ネパ-ルの楽しいトレッキング その六十八回目
エベレスト街道・トレッキング(ソルク-ンブヒマラヤSol khumbu)の二十九回目
前回は、エベレスト街道を写真で見るブログをちょっとお休みし、8月11日の日本の「山の日」を考えた。
今回はエベレスト街道トレッキングに戻る。
目的地のカラパタ-ル5550mの二日手前の宿泊地ロブチェLobuche 4930mに到達した。ここロブチェの目の前に聳えるのがカラパタ-ルの裏山になるプモリ峰Pumori 7165m。
プモリは7千m級のヒマラヤで、この山も登山の対象となる。わたしがトレッキングル-トを通過した時にも、この山とそしてこの山と稜線続きの山には、登山者の登る姿が見られた。登山者の姿を写るようにカメラのシャッタ-を押したのだが、残念ピンボケだつた。
パックでないトレッキングは臨機応変な行動
予定ではルクラからトレッキングを始めて9日目になる。ところが高度障害で診療所に寄ったりで、二日余計にかかっていた。ロブチェの次の宿泊地ゴラクシェGorakshep 5150m で一泊してからカラパタ-ルに向かう予定を変更した。
ここロブチェを朝暗いうちに出発してカラパタ-ルをピストンして、日程の短縮を図ることとする。全体の日程が詰まっている訳ではなかったのだが、帰路にも余裕を持たせる都合だ。
日本の旅行業者やネパ-ルのトレッキング会社のパックトレッキングでは、こうした予定変更はできない。わたしの登山やトレッキングは、フライトやバスの予約をエ-ジェントにお願いする他は、その他のことを全て自分で企画している。ゆえに、トレッキング途中の行動も自由自在となる。景色や村の雰囲気の良い所では、複数泊して楽しむ。そのかわり詰まらない場所の宿泊予定地は、通過して次の村まで歩いたりする。
ガイドはエ-ジェント所属の、私の女房が絵のスケッチ旅行に連れて歩くいつものガイド。今回のトレッキングを終えて、帰カトマンドゥしてエ-ジェントの会計担当ネパ-ル人は、トレッキングリ-ダ-のわたしの女房に「今回はハンドリングフイ-はいりません」。
氷河のモレ-ンを登る
ロブチェから暗い午前4時には歩き出す。外の気温はマイナス20度C。無風なので耳たぶや小鼻が凍らないのが幸い。
ヘッドランプで足元を照らしながらの歩行。氷河のモレ-ンを歩いている。この氷河の名称はク-ンブ氷河Khumbu Gracier 。エベレストへの登路はサウスコル経由。このサウスコルはT字路になっている。T字路の左稜線を登るとエベレストの頂上。右側稜線からはロ-ツェ峰へ至ることになる。この氷河の氷は、このエベレストとロ-ツェ、そしてサウスコル一帯から流れ下り、ク-ンブ氷河となってロブチェのその下流トゥクラThokla 4830mまで流れ下っている。
エベレストベ-スキャンプからキャンプ1までのセラック帯がある。ここの斜面は急斜面のため、氷河がガタガタになっている。セラック(氷の柱)とクレパスが入り乱れて、流れ下る。そしてエベレストベ-スキャンプは流れが緩やかになった、標高5300mの氷河の右岸端に造られる。
ここ数年のプレモンス-ン季には、世界中から30隊以上がテントを設営する。外人とネパ-ル人合わせると500名から1000名にもなる一大ベ-ス村が、2か月間以上の間生活を共にすることとなる。
わたし達の目指すカラパタ-ルはこのベッスキャンプよりも250m高い場所で、ベ-スキヤンプを見下ろすことができる。
ロブチェLobuche4930mを出発、4時間でゴラクシェプGorakshep5150mを経由して1時間30分でカラパタ-ル登頂Kala pattar5550m。
ゴラクシェプが近づくとエベレストの頂上が、ゴラクシェプを過ぎるとエベレストのサウスコルがすぐそこに現れる。標高差にして見上げる3300m上にエベレストの頂上が聳え立つ。
右上部がエベレスト
ロブチェのロッジからプモリ峰7165m
ロブチェピ-ク 肉眼では登攀中の人達が見えるのだが
ク-ンブ氷河脇のモレ-ン右岸を歩く
エベレスト街道最終人家 ゴラクシェブのバティ(ロッジ) ここから標高300m登るともカラパタ-ル5550m
エベレストから流れ下る氷河 ゴラクシェブのロッジが見える
カラパタ-ルへの最後の登り
ゴラクシェブに泊まったトレッカ-達がぞくぞくと登ってくる
エベレスト周辺のヒマラヤの尖峰郡
エベレストから流れ下る氷河 氷河の脇右岸にエベレストベ-スキャンプ
エベレストEverest8848mとサウスコル
ネパ-ルではサガルマ-タ峰Sagarmatha
チベットではチョモランマ峰Chomolungma