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ネパ-ル暮らしの日記や、主にネパ-ルの写真を掲載

ネパ-ルの楽しいトレッキング 第45回

ネパ-ルの楽しいトレッキング その四十五回目

エベレスト街道・トレッキング(ソルク-ンブヒマラヤSol  khumbu)の六回目

 

 今回は、ネパ-ルの山岳ナショナルパ-ク・サガルマ-タを少し詳しく見てみたい。サガルマ-タ・ナショナルパ-クはそっくり世界自然遺産になっている。以下はこの国際連合ユネスコに登録されている世界自然遺産について見る。

 

 世界自然遺産サガルマータは、世界最高峰のエベレストを含むヒマラヤの山々と、山岳民族で有名なシャルパ族の生活する村々や、チベットへの交易路が含まれている。 

エベレストのネパール名はサガルマータ。その意味は「世界の頂上」。エベレストのピ-クがネパ-ルと中国チベットの国境にあるので、中国名をチベット語でチョモランマ(珠穆朗瑪峰)、その意味を「大地の母神・世界の母神」と云う。

 

世界自然遺産サガルマータを詳しく見てみる。

世界自然遺産サガルマータ सगरमाथा Sagarmatha National park

国際連合ユネスコ世界遺産自然遺産として1979年登録。

 面積は1,148 平方キロ。日本の国立公園の中で一番面積が広い北海道の大雪山国立公園の面積は226,764 ヘクタ-ル。

場所はサガルマ-タ国立公園と同地区。カトマンズの北東、ク-ンブヒマラヤ地域に位置する。

 この世界自然遺産には世界一の高さを誇るサガルマ-タ Mt. Sagarmatha (Everest)8848mやロ-ツェLhotse8516m、ヌプッツェNuptse7855m、チョ-オユ-Cho Oyu8201m、プモリPumori7161m、アマダブラムAma Dablam6812m、タムセルクThamserku6623m、クワンデKwangde6011m、カンテガKangtaiga6779m、ゴジュンバカンNgojumbakang7743m、ガチュンカンGyachung Kang7038mなどの高峰がある。

世界自然遺産としての特徴を調査したので、以下に説明してみる。

 この地域の山々は地質学的に若く、深い谷と氷河谷が山々を刻んでいる。植生は高度によって、低い地帯は松やツガ。高度が上がるにしたがって、モミ、桧科のビャクシン、樺、シャクナゲの林がある。さらに上部の地帯には低木林と高山植物が、それより高い場所は植物のほとんどない岩と雪や氷河で覆われた地帯となる。札幌近郊の山での森林限界は千mより少し上部になるが、ネパ-ルのヒマラヤでは4千mや5千mでようやく限界となる。

 ネパ-ルの国花で有名なシャクナゲの大木は春3月~5月に花が咲きみだれる。他の植物の花の種類が多いのはモンスーンの時期6月~8月になる。薄雪層エ-デルワイスは雨期が明けたポストモンス-ン季の9月から11月ごろが見ごろになる。

 この世界自然遺産内で見られる野生動物には、ヒマラヤ・タール(野生ヤギ)、ゴーラル(レイヨウの種類)、カモシカ族のヤギレイヨウなどが生息している。ユキヒョウやヒマラヤ黒クマも生息しているが、人目につくことはほとんどない。それ以外には、めったに見ることはできないが、イタチ、テン、ジャッカル、ヤセザル(ラングール)などの生息が確認されている。標高4千m以上の氷河のモレ-ン近くにはヒマラヤナキウサギが生息している。

 この世界自然遺産内には、有名なシェルパ族が3000人ほど暮らしている。彼らは仏教を信仰している。ナムチェバザール、クムジュン、クンデ、タメ、チャンボチェ、パンボチェ、ポルツェなどに集落がある。彼らの生業は、伝統的には交易と牧畜だったが、130年間の鎖国から開国した1950年以降ネパ-ルヒマラヤ登山に世界中の登山者が押し寄せ、この地域にも多くの外国人登山家、トレッカ-がやってきた。現在ではロッジ経営やガイドなど観光が主要な生業となっている。

 

ネパ-ルヒマラヤの山の公式標高と正式標高

 ネパ-ルの山の標高 たとえばここではタムセルク 6623m(6608m)と表示している。6623mがネパ-ル政府の発表している公式標高で、カッコ内に表示している(6608m)は地形図などの標高を表わしている。

 ネパ-ルのヒマラヤは、国策として登山やトレッキングなどの観光を重視しているため、山名や標高は法律や内閣の閣議で規定や決定される。

 山名や標高をワ-プロ打ちする係の人が、打ち間違えた文書をそのまま閣議決定して、公報発表してしまうと、それが正式なものになってしまう。後で間違いに気が付いた場合は、当然に法律の改正や閣議のやり直しが必要になる。

また、昔の山の標高を測りなおして、新しい地形図を発行する時は、正式な標高になる。

 ヒマラヤは3万年前後前に隆起して形成され、現在も隆起が続けられているので、北海道の日高山脈と同等、標高が高くなっている。2015年4月25日のネパ-ル地震で、ヒマラヤの標高が変化しているはず、インドの測量局がエベレストの測量を行うのではないか、と報じられてもいる。

 

国立公園・世界自然遺産入り口  チェックポストのあるモンジヨ onjo 2835m

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世界自然遺産・国立公園案内地図

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トレッキングの最奥地カラパタ-ル5550mから見るエベレス8848m

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ナムチェバザ-ルNamche bazarの町とクワンデ峰Kwande6011m(6186m)

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タンボチェゴンパTengbocheとアマダムラム峰Amadablam6812m(6856m)

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エベレストビユ-ホテル  ホテルの窓ガラスに写るエベレスト

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エ-デルワイス(薄雪草)はナムチェの町から登り始めるとすぐに見えるかも ポストモンス-ン季節

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カンテガ 6779m(6685m) Kangtega

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チョラッチェ 6440m(6335m)Cholatse

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タムセルク 6623m(6608m)Thamserku

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アイランドピ-ク(イムジャツェ)6160m Island peak

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カラパタ-ル頂上5550mKala pattharからプモリ峰7161m(7165m) umo ri

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ヒマラヤの尖峰

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