ネパ-ルのお祭り その七回目 ティハ-ル祭Tihar の二回目
前回の六回目はダサイン大祭の三回目を写真で見た。
今回の第七回目は、ティハ-ル祭の二回目。次回と次々回の三回に分けてティハ-ル祭のそれぞれの行事や儀式を写真で見てみる。
ティハ-ル祭はネパ-ルではダサイ大祭に次いで大きなお祭り行事。
ダサイ大祭は15日間、ティハ-ル祭は5日間。開催期間はダサイン大祭の方が長いが、私がネパ-ル暮らしをして感じたのは、このティハ-ル祭の方が内容が濃く、又ティカの儀式では丁寧さなどがあって、関心を持たざるを得ないお祭りだ。
毎年10月か11月に行われ、ティハ-ル祭は灯明を灯し、家々を光で飾り付ける光のお祭りと云われている。
女神ラクシュミ神に祈りを捧げ、家に迎えるため戸口を花やロ-ソク・ランプで飾り、家族の無事や反映を祈る。
ラクシュミ神を迎え家内安全のために、家の前にマンダラを描き、マンダラから家の中まで太い道線を描く。この道線、決して踏みつけてはならない。またぐのは良いらしいが。
又、家々を光で飾り付ける。勿論家の壁に電球で飾り付けるのは、お金持ちか財政裕な企業となる。道路にも豆電球が飾りつれられる。
ティハ-ル祭の最終日、親戚一同が集まりティカの儀式を行う。ダサイン大祭のティカとは若干異なる儀式だ。
古くからの言い伝えでは、姉が弟を死の大王と云われる閻魔えんま大王ヤマから救い出す物語をティカ儀式にした。
富の象徴の女神ラクシュミ神を礼拝するお祭りのティカ儀式。現在では、男性の健康と仕事や事業の成功を祈るのが目的。
このティカはネパ-ル語でバイ・ティカと呼ぶ。バイは兄弟を表す。ダイが歳上の男、バイが年下の男なので物語通りだ。実際には私が見た限りでは、ティハ-ル祭のティカは年下の女性が歳上の男性に七色のティカを施す。その時に集まった男女で行うので、この決まり事通りにはいかないようだ。私のネパ-ル人の友人は、毎年決まって妹からティカをしてもらいに200kmも離れた故郷ポカラ市に帰っている。
お祭り最終日に近づくち、子供達はバイリ-と呼ぶ、日本のお盆の「ロ-ソク出せ出せよ」と家々を回るのと同じ様に、夕方から踊りと歌を歌いながら町内の家々を廻り、お小遣いを集める。そして、大人たちは夜に町内会ごとに集まって踊る。
それではティハ-ル祭を4回に分けて写真で見てみる。
①女神ラクシュミ神を迎い入れる家の前のマンダラ。
②女神ラクシュミ神を迎え入れる家などを電球で飾る。
③ティカの儀式。
④子供達のバイリ-と大人たちの踊り。
ティハ-ル祭Tihar の二回目
①女神を迎い入れる家の前のマンダ
サガルマ-タ-・ティ-ハウスの長女がマンダラ描きのお手伝い
色粉でマンダラを描く
マンダラの周りを花で縁取り
神を招くために灯明を灯す
マンダラから店内へ神を導く道線を描く
ティ-ハウスのご主人・奥さん・長女と長男
表通りから中小路を伝って道線が伸びる
家の出入り口や家の前に描くマンダラ
豆だけで作られたマンダラ