックでも、自分でフライトチケットを取得しても、他に3空港使用料と燃油サ-チャ-ジが掛かる。15,050円(2017年現在)
ネパ-ルに着いてからの費用は、
1.ネパ-ルの入国査証(ビザ)
観光ビザ料金 Tourist Visa |
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2.エア-ポ-トに送迎の車を手配していない場合。
空港の出口にタクシ-手配カウンタ-がある。ここでタクシ-一台頼むと700RS。わたしはネパ-ルで生活しているので、何時もはタクシ-到着場でタクシ-を捕まえる。300RS~400RS。複数人数で荷物が多ければ700RSの大型タクシ-が良い。
3.カトマンドゥの良いホテル。
一泊のみでベットが有れば良いのであれば、三ツ星で安いのが良い。
部屋にテ-ブルと椅子2脚、バストイレが清潔なホテルを紹介する。外人街町のタメ-ルにある三ツ星ホテル。Hotel Holy Himalaya 朝食付ツイン2人55$ シングル45$
4.ポカラのホテル
サウジ(主人)は日本に7年滞在。サウニ(女主人)は日本に8年滞在。娘さんは日本で誕生。日本語OK。
レイクサイドにあるホテル。ここも部屋にテ-ブルと椅子2脚、清潔なバストイレ。
三ツ星ホテル。Hotel River Park 電話00977-061-462756
朝食付ツイン2人45$ シングル35$
5.個人装備のポ-タ-雇用料金
パックのトレッキングにはロ-カルポ-タ-が付く。このポ-タ-は共同装備の荷運びに雇われたもので、トレッキングに参加しているあなたの個人荷物を担いでもらうポ-タ-は別に雇用しなければならない。
通常のロ-カルポ-タ-は、ポ-タ-自身が食糧を持参し、宿も自分で見つけるので、日当のみを支払う。
カトマンドゥから連れて行く場合と、現地のトレッキング出発地でガイドが見つける場合がある。空身で来るポ-タ-には、こちらで一日2食と宿代金を払う方法があるので、交渉する。ポ-タ-の宿は、お客の泊まるロッジのレストラン部屋やどこかに寝転んで寝るので無料が多い。
わたしがロッジと交渉する場合は、客用部屋が空いている場合は、ガイドとポ-タ-の料金を無料にするように交渉する。ほとんどのロッジのサウジはOKする。
わたしは、現地で賃金交渉などポ-タ-主導にならない為にも、又わたし達と気楽に楽しく一緒に歩いてくれるポ-タ-を探すことにしている。そのためには探すのに時間がかかっても構わない。地元の農家の15歳以上の息子や娘が良い。
自分の荷物は自分で担ぐからと、ポ-タ-を雇わないで費用を倹約するのはダメ。ネパ-ルのトレッキングは高高度を歩くので、高度順応が必要。荷を軽くして歩いても高度順応で苦しむのだから、それに重荷でくたびれていては、高山病になってしまう。
6..ホテル泊まりの日は、昼食と夕食費は個人払い
トレッキング中のロッジ泊まりの日は、3食がトレッキング費用に入っている。
カトマンドゥや出発地のポカラのホテル泊まりの日は、昼食と夕食は費用に入っていない。自分でレストランを探さなければならない。添乗員が居れば現地の情況が判っているので連れて行ってもらえるが、それ以外は自分で探す。初めてのネパ-ルで、ネパ-ル料理を美味しく食べれる人は稀。
トレッキングの目的がネパ-ル食を食べるのでなければ、日本食レストランの場所を事前に調べておくのも良い。
7.チップを取るガイドが居る
ネパ-ルのエ-ジェントの中には、お客のあなたに、ガイドにチップをあげて下さい、と云う業者がある。半強制的にパック料金以外にお金を要求されてしまう。それも、トレッキングを終えた後でなく、トレッキング中にガイドから要求されるのだから困ってしまう。お金を払わないと、以後のガイド仕事を働いてもらえないのではないかと思ってしまう。
ネパ-ルに「チップ制度」はない。ネパ-ルは日本と同様に植民地になったことがない。ゆえに欧米の「チップ」がない。わたしは、どこのレストランでもホテルのポ-タ-にもチップをあげたことはない。
ネパ-ルのエ-ジェントによっては、雇用しているガイドやポ-タ-に支払う賃金が安く、その埋め合わせとしてお客様にチップを要求しているらしいのだ。
わたしは、客が払うチップを「チップ制度」としているエ-ジェントのサウジ(社長)と、このことで話をしたことがある。わたしがネパ-ル人の社長に伝えたのは「日本人の全員がチップを払いたくない」と思っているよ。その社長さんが私に云ったのは「ガイド達は喜んでいるのでチップは払ってほしい」。
又、他のエ-ジェントの社長と、このチップ制度を話したことがある。この社長は日本人で、もしもうちのガイドがお客様にチップを要求したら、即刻そのガイドを首(解雇)します、との厳しい返答だった。この社長さんは、次の話をしてくれた。それは、もしもお客さんのトレッキング目的が達成し、楽しいトレッキングだったら、そのガイドにボ-ナスをお願いしたい、と。
トレッキングの内容に関わらない半強制的に要求するチップと、目的達成後のボ-ナスでは、同じお金の支払だが雲泥の差になる。
楽しかったトレッキングの後には、カトマンドゥ帰着の夜にはネパ-ルメンバ-を招待して、夕食を振る舞うのも、トレッキングの楽しさを倍増させるだろう。
8.カトマンドゥ観光費用
トレッキングの前後に日数がある場合は、カトマンドゥ盆地の観光が良い。
パックのトレッキングには、ほとんど決まってオプションとして「ヒマラヤ蕎麦夕食」「ネパ-ル踊りとネパ-ル料理の夕食」「世界遺産観光」「エベレスト遊覧飛行」「一泊の朝日に輝くヒマラヤ」などがある。
わたしは、パックの登山やトレッキングをしたことがない。これらのパックの後のオプションには参加がなく、その代わりに自分で企画している。
どうだろうか。一緒にトレッキングをしたガイドを、あなた個人が雇用してカトマンドゥ盆地世界遺産観光を楽しんでみては。あなたがガイドに直接日当を払い、行く先々のタクシ-代金や昼食をあなたが支払う。ガイドが日常に通うネパ-ルレストランに連れて行ってくれ、本物のネパ-ル料理を味わうことができるかもしれない。
パシュパティナ-ト寺院 Pashupatinath (Temple of livingbeings)
(神猿の門=カトマンドゥ旧王宮 )Hanuman Dhoka
パタン旧王宮広場